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[米国]
IBM、ミッドレンジ向けUNIXサーバ「Power 570」に“ハイエンド版”POWER6を搭載

電力管理ソフトの新版も併せて提供へ

(2008年10月08日)

 米国IBMは10月7日、同社のミッドレンジ向けUNIXサーバ「Power 570」に、ハイエンド向けの「Power 595」にしか搭載されていなかったクロック周波数5GHzのPOWER6プロセッサを搭載すると発表した。併せて新たなマネジメント・ソフトウェアも提供する。IBMは、仮想化によるサーバ統合を進めたい顧客にPower 570を売り込む考えだ。

 IBMのワールドワイド・マーケティング戦略担当バイスプレジデント、スコット・ハンディー(Scott Handy)氏は、今回の発表について、「POWER6プロセッサの生産歩留まりが向上したため、生産台数の多いサーバにも採用できるようになった」と語った。

 またIBMは、Power 570の高密度化も図っており、ユーザーは4.2GHzのPOWER6プロセッサを最大8個、もしくは5GHzのPOWER6プロセッサを最大4個実装できる。なお、サーバは縦に4つ重ねることが可能だ。

5GHzのPOWER6プロセッサを搭載したミッドレンジ向けUNIXサーバ「Power 570」

 「こうした改良により、1平方フィートおよび1W当たりのパフォーマンスが高まり、Power 570は仮想化によるサーバ統合に非常に適したサーバとなった」(ハンディー氏)

 IBMは、同社の仮想化ソフトウェア「PowerVM」向けの新機能もPower 570でテスト中だ。新機能を使えば、管理者は、仮想プロセッサを共有するのと同じようにパーティション間で仮想メモリを共有できるという。新機能は「Active Memory Sharing」と呼ばれ、現在一部のユーザーを対象にクローズド・ベータ・テストを実施中であり、2009年上半期に正式リリースされる予定である。

 加えて、サーバのリソース・プールの電力を管理可能な「Active Energy Manager」の新バージョンも提供する予定だ。同ソフトウェアは、アプリケーションの電力使用量が設定しきい値を超えそうになった際、CPUとファンを制御して電力消費を抑制する機能である。なお、同ソフトウェアは「IBM Systems Director」のプラグインとなる。IBMによると、電力使用量の監視機能は無料で提供されるが、電力消費の動的管理機能についてはPower 570当たり275ドル程度の料金になるという。

 IBMは、改良したPower 570の投入により、UNIXサーバ市場のトップの座を維持したいと考えている。米国の市場調査会社IDCによると、同社は今年第2四半期に前年比で5%シェアを拡大し、UNIXサーバの売上高でトップに返り咲いたという。なお、第2位の米国Sun Microsystemsは5.6%減、第3位の米国Hewlett-Packard(HP)は1%増であった。

 米国Gabriel Consulting Groupの上級アナリスト、ダン・オールズ(Dan Olds)氏は、IBMの今回の発表について次のように述べている。「IBMは、UNIX市場で復活を遂げて以来、パフォーマンスの向上と価格の引き下げを常に推進してきた。パフォーマンスでトップに立った今でもなお、高速化と機能の改善に尽力している。つまり、SunとHPにプレッシャーをかけ続けているわけだ」(オールズ氏)

(James Niccolai/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)




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