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[米国]
2007年のネットワーク/システム管理市場、シスコとマイクロソフトが攻勢へ
(2006年12月22日)
米国シスコシステムズとマイクロソフトは、それぞれネットワーク機器とOSの分野で代表的なベンダーだが、両社は2007年、ネットワーク/システム管理の市場でも大きな存在感を発揮しそうだ。
ネットワーク/システム管理市場は長年、BMCソフトウェアやCA、ヒューレット・パッカード(HP)、そしてIBMが牛耳ってきた。多くのベンダーが登場しては消えていったが、これら大手に対する競争上の影響はあまりなかった。
「4大管理ベンダーを脅かす有力な勢力は育ちにくくなっている」と、調査会社IDCのシニア・アナリスト、スティーブン・エリオット氏は指摘する。その一因は、こうした老舗の管理ベンダーが、競争相手の買収や新たなトレンドの創出によって市場のコントロールを図る傾向があることだ。前者の例としてはHPによるマーキュリー・インタラクティブの買収があり、後者の例としてはBMCによるビジネス・サービス管理戦略の推進がある。また、もう1つの要因として、企業のITマネジャーが新しいソフトウェアで管理システムを再構築することに消極的な点も挙げられる。
こうしたなか、業界観測筋は、シスコとマイクロソフトの最近の動きと将来計画を基に、両社がそれぞれの顧客基盤を生かして、ネットワーク/システム管理技術を既存の顧客に売り込もうとしていると見ている。
「シスコとマイクロソフトは、管理分野で技術開発やOEM契約、買収を積極的に進めている。EMCもある程度そうだ。このことから見て、彼らはこの市場で大きなシェアを獲得しようとねらっていると考えざるをえない」(エリオット氏)
シスコは2005年末に製品スイート「Network Application Performance Analysis(NAPA)」をリリースして管理分野での攻勢を開始し、2006年夏には「Proactive Automation of Change Execution(PACE)」スイートも発表した。同社は、データセンター・オートメーション・ツールのベンダーであるオプスウェアとのライセンス契約の下で、この製品を提供している。
こうしたシスコの動きについて、調査会社エンタープライズ・マネジメント・アソシエイツの副社長であるデニス・ドログセス氏は、こう評価する。
「シスコの管理製品事業は幅広い考察に値する。同社はすでに構成管理ツールを持っているが、同社の可能性はこの分野にとどまらない」
シスコは、ネットワーク機器市場における同社の影響力を利用して、ネットワーク管理製品の販売を進めようと考えているようだ。調査会社ヤンキー・グループのエンタープライズ・リサーチ担当上級副社長、ズース・カーラバラ氏は、「シスコは、顧客にネットワーク関連支出を増やすよう提案するかもしれない。だが、理想的な展開は、シスコが重要なITアプリケーションをネットワーク機器と統合し、それが顧客のコンピューティング・コストの低減に結び付くことだ。管理アプリケーションは、そうしたアプリケーションの主要なものの1つだ」と指摘する。
一方、マイクロソフトのほうは、Vistaと次期WindowsサーバOS(開発コード名:Longhorn)の販売に力を入れるだけでなく、システム管理分野での事業開拓も進めると見られている。
マイクロソフトが2006年に発表した2つの新構想(1つは企業向けの検索機能に関するもので、もう1つはノーテルと共同で推進する統合コミュニケーションに関するもの)は、企業顧客の拡大をもたらす可能性がある。また、マイクロソフトはネットワーク・アクセス制御技術に関してシスコとの提携を拡大し、ネットワーク・デバイスおよびシステムのセキュリティを守るポリシー・ベースの管理技術を提供している。
だが、マイクロソフトが精力的に管理分野に取り組む最大の目的は、仮想化技術の活用にあるのかもしれない。というのも、同社は今年夏にアプリケーション仮想化ベンダーのソフトリシティを買収すると発表したからだ。
マイクロソフトは、ソフトリシティの「SoftGrid」技術を、Windows管理プラットフォームの構築構想である「Dynamic Systems Initiative」の一環として提供する計画だ。また、「Microsoft Systems Management Server」や「Microsoft Operations Manager」の枠にとどまらないシステム管理機能を提供する計画も進めている。
もっとも、マイクロソフトの最大の強みは、そのブランド認知度にあるのかもしれない。調査会社フォレスター・リサーチの副社長、ジャンピエール・ガーバニ氏は、マイクロソフトのブランド力をもってすれば、管理分野での躍進は約束されたようなものだと話す。
「われわれの顧客企業に対し、2007年にはどの企業が管理市場のリーダーになると思うかと尋ねると、大部分の人がマイクロソフトと答える。これは、イノベーションを起こす力や先見性よりも、ブランド力のほうが、顧客の評価を大きく左右することの好例だ」(ガーバニ氏)
(デニス・ドゥビー/Network World オンライン米国版)
- 米国シスコシステムズ
- http://www.ciscosystems.com/
- 米国マイクロソフト
- http://www.microsoft.com/
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