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[米国]
サン、Google Code対抗のOSSプロジェクト・ホスティング「Project Kenai」をスタート

クラウド時代のWebアプリを見据えつつ、開発プロジェクトを管理

(2008年09月16日)

 米国Sun Microsystemsは9月12日、「Google Code」や「GitHub」などに対抗するオープンソース・プロジェクトのホスティング・サイト「Project Kenai」を立ち上げた。

オープンソース・プロジェクトのホスティング・サイト「Project Kenai

 同サイトでは、開発者が無料で自分たちのオープンソース・プロジェクトをホスティングできるようになっている。また、バージョン管理システム「Subversion」や「Mercurial」、イシュー・トラッキングおよびフォーラムなどの機能も利用することができる。

 Sunのプロジェクト・エンジニアであるニック・シーガー(Nick Sieger)氏は、既存のプロジェクト・ホスティング・サイトに対抗するのがProject Kenaiの主目的ではないと説明。同社Web技術担当ディレクターのティム・ブレイ(Tim Bray)氏が運営するブログで次のように述べている。

 「(Project Kenaiを)他のオープンソース・プロジェクト・サイトへの対抗とみることも可能であり、一見すれば確かにそのとおりかもしれないが、それがわれわれの主目的ではない。Project Kenaiは、世界最大規模のオープンソース企業であるSunの認識を示すものであり、自分たちの運命を自分たちでコントロールするという必然性から生まれたものだ」

 またSieger氏は、Java EE(Enterprise Edition)だけでなく、LAMP(Linux+Apache+MySQL+PHP/Perl/Python)やSAMP(Solaris+以下同)スタックを使ったアプリケーション開発の信頼性を実証する必要性を強調。加えて、「次世代Webアプリケーションを見据えた当社の技術や当社製ハードウェアの有効性を示す必要もある」と記している。

 その後、「コントロール」という言葉の使い方についてフィードバックを受けたSieger氏は、自身の意図を説明するため、さらに書き込みを行った。

 「いかなる形であれ、サイト上のプロジェクトをコントロールしようという意思はない。このサイトを構築するというプロセスを経ることで、自分たちが進むべき道を見つけ出し、コミュニティのニーズに対応できる体制を整えて、サードパーティに任せるよりも早く成果を上げられるようにしたいというのが、Project Kenaiの真意だ」

 Sunは、Kenaiサイトを「次世代Webアプリケーションの開発能力を試す場」と位置づけているようだ。例えば、広く普及している開発フレームワーク「Ruby on Rails」と、各種オープンソース・コンポーネントとを組み合わせたWebアプリケーション開発などを想定しているという。

 Ruby on Railsについては、Twitterなどのサイトで発生した不具合が広く報じられ、拡張性に疑問符が付いているが、そうした問題はKenaiアーキテクチャの下で解決できるとSunは考えているようだ。「Ruby on Railsは拡張性の高いWebアプリケーションの構築基盤になると、われわれはProject Kenaiを通じて確信するに至った」(Sieger氏)

 アプリケーション開発者のマインドシェアを獲得するうえで、Project Kenaiは有効に働くだろう。米国の調査会社Forrester Researchのアナリスト、ジェフリー・ハモンド(Jeffrey Hammond)氏は、「自分たちのオープンソース・プロジェクトを管理する場が必要というSunの認識は間違っていない。同社は、多くの開発者を自分たちの影響下に置きたいと考えているはずであり、Kenaiがその一環なのは言うまでもないことだ」と述べている。

(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)




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