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【APC Schneider Electric Technology Center】
巨大なテスト・センターが示す、データセンター効率化に向けたAPCの“メッセージ”
グリーンITを実践するためのあらゆる検証環境を整備
(2008年06月30日)
高床式冷却と局所冷却、最大の違いは“ファン”にあり
そもそも、「最適な冷却方式」としてAPCが局所冷却へ行きついたのは、ある意味自然な流れであったとも言える。ブレード・サーバに代表されるIT機器の高密度化の進展は、ラック当たりの電力消費量の増大につながったことは周知の事実だ。APCのクーリング事業開発担当、ブラッド・ビニング(Brad Binning)氏(写真6)は、「いまや半導体の『ムーアの法則』と同じような状況で、データセンター内の1ラック当たりの電力消費量が増加している」と、その状況をこう例える。
| 写真6:データセンターのクーリング分野で25年のキャリアを持つAPCのBrad Binning氏は、局所冷却がいかに効率的かを訴えた |
電力消費量が増せば、その分、IT機器からの発熱量も増す。それならば発熱場所のより近くで冷やせば効率が上がるのではないか――。IT機器の高密度化に伴い、高床式冷却方式では「高効率な冷却」が難しくなってきたことへの対応策として生まれたのが、InfraStruXure InRowというわけだ。
APCのデータによれば、冷却ポンプをはじめ、運用に必要な各コンポーネントの電力消費量などさまざまな項目から高床式冷却設備とInRowとの年間運用コストを比較・検証してみた結果、高床式冷却設備が年間20万ドルの運用コストがかかると試算されたのに対し、InRowでは年間14万ドルに抑えられることが示されたという。この最大の違いはどこにあるのか。Binning氏は、ファンに必要な消費電力が圧倒的に異なる点が大きいと説明する。「高床式では、圧力をかけて冷気を床下に押し込み、(ラック列の前に開いた)穴あきタイルから冷気を吹き上がらせている。これには大変なエネルギーが必要で、そのせいでファンが膨大な電力を食っているわけだ。その点、InRowは熱気を冷気に変換しているだけなので、ファンに高床式ほどのエネルギーが求められない」(同氏)
InRowの効果のほどは確かかもしれないが、だからと言ってすぐに顧客が全面的に移行できるようなものでもない。そこでAPCが提案しているのが、“ハイブリッド方式”である。
Binning氏によれば、5年ほど前に建てられたデータセンターであれば、電力消費量が1〜2kWというラックは比較的多くある一方で、高密度化の流れにも押され、電力消費量が10〜15kWのラックも増えてきているという。比較的電力消費量が少ないラックは1つにまとめて従来通り高床式冷却設備で冷却し、高密度化してきたラックはInRowを使って局所的に冷却する。これがAPCの言うハイブリッド方式だ。こうした段階的な対応もサポートしている。


























