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ITマネジメント

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【解説】
グリーンIT時代のシステム運用管理を考える

サーバ電力管理やハードウェア・リソース管理など「省電力に貢献するツール群」の活用

(2008年09月10日)

グリーンITへの関心が高まり、企業の情報システムにおけるIT機器の電力消費を管理しなければならない必要性が増している。現在、ベンダー各社から提供されているシステム運用管理ツールにおいても、グリーンITへの対応の強化が進むトレンドが見られる。本稿では、グリーンIT時代のシステム運用管理のあり方について考えてみたい。

栗原 潔
テックバイザージェイピー 代表/金沢工業大学 客員教授

グリーンITの機運の高まり

 ITの活用により、あるいは、ITの活用において地球環境問題に貢献する(図1)――国内のユーザー企業において、グリーンITに向けた機運が高まりを見せている。一般的なユーザー企業のIT部門にとっては、IT機器による電力消費の低減にフォーカスが当てられることが多い。そこで、本稿では、IT機器の電力消費低減への取り組みを総称して、グリーンITと呼ぶこととする。


図1:グリーンITの定義

 IT部門にとってのグリーンITの意義は2つに分けられる(図2)。1つは、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)やサステナビリティ(Sustainability:持続可能性)に基づく環境問題への対応であり、もう1つはIT機器の運用に要する電力コストの削減である。


図2:グリーンITの推進要因

 データセンターにおけるIT機器のライフサイクル・コストにおいて、電力コストの総額はハードウェアの購買コストと同等以上のレベルに達している。すなわち、情報システムのコスト削減を行ううえで、電力消費の低減が急務になっている。グリーンITは、環境問題という政治的・倫理的な要請であるだけではなく、コスト削減という経済的・財務的な要請でもあるのだ。さらに、企業によっては、データセンターの冷却・電源設備の容量が限界に近づいていることにより、サーバやストレージの追加が困難になっているケースもある。このようなケースでは、電力消費の低減はさらに差し迫った課題になっている。

 ITにおける電力消費の低減のための最も自明なアプローチは、消費電力の少ないIT機器を採用し、データセンター冷却・配電設備の効率性を改善していくことなどだ。しかし、これら以外にも忘れてはならない重要な取り組みがある。それは、これらの機器の効率改善であり、その際には、システム運用管理ツールが重要な役割を果たすことになる。


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