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【解説】
ビジネス革新に貢献してくれる“社外の人々”――「クラウドソーシング」の可能性
事例から“開かれたアウトソーシング”のメリットとデメリットを探る
(2008年07月28日)
大衆の声に耳を傾け、DellはPC新製品にWindows XPを採用
最近になって、クラウドソーシングの事例が数多く見られるようになった。以下、その一部を紹介しよう。
米国Dellは同社が運営するクラウドソーシング・コミュニティ「Dell IdeaStorm」をとおして、ユーザーにアイデアを募り、互いのアイデアを論議させている(画面1)。評価の高いアイデアはIdeaStormサイトの上位に押し上げられるとともに、実現の可能性が高まっていく。
Edwards氏によると、Dellは2007年2月にIdeaStormを立ち上げて以来、ユーザーから寄せられた20以上のアイデアを実現させてきたという。例えば、コンシューマー向けPCの新製品に、最新のWindows Vistaではなく、安定していると評価の高いWindows XPを採用した事例などがある。「大衆の声にDellが応えたわけだ」(同氏)
| 画面1:参加者がアイデアを批評し合うDellのクラウドソーシング・コミュニティ「Dell IdeaStorm」。ユーザーから寄せられたすぐれたアイデアはサイトの上位に押し上げられ、実現の可能性が高まっていく |
電動スポーツカー(写真2)の開発を手がけるベンチャー企業、米国Tesla Motorsは先ごろ、一般家庭に設置可能な電気自動車用の充電システムを設計するために一計を案じた。一般家庭で使える充電システムを開発するには、さまざまな家庭における電気配線/負荷などに関する情報が必要だった。そこでTesla Motorsは、同社が所有するブログの読者に、必要な情報をブログを通して提供してもらうことにした。この方法で同社は、さまざまな家庭に対応できる充電システムを作るための情報収集に成功したという。
| 写真2:Tesla Motorsが開発した電動スポーツカー「Tesla Roadster」。同社は、一般家庭用の充電システムを開発するうえで必要な情報収集にクラウドソーシングの手法を用いた |
オンラインDVDレンタル事業を展開する米国Netflixのケースは、ユーザーにとってより魅力的なクラウドソーシング事例と言えるだろう。Netflixは、同社のサイトで使われているツールを改善するため、賞金付きのコンテストを開始した。同コンテストは2011年まで続けられ、受賞者には5万ドルから最高100万ドルの賞金が与えられるという。
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