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[米国]
Unisys、仮想化サポートに重点を置いた新データセンター構想を発表

ハードウェア中心路線から脱却し他社と差別化

(2008年02月20日)

 米国Unisysは2月19日、サーバ/ストレージ事業の新たな戦略を発表し、ハードウェア中心の路線から、仮想化製品を含むハードウェア、ソフトウェア、サービスを組み合わせたより総合的なアプローチに転換する姿勢を明確にした。

Unisysのブレード・サーバ「ES5000」シリーズ

 Unisysは、ミッドレンジ・サーバ製品群「ES3000」シリーズのクアッドコア・プロセッサ・モデルをリリースするとともに、新しいブレード・サーバ製品群「ES5000」シリーズを投入するなど、Intelベース・サーバ製品のアップグレードを進めている。

 その一方で同社は、ソフトウェア分野で2件の新たな提携を発表し、サーバ/ストレージ事業関連のサービス強化を打ち出すなど、ハードウェアよりもソフトウェアやサービスに注力する姿勢を示している。同社の目標は、「リアルタイム・インフラストラクチャ」(ビジネス面のさまざま要請に対して機動的に対応できるサーバやストレージなどのコンポーネントを指す業界用語)に対応する成長市場への参入だ。同社の幹部によると、米国VMwareが開発したツールなどを使った仮想サーバの導入支援サービスもこの戦略の一部だという。

 Unisysのシステム/ストレージ担当バイスプレジデント、コリン・レイシー(Colin Lacey)氏は、「どのベンダーにも対応するというのが、当社のアプローチだ。顧客が他社のプラットフォームを使っていたり、複数のプラットフォームを組み合わせて使っている場合には、異機種プラットフォームをサポートする」と語っている。

 Unisysが米国証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、同社は、過去数年の業績低迷に対応すべく打ち出した「複数年にわたる再建プログラム」を推進中だという。2007年の決算では、8億5,900万ドルの営業利益があったものの、人員削減や施設の統合、社員の定年退職にまつわる支出などの経費を差し引いた結果、7,910万ドルの赤字となった。同社では、数年前から人員削減が繰り返されている。

 今回発表されたデータセンター構想は、成長著しい市場の新たな分野をターゲットにすることで売上げ回復を目指す試みの1つだとLacey氏は説明する。「このアプローチの目的は、仮想IT環境の導入に伴って特定の用途に対応する製品やサービスを複数購入する際のITスタッフの作業時間を減らすことにある」と同氏。

 米国IDCのアナリスト、ジーン・ボズマン(Jean Bozman)氏は、Unisysの今回の動きについて、「IBMやHP、Sun、Dellなど、仮想化プログラムを開発しているサーバ・ベンダーに直接対抗するものであり、ITスタッフの作業時間にまつわる業務コストの削減と基幹業務用コンピューティング環境の導入に重点を置くことで他社との差別化を図っている」との見方を示している。

 Unisysは、ネットワークやストレージ・インタフェースの仮想化に向けて米国Scalent Systemsと提携し、ITプロセス調整のためのランブック自動化サービスの提供に向けて米国Enigmatiecとも提携している。また、障害復旧や仮想サーバのプロビジョニング/管理向けの自動化ツールをそろえたミドルウェア・スイートとして「Unisys Infrastructure Management Suite」を提供している。

 ES5000シリーズは、柔軟性の高いI/O構成オプションと先進的なローカル/リモート管理インタフェースを搭載。仮想化への対応、ならびに電力/冷却コストの節減をサポートしている。価格は、Ethernetとファイバ・チャネル(FC)スイッチ機能を搭載したモデルが1万7,500ドルから。

 ES3000シリーズの新モデル3機種は、いずれもIntelのクアッドコアXeonプロセッサを搭載し、価格はそれぞれおよそ3,000ドルとなっている。なお、Unisysは企業向けハイエンド・サーバ「ES7000」シリーズでも、クアッドコアの8プロセッサ・モデルを今年第2四半期に投入する計画だ。

(Jon Brodkin/Network World米国版)




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