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【解説】
脳の活性化でパスワード記憶力を最大化――脳科学を駆使した英数字記憶術

テクノロジーに頼る前にみずからの記憶力を最大化する

(2008年09月10日)

銀行口座の暗証番号から仕事関連の電子メール、ネットワーク、オンライン・ショップ、SNSのログインIDまで、あらゆる場面でアルファベットと数字を組み合わせた「パスワード」を使用しなければならない私たちの頭は、すでにパンク寸前だ。しかし、脳を活性化させれば、まだまだパスワードを記憶することは可能だ。本稿では、記憶力を簡単に高める方法や、パスワードを絶対に忘れない効果的な記憶術を伝授しよう。

Thomas Wailgum
CIO米国版

現代人にとってはパスワードが多すぎる?

 記憶しておかねばならないパスワードや、その他の情報の激増に大きな関心を寄せている神経学研究者によれば、思い出したい情報を視覚化する訓練を積むことで、われわれの記憶力は格段に向上する余地があるという。

 だが、日常生活でほんとうに覚えておくべき情報とは、そもそもどれくらいの量なのだろうか。まずはそうした疑問から始めるのがわかりやすいだろう。ちなみにわたしの場合、記憶していられるコンピュータ関連のパスワードは、ぱっと思いつくだけで3つである。1カ月の間に使うパスワードとなると、平均で合計50個ほどになる。

 アイルランドのダブリン大学トリニティ・カレッジ(Trinity College Dublin)で、神経科学研究所および心理学部の教授を務めるイアン・ロバートソン(Ian Robertson)氏が行った最新の研究でも、日常生活で使用するパスワードが増加傾向にあることが浮き彫りになっている。同氏によれば、一般人が日常生活を送るためには、平均して5個のパスワード、同じく5個の暗証番号、2個の英数字組み合わせ番号、3個のセキュリティID番号、3個の銀行口座番号を記憶している必要があるという。

 米国Microsoftが2007年に実施した調査では、一般的なユーザーはWeb上で6.5個のパスワードを使用しており、それぞれを4つの異なるWebサイトで共用しているとの結果が出た。また、各ユーザーはパスワードが必要なWebサイトをおよそ25件利用しており、1日当たり平均8個のパスワードを入力していた。


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