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[世界]
リリース後まもないFirefox最新版にバグ、Mozillaは緊急アップデートを準備中

Canvasタグ含むHTMLページが破壊されるおそれ

(2007年11月30日)

 米国Mozillaのバグ・データベースによると、同社が11月26日にリリースしたばかりの「Firefox 2.0.0.10」でバグが見つかった。同社は30日(米国時間)にもアップデート版をリリースする見通しだ。

 26日にリリースされたFirefox 2.0.0.10では6つの脆弱性が修正されたが、このバージョンにはバグが紛れ込んでいた。それは、HTMLタグの1つである「Canvas」に関係するという。

 Canvasは米国AppleのWebブラウザ「Safari」で初めて採用されたHTMLタグで、これを組み込めばビットマップ画像の動的な描画が可能になる。同タグについては、SafariだけでなくFirefoxと「Opera」がネーティブでサポートしているほか、「Internet Explorer」もプラグイン経由でサポートしている。

 バージョン2.0.0.10での不具合とは、Canvasタグを含むページを破壊してしまうというものだ。Windows、Mac OS X、Linux対応版のいずれでも起き、Firefoxの少なくとも2つの拡張機能、FoxSaverとFotofoxで不具合が生じる。

 開発者のKevin Han(ケビン・ハン)氏は、バージョン2.0.0.10がリリースされた数時間後にこの不具合を報告した。これを受け、Mozillaのバグ/パッチ・データベースであるBugzillaには確認のメールが相次いで寄せられている。

 Bugzillaの投稿メッセージ欄にもコメントが相次いだ。コメントを寄せたKlaus Reimer(クラウス・ライマー)氏は、こう記している。「Firefoxが2.0.0.10に自動的にアップデートされ、(同氏の会社で)写真のプリントを注文できなくなったと顧客が苦情を述べている。これは非常に深刻な問題だと思うので、2.0.0.11アップデートで直ちに修正されることを期待する」

 Firefoxの開発者らによると、彼らは27日の正午までに、このバグの修正方法を見つけたという。その翌日、修正作業に取り組んでいる開発者の1人、Nick Thomas(ニック・トーマス)氏がアップデート・スケジュールに関する質問に答え、「2.0.0.11のリリースは今のところ11月30日に設定されている」とBugzillaに記した。

 また、Mozillaのエンジニアリング担当バイスプレジデント、Mike Schroepfer(マイク・シュロープファー)氏は、電子メールでの声明の中で「このバグは、まださほど使われていないCanvasタグの特定の使用例に影響する」と述べ、バグの影響は限定的との認識を示した。

 さらにSchroepfer氏は、「当社は標準的な手順に従いベータ版を数万人のユーザーにリリースしたが、バージョン2.0.0.10の正式リリース前にこの問題に関する報告は寄せられなかった。もちろん、問題の発覚後は全力でこれに取り組んでいる」と述べている。ただし、Mozillaが実際にFirefox 2.0.0.11を30日にリリースするかについて同氏は触れていない。

 しかし、たとえMozillaがこのスケジュールを死守したとしても、一部のFirefoxユーザーは今回の不具合発覚を不満に思っている。Bugzillaにコメントを寄せた“Jonathan”と名乗る人物は、AjaxとRuby on Railsを用いたプロセス管理アプリケーションを開発していると述べたうえで、「これまで率先して顧客にFirefoxの使用を強く推奨してきたのに、このつまらない1件でわれわれの面目はまるつぶれだ」と怒りを爆発させた。

 「この2日間、(われわれのもとには)耐えられない数のサポート電話がかかってきた。今回の不具合は、一般向けリリースでは絶対に起こってはならないものだ。今後、一連の開発に真剣に取り組む必要性が高まることを大いに期待する」(Jonathan氏)

 なお、先週リリースされたFirefox 3.0 Beta 1にはCanvasタグの影響はないという。

(Gregg Keizer/Computerworld オンライン米国版)




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