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【解説】
IT運用管理で用心すべき「5つの隠れたコスト」
ソフトウェア製品のコスト格差/ベンダー・ロックイン/生産性低下……
(2008年02月14日)
コスト3:健康の問題
キーボードやマウスに残された“置き土産”にご用心
PC(具体的にはキーボードとマウス)は、日常生活の中でほぼ毎日触れるデバイスとして挙げられるだろう。そして、それらは他人に触られる可能性も高い。自宅で電子メールをチェックする配偶者やビデオ・ゲームをする子供と日々PCを奪い合っている人は少なくないはずだ。職場では、仕事上の成り行きで同僚や上司があなたが使っているキーボードを叩いたり、マウスをクリックしたりすることがあるかもしれない。
こうした人々は、あなたに病原菌というささやかな“置き土産”を残していく可能性がある。インフルエンザや風邪の季節には、あなたの机とコンピュータ機器はまちがいなく大量の雑菌の温床になっている。米国アリゾナ大学の微生物学者、チャック・ジェルバ氏が2002年に行った研究では、消毒されていない机は消毒した机よりも棲息する病原菌が99%多いことが判明している。
ジェルバ氏は、「他人と共用するデバイスは皆、病原菌を媒介しうる。電話はひどい。テレビのリモコンなどは最悪だ。だがここにきて、家庭でも職場でも頻繁に利用されるPCがいよいよワースト・ランキングの上位に入りつつある」と指摘する。
同氏によると、罹患による休業、医薬品代、さまざまな肉体的苦痛による生産性低下のコストは、従業員1人当たり年間で合計数百ドルに達することもあるという。
これらのコストは比較的小額な先行投資、すなわち、デバイス用の抗菌剤入り雑巾と手をこまめに洗うための石鹸や洗剤(消毒用でなくてもよい)を用意することで回避できる。ちなみにジェルバ氏によると、机などは抗菌スプレーで十分だが、キーボードはスプレーではなく雑巾を使ったほうが効果的とのことだ。
さらに、社内でインフルエンザが流行してしまう前に、地元の医療機関と相談し、従業員にインフルエンザの予防接種を受けさせるのも有効だ。では、オフィスを訪れた来客に挨拶するときの握手はどうするか。日本式のお辞儀をマスターするのもよいだろう。
背中、首、手首の痛みは「働き過ぎ」の黄信号
事実、われわれはふだんあまりにも長時間コンピュータを使用している。少なく見積もっても週40時間は椅子に座ってモニタの画面を凝視し、絶え間なくタイピングとマウス操作を行っているのだ。こうした行動はすべて反復動作損傷(RMI)や、背中痛、頸痛、眼精疲労、頭痛、血行不良、さらには肥満の誘因となる。自宅でのPC利用時間を加えれば、身体的な健康への影響はさらに深刻となる。
従業員がコンピュータの長時間使用によって何らかの疾患を引き起こすと、会社は思いもよらないコストを強いられかねない。例えば、1人以上の従業員を短期/長期疾病休暇で失い、彼らの治療代の補助金を支払い、十分に職場復帰できるまで労働時間の短縮を受け入れ、それによって他の従業員が過労に陥ってしまった場合、そのコストは、インフルエンザが社内に蔓延するコストと比べて決して安くはならない。労働時間の損失と生産性の低下の度合いは深刻だ。
この場合、わずかな予防が後の何倍もの治療に匹敵する。反復運動過多、特に頸部や背中の痛みの回復には時間を要するので、そうなる前にきちんとした対策を講じたほうがよい。オフィスの机の配置を人間工学的見地から変更したり、正しい座り方や適切な照明を実践させたり、人間工学デザインのキーボードやマウス、眼精疲労を起こしにくい液晶モニターに移行したりするのも効果的だ。たまに立ち上がって歩き回ったり、遠くを見たりするだけでもリラックス効果は得られる。
会社で健康的な作業環境を整備するためには、従業員にきちんと休憩を取らせ、ストレッチなどの適度な運動を奨励する。また、休憩室を用意すれば、従業員が机にかじりついたまま昼休みを過ごすこともなくなり、ストレスで疲れた心身を休ませることもできるだろう。
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