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【APC Schneider Electric Technology Center】
巨大なテスト・センターが示す、データセンター効率化に向けたAPCの“メッセージ”

グリーンITを実践するためのあらゆる検証環境を整備

(2008年06月30日)

顧客の“特殊なテスト”を支援

写真2:7,000平方フィートのテスト・ルーム。顧客がテスト環境を構築できるほか、自社製品の内部テストも行われている

 顧客が“仮想的なデータセンター”を構築可能なエリアを含んだテスト・ルーム全体の広さは、7,000平方フィート(約650平方メートル)となる(写真2)。テスト・ルームは、テスト環境を顧客へリースするエリアと、APCが自社製品の内部テストを実施するエリアとで構成されている。

 リース・エリアは1,800平方フィート(約167平方メートル)用意されており、ここで顧客は自社のデータセンターへの導入を検討している各種IT機器を持ち込み、仮想データセンターとしてテスト・ドライブを行うことが可能だ。顧客のニーズにもよるが、約30日間のロードテストを行い、顧客が検討している機器構成で具体的にどのようなデータセンターが構築できるかをシミュレート/検証していくというわけだ。テストにかかる費用は、使用する機器や電力・冷却水の量、携わるAPCのエンジニア数など顧客の想定する環境により大きく異なってくるため、個別見積もりとなる。実績ベースでは、これまで1社がこのテスト環境を利用している。

 まだ1社とはずいぶん少なく感じるが、5月30日に開催されたAPCの年次イベント「APC 2008 Editors Event」(Column参照)の会場でインタビューに応じた、同社のシニア・バイスプレジデント、ニール・ラスムッセン(Neil Rasmussen)氏は、この理由を次のように説明した。「顧客は、より高効率なデータセンターを目指し、特殊なテストを行うためにこのテスト環境を利用している。そのため、頻繁に利用されるようなものではない」

 Rasmussen氏が言う“特殊なテスト”とはどのようなものか。同氏は、その具体例を示してくれた。「特別な空調設備の導入を検討している顧客がいるとする。その顧客は、華氏60度(摂氏15.5度)という通常より温かい冷却水を使用した空調設備で、データセンターの効率化が図れるかを検証しようと考えている。われわれが提供するテスト環境は通常、冷却水の水温を華氏45度(摂氏7.2度)に設定しているが、そうした顧客の要望に柔軟に対応し、華氏60度まで上げてその冷却能力を検証することができる。通常のデータセンターを設計する際には求められない、こうした特殊なテストを行うための設備が、われわれが提供するテスト環境であるわけだ」

 つまり、データセンターのさらなる高効率化を目指した“チャレンジ”を顧客が行う場合に、このテスト環境は使用されることになる。Rasmussen氏によれば、効率的なデータセンターの構築という意味では、各種検証データを基にAPCがすでに仕様の標準化を図っており、ほとんどの場合において顧客が導入予定の機器構成のテストを不要にしているという。同氏は、「(データセンターに導入する)システムの標準化を推進して特別なテストなどを不要にし、テスト環境の利用企業を『0』にすることが最終的な目標だ」と明言した。


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