【 ここから本文 】

ITマネジメント

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


[世界] 【メッセージ・ラボ調査】
企業の上級幹部を狙った“ピンポイント攻撃”が急増中

SNSで個人情報を収集し、幹部の家族も攻撃対象に

(2007年07月05日)

 英国メッセージ・ラボは今週、「2007年3月〜6月における、ハッカーの動向に関する調査リポート」を発表した。

 メッセージ・ラボは、スパム・メールや危険な添付ファイルなどを検知/除去する、フィルタリング・サービスを提供するセキュリティ・ベンダーである。

 同調査リポートによると、最近は企業の上級幹部のみをターゲットにした、“ピンポイント攻撃”が急増しており、悪意のあるソフトウェアをダウンロードさせ、企業情報などを盗み取ろうとするケースが目立っているという。

 メッセージ・ラボで主任セキュリティ・アナリストを務めるマーク・サナー氏によると、企業の上級幹部のみをターゲットにした悪意のあるメールは、2006年は1日平均1通程度だったが、今年5月の調査では、1日平均10通に急増したという。

 「大量に送信されるスパム・メールと比較すれば、(1日10通という数字は)少ないと感じるだろう。しかし、上級幹部を対象とした悪意のあるメールは非常に手が込んでおり、一般のメールと区別しにくい。そのため、添付ファイルまで開封してしまう危険性が高い」(サナー氏)

 上級幹部を対象とした悪意のあるメールの多くは、件名に幹部の氏名と役職が記されており、悪意ある実行コードを埋め込んだWordファイルが添付されている。受け取った幹部が添付ファイルを開くと、「キー・ロガー」のようなマルウェアが、自動的にインストールされるという仕組みだ。

 また、悪意のあるメールが送られてきた上級幹部の中には、家族にも同様のメールが送られていた人もいたという。

 「ハッカーは標的となる人物の個人情報を、『LinkedIn』『MySpace』『Facebook』などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用して収集しているようだ。現在は、その気になれば、個人の経歴や素性に関する情報を簡単に入手できる」(サナー氏)

 同社が今年6月に発見した、上級幹部を対象とした悪意のあるメールは、500通以上に上る。

 その内訳を見ると、最高投資責任者(Chief Investment Officer)を標的にしたものが30%、以下CEO(最高経営責任者)が11%、CIO(最高情報責任者)が7%、CFO(最高財務責任者)が6%と続き、いわゆる「C(Chief:最高)クラス」を標的にしたものが、半数以上を占めていたことが明らかになった。

 サナー氏によると、この類のメールは、スパム・メールのように一度に大量に送信されるメールと比較し、フィルタリングに検知されない場合が多いという。

 企業ではこうした攻撃に対し、ビヘイビア・ベース(行動ベース)のアンチウイルス・ソフトを導入し、マルウェアの動作を検出/遮断するなどの対策を講じている。サナー氏は、今後の対策について、以下のように指摘する。

 「特定個人を“狙い撃ち”にした悪質メールは、今後ますます増加するだろう。上級幹部だけでなく、だれもが警戒する必要がある」

(ジェレミー・カーク/IDG News Service ロンドン支局)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

「リアルタイムLANアナライザ」とは?

ネットワーク・トラブルにまつわる諸問題を解決する「リアルタイムLANアナライザ」とは?

高いコスト・パフォーマンスと操作性――最新製品に備わる特徴と機能

キャッチアップ

IT運用管理の「今ある課題」と「解決へのアプローチ」[前編]

“システムの大規模化・複雑化”と“時代的ニーズ”にどう対応するか

IT運用管理の「今ある課題」と「解決へのアプローチ」[後編]

新たな課題への対応と運用管理ソフト市場の今後

ITガバナンス講座

「VMO」はなぜ必要か――手遅れにならないための体系的ベンダー管理

ITソーシング先との関係維持がコスト削減を成功に導く

COBITの開発元ITGI、新たな危機管理フレームワークの開発に着手

ITソーシング先との関係維持がコスト削減を成功に導く

高まるプロジェクト管理への関心、IT予算額の減少が一因

ITソーシング先との関係維持がコスト削減を成功に導く

企業のITリスク管理が進展、総合的・バランス重視の傾向に

セキュリティ技術重視の企業は減少

専門家がアドバイスするオフショアを成功に導く10の方法

自社に最適なオフショア・ベンダーを見つけだし、海外プロジェクトを円滑に進めるにはどうするべきか?

