【 ここから本文 】

サーバ統合

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


サーバ統合

[米国] 【ゴールドマン・サックス調査】
企業IT支出の最優先項目はサーバの「統合」と「仮想化」

(2007年05月23日)

 IT予算に関する米国ゴールドマン・サックスの最新調査によると、米国企業のIT幹部たちは、向こう12カ月の間、IT予算を「サーバ統合」や「ネットワーク・アップグレード」といったプロジェクトに集中させようとしている。一方、これまで優先度の高かった「セキュリティ」「リスク管理」「コンプライアンス」は、支出優先順位上位10項目から姿を消した。

 ゴールドマン・サックスは先ごろ、企業のITマネジャー100人を対象にしたIT支出に関する最新調査結果を発表した。それによると、予算額の伸びは依然鈍化傾向にあり、IT支出額もほぼ横ばいの状況にあるが、優先投資項目の順位には大きな変化が見られたという。

 例えば、これまで優先順位で中位に位置していた「サーバ統合」と「サーバ仮想化」が、それぞれ1位と3位に大躍進を遂げた。回答者の40%以上が、向こう1年間の優先項目として「サーバ統合」を挙げ、また、回答者のほぼ40%が、「サーバ仮想化」を以前よりも重視していると答えた。ゴールドマン・サックスは、このような変化を、サーバ販売台数の伸びが鈍化した昨年の時点で予測していたとしている。

 この点について、同リポートは「生産環境やテスト環境への仮想技術導入を目指すというCIOの発言が多くなる一方で、最近はサーバの台数と売上高の伸び率との間にズレが生じていた。今回、サーバの統合と仮想化が大幅に優先順位を上げたことは、これらの事象とも合致する」と説明している。

 とはいえ、このことは、(物理的なハードウェアの出荷台数が減ることで)すべてのサーバ・ベンダーが赤字に陥るということを意味するものではない。実際、同リポートでも、「スタンドアロン型やラックマウント型のサーバはともかく、ブレード・サーバは顕著な伸びを続けるだろう。なかでもヒューレット・パッカード(HP)の“c-Class”は2007年1月−3月期に45%の成長を記録し、その結果、HPはブレード・サーバ市場で最大のライバルであるIBMを抜き去った」と述べられている。

急増するネットワークのアップグレード需要

 さらに、今回の調査では、シスコの売上げ増を予測させるような新たな傾向も明らかになった。IT支出優先順位の上位10項目に、「VoIP」と「ネットワーク・アップグレード」がランクインしたのだ。

 回答内容を具体的に見てみると、30%以上の回答者が「VoIPへの投資を計画している」と答え、別の約30%が「LANまたはネットワークのアップグレードを向こう12カ月以内にロードマップに含めることを予定している」と答えている。

 ゴールドマン・サックスによれば、VoIP機器に1ドルが費やされるごとに、ネットワーク・アップグレード機器に3ドルが費やされることになるというから、ネットワーク機器ベンダー、とりわけシスコにとっては朗報だ。ちなみに、これらのことから、ゴールドマン・サックスのリポートは、次のような結論を導き出している。

 「VoIPの需要増は、シスコのエンタープライズ・ネットワーク・インフラ事業にプラス効果をもたらすことになろう。特に、スイッチングやVoIP機器の事業は大きな恩恵を被ることになる」

 「(その結果)カナダのノーテルと米国アバイヤからシスコへと、市場シェアが大きく移ることになると予測される」

ソフトでは、ERPとBIに投資が集中

 PCハードウェアへの投資を促す要因として、ゴールドマン・サックスは「ラップトップPC導入意欲の高まり」を挙げているが、マイクロソフト「Vista」のリリースがそれに貢献している様子はあまり見えない。ちなみに、「クライアント・マシンのアップグレード」を最優先事項とした回答者は25%いた。

 ソフトウェアに関して言えば、回答者は「ERP」と「BI(ビジネス・インテリジェンス)」に引き続き高い優先順位を付けている。例えば、40%以上の回答者が「ERP関連プロジェクトを計画している」と答えた結果、ERPはIT支出優先項目で2位となった。

