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[米国]
IBM、全米オープン・テニスでグリーンIT化に挑戦
仮想化技術で60台のサーバを6台に
(2008年09月03日)
| 全米オープンテニスの公式サイト「USOpen.org」 |
米国IBMは、米国テニス協会主催の全米オープンのITシステムを支えている。同社は過去の全米オープン期間中、60台ものサーバを稼働させていた。しかし2006年以降はサーバ統合を行い、2008年度ではわずか6台のサーバで大会を支えている。ここではIBMの同大会におけるグリーンITへの取り組みを紹介しよう。
2007年の全米オープン・テニス大会開催中、米国IBMが管理する公式Webサイト「USOpen.org」には、730万人以上のユニーク・ユーザーが訪れた。
IBMのワールドワイド・スポンサーシップ・マーケティング担当ディレクターであるリック・シンガー(Rick Singer)氏は、「2007年は需要に合わせたキャパシティの拡大のため、サーバの仮想化が最重要事項だった」と語る。
2008年度全米オープンは8月25日に開幕し、今年もIBMが公式サイト管理などを担当している。同社は引き続き仮想化によるサーバ統合に取り組む一方で、今年は「グリーンIT」にも“スポットライト”を当てている。
IBMは過去の全米オープン期間中、スコア・システムなどの業務処理のため、60台ものサーバを稼動させていた。しかし、2008年大会ではわずか6台の「IBM System P6 550」サーバが大会を支えている。
IBMのワールドワイド・スポンサーシップ・マーケティング部門のプログラム・マネージャー、ジョン・ケント(John Kent)氏によると、同社はより電力効率のよいマシンに切り替え、「Tivoli」ベースの電力監視ソフトウェアなどを採用したという。
こうした努力が実り、2006年以降に20%増となった公式Webサイトへのトラフィックもスムーズに処理できると同時に、1ユーザーあたりのコストも過去2年間で27%削減したという。
またケント氏は、「サーバの統合により全米オープンのITシステムに要する消費電力を過去2年間で23%、さらに冷却需要も同期間で25%低減できた」と語った。
IBMグローバル・テクノロジー・サービス部門の会場/設備担当バイス・プレジデントであるスティーブン・サムス(Steven Sams)氏によると、例えば、2万5,000平方フィート(約2,322平方メートル)のデータセンターは、1平方フィートあたり100ワットの電力を消費する。1キロワットあたりの電力コストは10セントで、換算すると1年間で約260万ドルの費用がかかることになるという。
「IBMの水冷式冷却システムを搭載したサーバなど、電力効率を高める技術を利用すれば、IT企業はデータセンターの電力コストを40%から50%も削減できる」(サムス氏)
同氏はデータセンターを「エネルギーの大食漢」と形容する。「典型的なオフィスと比べると、データセンターは通常、その10倍から40倍の電力を消費する。しかし、電力消費量をきちんと監視すれば、むだは減らせるのだ」(サムス氏)
(Thomas Hoffman/Computerworld米国版)
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