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[米国]
EMC、ヴイエムウェアの新規株式を公開へ
(2007年02月08日)
米国EMCは2月7日、同社の子会社で仮想化ソフトウェアを手がけるヴイエムウェアの株式の10%を新規株式公開(IPO)すると発表した。
EMCの会長と社長、CEOを兼任するジョー・トゥッチ氏は、発表声明の中で、「(IPOによって)当社の株主のためにヴイエムウェアの価値をさらに高めることができると同時に、ソフトウェア業界の優秀な人材を確保することも可能になる」と説明している。
また同氏は、金融アナリストを交えて行った電話会議で、「だれもが手を携え合う時代に突入しており、(IPOの)判断は理にかなっている」とも述べた。
EMCがヴイエムウェアを買収した2004年当時、ヴイエムウェアの従業員数は300人程度だったが、すでに3,000人規模に膨れ上がっている。「同社の急成長ぶりは、驚くばかりだ」(トゥッチ氏)
EMCの取締役副社長兼CFO(最高財務責任者)のデビッド・ゴールデン氏によれば、EMCは3月下旬から4月上旬の間に、今回のIPOに関する登録届出書をSEC(米国証券取引委員会)に提出する予定という。
なお、公開される株式は、EMCが保有しているものではなく、新たに発行するものになるという。
「ヴイエムウェアはさらなる成長を遂げるために必要な財源を確保できる。同時にわれわれの側も可能性と将来性に富んだヴイエムウェアの株式の大半を所持しながら、ヴイエムウェアへの投資の一部を自社株主に還元する機会を得られる」(ゴールデン氏)
ヴイエムウェアを1998年に創設したダイアン・グリーン氏は、1台のサーバ上で複数のアプリケーションを効率的に稼働させる仮想化技術によって、企業は必要となるサーバの数を減らし、電力消費を抑え、さらにデータセンターのディザスタ・リカバリに備えることが可能になったと自画自賛する。
同氏は、ヴイエムウェアの社長とともに、EMCのエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めている。
「普遍的な業界標準の仮想インフラストラクチャを生み出すというわれわれの構想は、IPOによって大きく前進するだろう。ヴイエムウェアの未来には、無限の可能性が広がっている」(グリーン氏)
グリーン氏によると、新しいx86サーバが扱うワークロードの10%以上が同社の仮想ソフトウェア上で実行されており、ユーザー数もすでに2万人を超えているという。
リサーチ企業のイルミナータで上級ITアドバイザーを務めるゴードン・ハフ氏は、多くのアナリストが、以前から、EMCがヴイエムウェアを分社化するのではないかと見ていたとし、「EMCには、ヴイエムウェアの勢いが強いうちに、ある程度の利ざやを稼ぎたいという思惑があるようだ。もっとも、ヴイエムウェアの大株主の座を手放すつもりは毛頭ないだろうが」と指摘する。
過去3年間にわたり、EMCの株価は10〜15ドルの間で推移してきた。今回のIPO実施は、7日のニューヨーク証券取引所の取り引き時間終了後に発表された。同社の株価は、時間外の取り引きで91セント上昇し、14.55ドルとなった。
トゥッチ氏は、今回のIPOの目的について、「くだけた言葉で表現すれば」と前置きしたうえで、「株主に尻をたたいてもらおうと期待した取り組みだ」とコメントした。
ヴイエムウェアは、IT業界で最も注目される分野の1つである仮想化市場で早くから優位を保ってきた。2006年における同社の収入は83%増加し、合計7億900万ドルに達したと、EMCは説明している。
(ロバート・マクミラン&ロバート・マリンズ/IDG News Service サンフランシスコ支局)
- 米国EMC
- http://www.emc.com/
- 米国ヴイエムウェア
- http://www.vmware.com/
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