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[米国]
サン、来週開催のJavaOneで「Java EE 5」を正式発表へ

(2006年05月08日)

 米国サン・マイクロシステムズは5月4日、今月16日から19日にサンフランシスコで開催される「2006 JavaOne Conference」において、J2EEの次世代仕様「Java Platform, Enterprise Edition(Java EE)5」のソフトウェア開発キット(SDK)および互換性テスト・スイート(CTS)を開発者向けにリリースすることを明らかにした。

 Java EE 5の仕様は、Java標準を策定する業界団体「Java Community Process(JCP)」において5月1日夜半に満場一致で承認された。サンのSOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)/統合プラットフォーム部門マーケティング担当バイスプレジデント、ジョー・ケラー氏によると、今回リリースされるJava EE 5 SDKおよびCTSは、先ごろの承認発表を受けて正式に公開するものだという。

 ケラー氏を含むサンの幹部と、Javaライセンシーの米国BEAシステムズ、ジェイボス、オラクル、ドイツSAPの幹部たちは、5月4日に電話会見を開き、「Java EE 5は、ここ数年で最も重要なJavaのアップグレード版の1つだ」と強調した。

 米国カレント・アナリシスの主席アナリスト、ショーン・ウィレット氏は、「サーバ技術としてのJavaは圧倒的な成功を収めており、至るところで利用されている。Java EE 5は最先端の技術を統合し、さまざまな改善が施された」と指摘する。

 同氏によると、多くの開発者がEnterprise Java Beans(EJB)を使ったプログラミングは難しすぎると不満を漏らしており、JavaServer Faces(JSF)の複雑さも彼らの悩みの種になっているという。だが、Java EE 5では、最新版のEJB 3.0とJSF 1.2が統合されたことで、従来よりもはるかに使いやすさが向上したとしている。

 Java EE 5は、サンとオラクルが共同開発したAPI「Java Persistence API」をサポート。同APIはJavaオブジェクトをリレーショナル・データベース(RDB)に適切にマッピングするために利用できるという。また、Webサービス機能の強化やAjaxのサポートなど、さまざまな機能拡充が図られたとしている。

 一方、サンが他のソフトウェアのオープンソース化を推進していることから、同社がJavaをオープンソース化するのではないかといううわさが再燃しているが、ウィレット氏は、当面の間そうしたうわさが実現する可能性は低いと見ている。ただし、サンは、Java仕様の整備をJCPにゆだねる一方、オープンソースのJava EE 5アプリケーション・サーバの開発を進めるプロジェクト「Glassfish」を並行して進めている。

 サンのJava開発/プラットフォーム・エンジニアリング担当シニア・バイスプレジデント、ジェフ・ジャクソン氏によると、同社では毎年、JavaOneの準備段階で、Javaプラットフォームのどの領域をオープンソース化すれば同社にとってプラスになるかといった検討がなされているという。同氏は、「われわれはすべての領域に目を向けている。近いうちにオープンソースJavaに関する何らかの発表を行うかもしれない」と示唆した。

 ウィレット氏は、サンとJavaコミュニティ全体が取り組むべきテーマとして、マイクロソフトの.Net開発環境との連携向上を挙げている。同氏は、「サンとマイクロソフトは提携して以来、一定の成果を上げたが、両社がなすべきことはまだたくさん残っている」と指摘している。

 なお、今回のJavaOneの目玉はJava EE 5の正式発表となるが、サンのJavaプラットフォーム・グループのバイスプレジデントであるローリー・トルソン氏は、電話会見で、「サンは、Java Runtime Environment(JRE)をSolaris OSおよびLinuxとともに配布しやすくするため、ライセンシングへの取り組みやパートナーとの話し合いなどを進めている」と、Java EE 5以外の新展開についても言及した。

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)




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