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【解説】
ディザスタ・リカバリを成功に導く7つの“実践ステップ”

すぐそこにある脅威を知り、“勘”に頼った対策はやめよ

(2008年06月26日)

災害とは予測不能なものである。テロ攻撃や暴風雨、あるいは単純な切削機の操作ミスによって、いつ何時電源ケーブルが断ち切られるかわからない。しかも、脅威が目の前に迫っていることを知る術を企業は持ち合わせていない。だが、災害のダメージを軽減しようと考えているのなら、“勘”に頼る状況は最低でも脱する必要がある。そこで本稿では、効果的なビジネス・コンティニュイティ(BC)/ディザスタ・リカバリ(DR)を実現するために欠かせない実践的な7つのステップを紹介する。

Bruce Beaman/Becky Albin
Network World米国版

Step 1
災害が起こる可能性を認識する

 人が立ち直るきっかけは、自分が問題を抱えていることを認知するところから始まる。これはBC/DR計画においても同様で、組織の繁栄どころか存続すら危険にさらす現実的な脅威がすぐそこに存在しているという現実を、まずは認める必要がある。なお、上級管理職がこうした認識を受け入れるまで、次の段階へ進んではならない。

Step 2
被害を受けやすい脅威をリストアップ・分類する

 組織が直面する脅威の種類は、事業の性質や組織を取り巻く物理的および社会的環境によって異なってくる。脅威の種類を特定したら、システムに及ぼす影響に応じて脅威を分類しよう。対応にかかるコストは、許容できるシステム停止時間とのバランスを取りながら算出しなければならない。許容可能なダウンタイムが短ければ短いほど、適切に対処するためのコストは高くなる。数秒から数分以内に復旧する必要のあるシステムもあれば、数時間もしくは数日停止したままでも重大な結果を招くことのないシステムもあるだろう。

Step 3
BC/DR用インフラを概観する

 BC/DR用インフラの中核的な技術要素としては、メインとなるデータセンターと、そのリソースを複製するリモート・サイトおよび広帯域ネットワーク接続などが挙げられる。最適なBC/DR計画を実現するには、データセンター全体に“完全冗長化主義”を適用することが重要である。

 複数あるメインフレームやサーバは、普段利用しているデータセンターとバックアップ用施設の両方で常に稼働させておく。そうすれば、実稼働システムのコンポーネントの1つがトラブルに見舞われても、応急措置としてバックアップ用施設への迅速なフェールオーバが可能になる。

 また電源は、BC/DR計画においてきわめて重要な要素だ。ある業界分析リポートによれば、最も一般的かつ回避も容易なトラブルの1つは停電だと、多くの企業幹部が認識しているという。

 不注意な建設作業員が誤ってファイバー回線を傷つけるようなことがあれば、回線の太さなど意味をなさない。ネットワーク接続は冗長化するだけでなく、より大きなWAN(Wide Area Network)という枠組みの中で別のネットワーク回線も利用できるようにし、ある回線が事故で接続できなくなったとしてもビジネスが継続できる体制を構築しておこう。

Step 4
所有しているIT資産を把握する

 BC/DR用インフラの全容をイメージできたら、次は正確なIT資産のインベントリ開発に取りかかろう。こうしたインベントリが、保護する必要のあるリソースやビジネス・プロセスに対する組織の理解を助けるのだ。

 現在、ITリソースの正確なインベントリを作成・運用するのに役立つエンタープライズ管理ツールが市場に数多く出回っている。ベンダーが提供している管理ツールは、ソフトウェア・エージェントを用いてITインフラを検証し、ハードウェア/ソフトウェア資産や、それらの設定パラメータに関する詳細情報を取得して構成管理データベース(CMDB)に保管してくれる。


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