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[米国] 【JavaOne 2008】
モジュラリティが特徴の次期Java SE、OSGi Bundlesをサポートへ

次期Java EEのほうはライト・サイジングがテーマ

(2008年05月08日)

 米国Sun Microsystemsの幹部は、サンフランシスコで開催中のJava開発者向け年次コンファレンス「2008 JavaOne Conference」(5月6日〜9日)で、モジュラリティやライト・サイジングの概念を盛り込んだ次期Javaプラットフォームについて語った。

 コンファレンス初日の6日、次期バージョンとなる「Java Platform, Enterprise Edition(Java EE)6」と「Java Platform, Standard Edition(Java SE)7」のロードマップが詳しく紹介された。ベースとなるJavaプラットフォームはJava SEであり、これにエンタープライズ向け機能を追加したのがJava EEとなる。

 Java EE 6のテーマの1つはプラットフォーム・サイズの最適化(ライト・サイジング)である。プラットフォーム実装時の柔軟性を高めることが求められているからだ。SunのJava EEプラットフォーム担当責任者、ロベルト・チニッシ(Roberto Chinnici)氏は、ユーザーにとって扱いやすいサイズのプラットフォームにしたいと語った。

 またJava EE 6では、Web開発者にフォーカスしたWeb Profileのように、個々のニーズに基づいてプロファイルが作成されるという。Web Profileはまだ完全に定義されたわけではないが、大多数のWebアプリケーションに採用されているテクノロジーは搭載される見込みだ。SIP(Session Initiation Protocol)サービスを備えるテレコミュニケーション・プロファイルなど、他のプロファイルも予定されている。

 Javaプラットフォームの特定部分をオプション化できるプルーニング・プロセスも、次期Java EEで計画されている。Chinnici氏はプルーニングの筆頭候補について、「新しいテクノロジーによって効果的に置き換えられたテクノロジーだ」と前置きし、JAX-RPC(Java API for XML-based RPC)とEntity Beanを挙げた。

 次期Java EEでは、どのWeb APIでもアノテーションを通して容易にWeb開発が行えるようになる。開発者が「web.xml」記述子を編集する必要性は減り、サードパーティ製のライブラリは自己登録となることから、開発者がうっかり登録ミスを犯すこともなくなる。

 Java EE 6にはもう1つ、REST型WebサービスのAPIも含まれている。「これらWebサービスに特化した新しいAPIが必要だと感じた」とChinnici氏は述べている。

 ただし、現時点でJava EE 6のリリース時期は明確になっていない。当初は今年後半と見られていたが、Sunはリリース時期を公表していない。

 一方、2009年夏にリリース予定のJava SE 7は、モジュール型の開発/ディプロイメントを可能にする。これらの機能はJSR 294(Improved Modularity Support in the Java Programming Language)やJSR 277(Java Module System)をベースにしたものだ。JSR 277の目標は、JAM(Java Application Modules)フォーマットによるアプリケーション・パッケージングを促すことにある。

 Java SE 7をベースとするJDK 7は、OSGi(Open Services Gateway initiative:サービス管理プラットフォーム仕様)に準拠したBundles(バンドル)をサポートする。「Java SE 7用のJavaモジュール・システムとOSGiバンドル間の相互運用性を定義する新仕様が完成した。これにより、OSGiバンドルを使うアプリケーションをJDK 7で作成し、それをそのままJDK 7で実行できるようになる」と、Sunのクライアント・ソフトウェア・グループでチーフ・アーキテクトを務めるダニー・カワード(Danny Coward)氏は説明する。

 開発/ディプロイメント・モデルとしてOSGiをサポートすることに、米国Burton Groupのアナリスト、アン・トーマス・メインズ(Anne Thomas Manes)氏は称賛の声を送った。「現行版のJavaではシステムのディプロイメントにかなり手間がかかる。その解決策としてOSGiを使うのはよいアイデアだ」とManes氏。そのうえで、「SunがOSGiのサポートにとどまらずJSR 277までもサポートする理由がわからないが、モジュールでOSGiもフルサポートされるなら問題ない」と語っている。

 Sunは、Java EEのリファレンス実装として知られるアプリケーション・サーバ「GlassFish」でもOSGiをサポートする予定だ。GlassFish v3では、Java EE 6に加えてRubyやGroovyといった言語にも対応するという。

 そのほか、「Lightweight UI Toolkit」(LWUIT)も6日のコンファレンスで注目を集めた。LWUITはUI(ユーザー・インタフェース)ライブラリを備えたツールキットで、携帯端末用Javaアプリケーションの開発促進という役割を担っている。同ツールキットは、オープンソース・ソフトウェアとして今夏に早期アクセス版が提供される見込みだ。

 SunではLWUITを、「MIDP 2.0上で動作する、小さなフットプリントと緩いパフォーマンス条件でピアレスなグラフィックスとUIモデルを実装するライブラリ」と位置づけている。

(Paul Krill/InfoWorld米国版)




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