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[米国]
マイクロソフト、企業向けマルウェア対策ソフトの投入予定を明らかに

(2005年10月07日)

 米国マイクロソフトは10月6日、企業ネットワーク向けのウイルス対策とスパイウェア対策の機能を合わせて提供する同社初のソフトウェア「Microsoft Client Protection(仮称)」を披露した。この製品は年末までにベータ・テストに入り、2006年に完成版が出荷される予定であり、正式名称はそれまでに決定されるという。

 Microsoft Client Protectionは、マイクロソフトが2003年6月に買収したGeCADのウイルス対策ソフトウェアと、2004年12月に買収したジャイアント・カンパニー・ソフトウェアのスパイウェア対策ソフトウェアをベースにしている。

 6日にマイクロソフトは、2005年2月のサイバリの買収で獲得したメッセージング&コラボレーション・サーバ向けのセキュリティ・ソフトウェア製品ライン「Sybari Antigen」改め「Microsoft Antigen」の新製品投入予定も明らかにした。

 マルウェア対策製品として、そのほかにマイクロソフトは、中小規模企業向けオンライン・サービス「Windows OneCare」http://www.microsoft.com/windows/onecare/default.mspxと、2005年7月のフロントブリッジの買収で獲得したホスティング・サービスを手にしている。

 マイクロソフトのエンタープライズ・アクセス/セキュリティ製品部門の製品管理担当ディレクター、ポール・ブライアン氏は、「顧客は、管理するセキュリティ製品の数を徐々に減らしていきたいと考えているので、当社は統合保護のアプローチを取り、そのアプローチに基づいた製品を徐々に構築していく」と述べている。

 Microsoft Client Protectionは、ウイルス、スパイウェアのほか、ルートキットを含むその他のマルウェアから、デスクトップPC、ノートPC、基本的なWindowsファイル・サーバを保護する。この製品は、シマンテックやマカフィーなどのベンダーが提供している類似のセキュリティ・ツールと直接競合することになる。

 Microsoft Client Protectionは、個々のクライアント上で動作するエージェント群と、1つの集中管理型のサーバ管理コンソールから構成される。マイクロソフトは、この新ソフトウェアを同社のディレクトリ・サービス「Active Directory」およびデスクトップ構成を集中管理するための技術「Group Policy(グループポリシー)」と連携させた。これによって管理者は、各ユーザーでのユーザー・インタフェースの見え方やマルウェアへの対処方法についてポリシーを設定することができる。

 また、Microsoft Client Protectionには、マイクロソフトの「Microsoft Operations Manager(MOM)」で使われているレポートおよびアラート技術が組み込まれ、ソフトウェア配布では同社の「System Management Server(SMS)」と連携し、ウイルス定義の更新ではオンライン・サービス「Microsoft Update」と連携する。

 この新ソフトウェアを、マイクロソフトはSMSとMOMが含まれている同社の「System Center」ブランドでリリースする可能性もある。「正式名称については検討中だが、System Centerは検討対象に含まれている」とブライアン氏は述べた。

 さらに同氏は、Microsoft Client Protectionが基本的なファイル・サーバをカバーするのに対し、Antigen製品ラインはSharePoint Team Servicesなどの高度なファイル・サーバの保護に使用でき、コンテンツ・フィルタリングなどの機能を備えていると語った。

 メッセージング&コラボレーション・サーバ向けにウィルス対策や迷惑メーク対策などのセキュリティ機能を提供する新生Antigen製品の第一号「Microsoft Antigen for Exchange」は、2006年前半にベータテストに入る予定。なお、既存バージョンのAntigen製品も、マイクロソフトのExchangeメッセージング/コラボレーション・サーバやOffice SharePoint Services、Live Communications Server 2005に対応している。

 また、Antigenでは複数のウィルス・スキャン・エンジンを組み合わせて利用できるようになっており、従来はコンピュータ・アソシエイツ・インターナショナル(CA)、ノーマン・データ・ディフェンス、カスパースキー・ラブズ、ソフォスなどのウィルス・スキャン・エンジンが利用されてきた。マイクロソフトでは、CeCADのソフトウェアをベースにした自前のウィルス・スキャン・エンジンも追加し、それをAntigenの既存ユーザーに無償で提供する計画だという。

 なお、Microsoft Client Protectionは、クライアント側ではWindows XP SP2とWindows 2000 SP4、サーバ側ではWindows Server 2003のSP1以上とWindows 2000 SP4をサポートする。価格はまだ発表されていない。

 製品発表のほかに、マイクロソフトは「SecireIT Alliance」のもとで一連のパートナーと同社のプラットフォームでのセキュリティ実現のために連携していることを発表した。このパートナーシップは、同社の既存の「Virus Information Alliance」と「Global Infrastructure Alliance for Internet Safety」でのパートナーシップを拡張したものだという。

(Network World)




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