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[米国]
【Linux Foundation調査】
Linuxコードのコントリビューター、今では大半が企業勤務者
カーネルへの貢献はRed Hat、Novell、IBMの3社で全体の28.4%
(2008年04月02日)
LinuxがOSプラットフォームとして進化するなか、そのコード・ベースに寄与する個人や組織のさまも変わりつつある。サンフランシスコに本拠を置く非営利団体The Linux Foundationは3月31日、同プラットフォームのコントリビューターの実態に関する調査結果を発表した。それによると、自宅の地下室で毎晩遅くまで新しいコードを書くような、ステレオタイプなオープンソース・プログラマー像からは大きく様変わりしているという。
リポートの題名は、「Linux Kernel Development: How Fast it is Going, Who is Doing It, What They are Doing, and Who is Sponsoring It?」(Linuxカーネルの開発:その開発スピード、だれが何を行い、どこが資金を出しているのか?)。同調査では、今のLinuxを支えているのは多彩な個人の集まりであり、その多くはLinuxとオープンソースのベンダーに勤務しているか、オープンソース・ソフトウェア(OSS)の理念に賛同する個人のコントリビューターだという。
また、過去3年間でLinuxカーネルに加えられた変更のうち、約30%は、30人ほどの開発者からなる中心的なグループによって行われ、上位10人の開発者が変更全体の15%近くを占めることもわかった。
同調査によると、今もカーネル開発の大部分はLinuxプロジェクトに参加している企業の従業員によって行われているそうだ。同団体は、統計とランキングを集計するため、2005年からLinuxプロジェクトのコントリビューターを調査し、メール・アドレスと名前を追跡することで、過去1年間でそれぞれのコントリビューターがプロジェクトにどれだけ寄与したかを調査してきた。
カーネル・プロジェクトに個人として最も貢献したのは、米国Red Hatに勤務するアル・ヴィーロ(Al Viro)氏で、同氏はプロジェクト全体の変更のうち1.9%に相当する1,571件のコード変更を手がけた。2位は、同じくRed Hatに勤めるViro氏の同僚、デビッド S.ミラー(David S. Miller)氏で1,520件だ。3位はフィンランドのヘルシンキに本社を置くモバイル端末のソフトウェア・ベンダーMovialのエイドリアン・バンク(Adrian Bunk)氏で1,441件だった。
一方、従業員からの寄与が最も多いベンダーは、Red Hatが9,351件と全体の11.2%を占め、SUSE Linuxの親会社である米国Novellが7,385件(8.9%)、IBMが6,952件(8.3%)であった。
「実際の人数で見ると、75〜90%は勤務先の企業から給料をもらっている人たちだ」と、Linux Foundationのマーケティング担当ディレクター、アマンダ・マクファーソン(Amanda McPherson)氏は指摘する。「彼らは自宅の地下室にこもって趣味で取り組んでいるわけではない」(同氏)
カーネル変更全体のうち、11,594件(13.9%)はIT企業に雇われてない個人のコントリビューターによるもので、身元の明らかでないコントリビューターによるコード変更も10,803件(12.9%)を数えた。
McPherson氏は2回目の年次調査を編纂した理由について、「Linuxは至るところで使われている。例えば携帯電話でGoogleを利用すれば、Linuxも使っているケースが多いのだが、そうだと気づいてない人が多い。Linuxがさまざまな端末で役立っていることを広く理解してもらいたかった」と説明する。
今回の調査で確認されたのは、「多くの企業からなる巨大なエコシステムの中で、さまざまな人たちが寄与していることだ」とMcPherson氏。「プロジェクトに寄与しているのはIBMなどの大企業ばかりでなく、Linuxの専門家を抱える小・中規模の企業も積極的に取り組んでくれている。われわれLinuxコミュニティにとって、これほど多くのコントリビューターがいるのはうれしいかぎりだ。しかも、過去3年間でその数が倍増したのは驚きだった」(同氏)
「理由はいくつかある」とMcPherson氏。1つは自社製品のコードをLinuxカーネルに採用してもらいたいと考えるベンダーが増えており、従業員をコントリビューターにしていることだ。さらに、Linuxサーバの市場シェアが堅調に拡大していることと、同OSを組み込むケースが増えていることから、関連企業からの寄与が活発化していることだ、と同氏は分析している。「これはプロジェクトの健全さを保つうえで、非常に好ましいことだ」(同氏)
(Todd R. Weiss/Computerworld米国版)
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