「全社横断型の戦略部門」への転換がIT部門の未来を切り開く

企業の“DNA”に沿った事業戦略をITで具現化するという「大役」を果たすためには

チェンジ・マネジメントの自動化を促進せよ

現行プロセスを見直し、効率性・管理性・監査性を再検証する

セキュリティ強化にはどの標準/フレームワークが“適役”か

COBIT/ISO 27001/ITIL/SAS 70/NIST

SOX法対策で再び注目を集めるフレームワーク「COBIT」

コスト評価、サービス・レベルなどの課題をITで解決

EVM(アーンド・バリュー・マネジメント)に乗り遅れるな!

ITプロジェクトも、いまやEVM抜きでは管理できない時代に

ITマネジメント研究

データセンター管理のキーワードは「ITIL」と「自動化」――2つの調査に見るユーザー意識の高まり

「いずれも効率的なIT環境の実現に貢献」とアナリストが指摘

IT運用管理で用心すべき「5つの隠れたコスト」

ソフトウェア製品のコスト格差/ベンダー・ロックイン/生産性低下……

データセンター内をさまよう“幽霊サーバ”を暴き出せ!

存在していないはずなのに金だけは食う、やっかいものの正体とは

電子メール・アーカイブの構築を急ぐ米国企業

「訴訟対策」にとどまらない多大なメリットに期待

大容量データ時代のバックアップ新標準「データ・デデュープ」

バックアップ容量を大幅に削減する新技術のメカニズムを知る

Vistaのセキュリティを検証する

UAC、BitLockerなど主要強化点の実用度をチェック

「体感速度」の向上に着眼したアプリケーション監視手法

エンド・ツー・エンドのボトルネック検出でビジネス損失を回避する

データセンターを“サービス指向”で管理するSOMA

SOAにならい、管理オペレーションをサービスとして実装

ITプロジェクトは「スピード最優先」の時代に

競争優位に立つために、投資の早期回収を目指せ

データ漏洩・盗難対策を“完璧”に近づける「マルチレベル暗号化」のすすめ

ライフサイクル全般にわたるデータ保護を実現する

ILMの導入で、IT運用コストを引き下げろ!

ILMを成功裏に導入するための“6つのステップ”

スパム・メールとの終わりなき戦い

急増する脅威に対して、セキュリティ担当者がとりうる防御策とは?

サーバ・コンソリデーションの「計画ステップ」と「交渉ステップ」

綿密な計画を立てたのち、ベンダーから有利な契約条件を引き出す

新たな「電子開示」規則に企業はいかに対応すべきか

ドキュメントをより適切に分類/抽出/保管する

「シン・プロビジョニング」でストレージ・リソースの“無駄づかい”を撤廃する

手付かずの容量を有効活用するためのアプローチ

適切な要求仕様を仕上げるための8つの秘訣

“曖昧さ”がコストを肥大化させる

サーバ・プロビジョニングを最適化する

新世代の「boot-from-SAN」の実力に迫る

進化する「マネージド・サービス」

「New Data Center」は企業に何をもたらすか

資産管理ソフトウェアでIT投資の最適化を図る

TCO削減に加えコンプライアンス/セキュリティ対策にも有効

ITマネジメントの課題

ITIL採用の陰に潜む“習熟度”の問題――CIOへの調査結果で明らかに

多くのCIOがスキル不足を懸念。「ITILを本格的に実践」との回答は米国で10%未満

「仮想化サーバの管理に自信が持てない」とするCIOが半数以上に

懸案事項は、セキュリティ/異種インフラ管理/システム利用の最適化

社員のアクセス管理は「無法状態」――組織の分散化が原因?

「アクセス権に関する責任の所在は特定が困難で、検討機会もない」

企業の情報漏洩対策、最大の課題は従業員の意識改革

半数以上が社外秘情報を無断で持ち出した経験アリと回答

ITマネジャーがITILの導入を躊躇する10の理由

運用効率の向上とサービス管理の強化を約束するITILに、彼らが飛びつかないのはなぜ?

企業が陥るストレージの過剰購入

リソース管理ソフトを駆使して計画的な導入を!

先進ユーザーから学ぶサーバ仮想化導入の「落とし穴」

ネット構成、ライセンス、セキュリティに細心の注意を!

ストレージ・リソース管理(SRM)ソフトは使い物になるか?!

有用なチャージバック・モデル開発など、課題が山積

企業のコンプライアンス対応はいまだ不十分

完全な自動化を実現している企業はわずか3%

ITILの効果は顕著だがROIの計測は困難

有効な評価手段を持っている企業はわずか4%

ITマネジャーを悩ます携帯ストレージ・デバイスのセキュリティ・リスク

USBドライブなどの普及で増大する情報漏洩リスクに立ち向かう

Weekly Ranking

集計期間:11/28〜12/04



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国