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ITマネジメント

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資産管理ソフトウェアでIT投資の最適化を図る

TCO削減に加えコンプライアンス/セキュリティ対策にも有効

(2005年12月19日)

リレーションシップを検出できるかがポイント

 ほとんどの資産管理ソフトウェアは、実用的なインベントリ検出機能を備えているが、コンテキスト(状況)とリレーションシップ(関連性)を正しく認識できる製品は限られている。CAのUnicenter担当ディレクター、アラン・アンダーセン氏は、「導入時と運用開始後では、同じソフトウェアでも利用形態が異なる。意図的に複数のバージョンを使い続けなければならない場合もあれば、複数のアプリケーションを統合されたスイート製品の形で導入して利用することもあるのだ。このため、インストールされたソフトウェアとライセンス契約との関係を正しく認識できる機能が必要だ」と話す。

 一方、BMCのソリューション・マーケティング・マネジャーのデーブ・ウイルト氏は、「各データベースとアプリケーション・サーバが、どの業務アプリケーションに関連しているのかを認識し、示すことができる製品であることが望ましい。それにより、あるサーバのメモリが不足していたら、原因がどのサービスやアプリケーションにあるかを突き止められるようになるからだ」と話す。同氏によると、BMCの資産管理ソフトウェア「Atrium CMDB」の場合、このようなリレーションシップを80種類以上検出できるという。

資産管理モデルの5つの段階

 ここからは、資産管理をどのように行うべきか、その指針について説明しよう。企業が資産管理ソフトウェアを導入して目指すべき方向は、図2に示したような5つの段階に分けることができる。


図2:資産管理の5つの導入段階

 最初の段階である「カオスの段階」は、IT資産を把握できていない状態を指す。つまり、資産管理ソフトウェアを導入する前の状態である。米国のIT情報サイト、テック・リパブリックがさまざまな規模の企業を対象に2004年に実施した調査によると、回答企業の61%が自社のIT資産をまったく把握していないか、表計算ソフトと単純なネットワーク・ツールを使って資産管理を手作業で行っていると答えている。このことからも、多くの企業がカオスの段階にあることがわかる。

 第2段階である「リアクティブの段階」は、IT資産を把握し、その情報をインベントリ情報リポジトリに蓄積できる状態を指す。この段階には、資産管理ソフトウェアを導入すれば比較的容易に移行できるうえに、パッチ配備の管理、ハードウェアのアップグレード計画の策定、サーバやアプリケーションの統合、ITリソースの効率的な割り当て、無駄なライセンス料の削減、適切な資産の処分、セキュリティ/コンプライアンスの観点上問題を引き起こす可能性のあるハードウェア/ソフトウェアの検出など多くの効果を期待できる。

 第3段階である「プロアクティブの段階」は、資産データベースの上に資産ライフサイクルを管理するアプリケーションやプロセスを構築している状態を指す。この段階では、各資産の運用コストが数値化されるため、適切な予算策定が実施可能となる(コラム参照)。また、効果はそれだけではない。この段階では、リース契約、保証契約、サービス・レベル契約の内容が適切かどうかを判断できるようになる。例えば、新プロジェクトのためにソフトウェアを購入したが、プロジェクトが中止になっても、メンテナンス契約を解約しなかったというような無駄な支出を防ぐことが可能になるわけだ。また、ベンダーの請求金額に間違いがないか、検証することもできる。

 ほとんどの資産管理ソフトウェアは、第4段階である「サービスの段階」までをカバーしている。この段階は、資産管理ソフトウェアとその他の統合システムの上に自動化プロセスを構築した状態を指す。例えば、調達したハードウェアを配備すると同時に、その資産情報がデータベースに自動的に登録されるプロセスや、新入社員のユーザー情報を人材管理システムに登録すると、機器調達の申請が自動的に行われるプロセスを確立しているといった具合である。

 最終段階である「バリューの段階」は、収集したデータを分析し、社内の各事業部門に対し、コスト削減の可能性を見つけて提案するプロセスが確立している状態を指す。この段階に達成するために必要とされるデータ分析ツールには、CAの「Unicenter Asset Intelligence」や、ペレグリンの「Asset Optimization」が挙げられる。さらに、このようなデータ分析技術を専門とする米国ブレーゼントや米国データストリームといったベンダーも製品を展開している。ブレーゼントのCEO(最高経営責任者)、ゲーリー・オリバー氏は、「われわれの製品は、ビジネス・シナリオに基づく多角的な分析リポートを提供する」と話す。


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