 一方、「BIソフトウェアに注目している」とした回答は35%以上あった。こうした動きは、ドイツのSAPや米国オラクルなどのソフトウェア・メーカーにとっては追い風となっている。その追い風を受けて、オラクルは今年3月、BIソフトウェアのベンダーであるハイペリオン・ソリューションズを33億ドルで買収すると発表した。

 今回の調査では、ここ数年常にトップ3の一角に食い込んでいた「セキュリティ」「コンプライアンス」「リスク管理」が、支出優先順位上位10項目から外れた。その理由は、後ろの2つについては、規制に対する企業側の取り組みが完了したためであると考えられる。また、「セキュリティ」の優先度が低くなった理由については、ゴールドマン・サックスが次のように説明している。

 「製品が成熟したこともあって、セキュリティに対する企業の不安が緩和されつつある。また、ここしばらく、大規模なセキュリティ侵害やマルウェアによる破壊的な事件がほとんど起きていないことも大きい」

(デニス・ドゥビー/Network World 米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


キャッチアップ

システム統合の着眼点と考慮点

求められるのは「ビジネスとの統合」と「アーキテクチャの統合」

重要アプリの仮想環境への移行、サーバ担当マネジャーは総じて消極的

重要性・機密性の高いアプリほど仮想化技術の適用外に

グリーンITでIT部門がなすべきこと

「地球にやさしいIT」に向けた多角的なアプローチを実践する

データセンターの管理に問題あり――5割近くがコンフィギュレーション情報を把握せず

ITIL適用の遅れが一因

企業IT支出の最優先項目はサーバの「統合」と「仮想化」

優先投資項目の順位に大きな変化が

ストレージ・ユーザーの悩みは統合よりアップグレード

企業ユーザーの多くが製品間の相互運用性を重視

データセンター最適化

データセンター内をさまよう“幽霊サーバ”を暴き出せ!

存在していないはずなのに金だけは食う、やっかいものの正体とは

データセンターの刷新に取り組む米国ユーザー

緊急の課題は冷却の効率化とデータ処理増大への柔軟な対応

データセンターに効く「局所集中型」の冷却システム

冷却効率向上と電力コスト抑制を両立

“グリーン・データセンター”を構築せよ

省エネを実現するために踏むべき7つのステップ

高可用システムの根幹を成す「物理インフラ」を再点検する

データセンターの「立地・建築・設備」やサーバ・ルームの「電力/熱問題」に着目

「液体冷却」時代を迎えるデータセンター

課題は標準冷却仕様の“不在”

データセンターは第2世代へ

ITスタッフに求められる新たな役割

サーバ統合研究

ブレード・サーバ導入の機は熟したか

将来展望と企業ユーザーの導入メリットから考察する

クアッドコア・プロセッサのメリットをあらためて検証する

サーバ統合の最適化で企業ITが変わる

ブレード・サーバ導入の落とし穴

データセンター側の受け入れ態勢に抜かりはないか?!

サーバ・コンソリデーションの「計画ステップ」と「交渉ステップ」

綿密な計画を立てたのち、ベンダーから有利な契約条件を引き出す

設備・設計から考えるデータセンターの「電力供給と冷却」

米国企業3社は“電力食いのヒート・アイランド”にどう立ち向かったか

サーバ仮想化

IT部門の3分の2が2009年までに仮想化技術を導入

「仮想化ベースの戦略的なITインフラ構想に移行する動きも広がる」

仮想化導入前に自問すべき10のポイント

技術的「準備度」や事業目標の「認識度」を診断する

仮想化を巡る8つの課題

性能、セキュリティ、ライセンス、ストレージ……

サーバ仮想化技術を整理する

完全仮想化か、擬似仮想化か、それともOSレベルの仮想化か

注目度を増すサーバ仮想化──米国企業の導入・活用の実態に迫る

ユーザー調査に見る仮想化技術の課題と現実

仮想マシンをいかに管理するか

機能不足のツールを使いこなす

Weekly Ranking

集計期間:11/26〜12/02



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国