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【解説】
SOAを効率的に管理する「10のツール」

成功の秘訣はガバナンス・クオリティ・マネジメントにあり

(2008年03月21日)

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7. 米国Mindreef
「SOAPscope Server」

■製品の特徴

 SOAPscope Serverは、Mindreefのフラッグシップ製品であり、自動化されたWebサービス・ガバナンスや診断テストなどをXMLソフトウェア・レイヤで実現できる。SOAPscope Serverは、職務内容やスキル、開発環境に依存しないタスク指向のコラボレーションが可能であるため、パフォーマンスの問題を即座に検出し、対策を講じられるという。

■MindreefのSOA管理ビジネス

 Mindreefは、SOAのクオリティ関連製品を専門に提供しているため、直接競合するベンダーはiTKOとなる。アナリストらの話では、IT幹部は、SOAの設計段階、もしくは設計後にSOAPscope Serverを用いてクオリティ・テストを実施することにより、SOAプロジェクトを成功に導くとともに、SOAアプリケーションを本番環境でも容易に管理できるようになるという。

 米国Aberdeen Groupのアナリスト、ピーター・カストナー(Peter Kastner)氏は、「(SOAPscope Serverの)ユーザー企業によれば、設計段階ではSOAガバナンスにそれほど注意を払わなかったが、実稼働させる際にその必要性を切実に感じたという」とリポートに記している。さらに同氏は、「SOAを実装して最高のパフォーマンスを引き出すには、継続的なテストと徹底的なクオリティ重視の姿勢が大切だ」と指摘している。

■Mindreefの概要

 2001年の設立以来、同社は米国BEA SystemsやHP、IBM、Intel、Microsoft、Oracleなどの業界大手と提携してきた。2003年3月には米国Kodiak Venture Partnersと、共同創業者のジム・モスカン(Jim Moskun)氏およびフランク・グロスマン(Frank Grossman)氏の両氏から400万ドルの出資を受けた。現CEOであるラーズ・ボーグウィング(Lars Borgwing)氏は、過去20年間にわたり米国XOsoft(2006年7月にCAが買収)など複数の企業でCEOと取締役を経験してきた。

 共同創業者兼CTOのGrossman氏によると、Mindreefという社名には、SOAを生かしてインテリジェントかつ有機的に成長していくという意味合いが込められているそうだ。

■主な顧客企業

 Charles Schwab、Fidelity、Visaなど。

8. 米国OpTier
「CoreFirst」

■製品の特徴

 CoreFirstは、Webサーバやアプリケーション・サーバ、レガシー・システム、データベースなど、ヘテロジニアスなインフラ階層をまたいだトランザクションのワークロード管理が可能である(図2)。SOA環境においては、サービス/コンポーネント/トランザクションにおける各パフォーマンスを監視することができる。


図2:CoreFirstは、Webサーバやアプリケーション・サーバ、データベースなど、ヘテロジニアスなインフラ階層をまたいだトランザクションのワークロード管理を実現する
■OpTierのSOA管理ビジネス

 CoreFirstのユーザーによると、同ソフトはSOAアプリケーションを短期間で最適化できるうえに、収集したデータを基にキャパシティ・プランが容易に立てられるという。そのため、ビジネスへの貢献も非常に大きいとしている。

 「緩やかに結合したSOAアプリケーションは、再利用には便利である一方、管理面から見た場合には別の諸問題をもたらす。SOA環境、特にデータベース内のサービス階層で、パフォーマンスの問題を切り分けるのが非常に困難になるのだ」と、米国TrueCreditのCTO、スコット・メッツガー(Scott Metzger)氏は説明する。「適切な監視ツールを導入すれば、収集したデータを使ってビジネス・パフォーマンスとアプリケーション・パフォーマンスの明確な相関関係がわかる。データこそが重要なのだ」(同氏)

■OpTierの概要

 OpTierは2002年に設立された。2007年夏には品質の高さが認められ、ネットワーク大手の米国Cisco Systemsから出資を受けている。同社は、Ciscoから出資を受ける以前にもベンチャー・キャピタルから数回にわたり、合計4,000万ドル以上の資金を調達している。

 CEOのイズラエル・メイジン(Israel Mazin)氏は、かつて米国Memco SoftwareのCEOを務めていた。同氏によれば、OpTierという社名は同社が製品開発のターゲットにしている技術上の問題点に由来しているという。

■主な顧客企業

 Blue Cross and Blue Shield of Minnesota、TrueCreditなど。

9. 米国Progress Software
「Actional for SOA Operations」

■製品の特徴
画面3:米国Progress Softwareの「Actional for SOA Operations」。2006年1月に買収した米国Actionalの技術が生かされている

 Actional for SOA Operations(画面3)は、ProgressがSOA管理向けとして提供している3製品のうちの1つである。SOA環境で発生するさまざまな事柄をマッピングするため、エージェント技術を用いてXMLアプライアンスとアプリケーション・サーバに出入りするメッセージを監視している。

 同ソフトは、パフォーマンス・アラート、依存関係の解析、問題の検出/解決などSOA管理に伴う基本要件に対応しており、担当するITスタッフにとって非常に便利なツールである。

■ProgressのSOA管理ビジネス

 2006年1月に米国Actionalを買収し、アプリケーション・パフォーマンス管理ポートフォリオを拡充している。3,200万ドルを投じたこの買収により、SOA環境におけるWebサービス管理機能とランタイム・ガバナンス機能を兼ね備えたアプリケーション・パフォーマンス管理製品が実現した。

■Progressの概要

 同社は1981年に設立され、共同創業者のジョセフ・アルソップ(Joseph Alsop)氏が現在CEOを務めている。2007会計年度(2007年2月28日締め)の売上高は4億9,350万ドルとなる。

 Progressは、ライセンス・ソフトウェアに加えてSaaSモデルでのビジネス展開も推進している。そのため、将来的なパートナー候補にアプリケーション・プラットフォームやESBなどの技術を利用させることで、SaaSモデルでの製品提供をしやすくしている。

■主な顧客企業

 Great American Insurance Group、Pfizer、Starwood Hotels and Resorts Worldwideなど。

10. 米国Tidal Software
「Intersperse」

■製品の特徴

 Intersperseは、複数のアプリケーション・サーバ間で、アプリケーション管理やビジネス・プロセスの追跡、ランタイム・モニタリングを組み合わせることにより、SOAアプリケーションとSOA環境の詳細な最終ビューを作成することができる。Tidalの幹部によると、同ソフトを利用することで問題を事前に検出し、その所在と根本原因を分析できるようになるという。

■Tidal SoftwareのSOA管理ビジネス

 同社は、長年培ってきたエンタープライズ・ジョブ・スケジューリング技術と、2006年8月に買収したIntersperseの技術を統合することで、アプリケーション環境の管理ビジネスに参入した。

 ZapThinkのBloomberg氏は、Tidal製品について次のように語っている。「TidalのSOA管理製品により、IT部門はSOA実装をサポートするコンポーネント・プラットフォームとその他のインフラを運用する際、それらを最大限に自動化/可視化/制御できるようになる。TidalのSOA管理ソフトは、トランザクション追跡機能が用意されており、コンポーネント内やアプリケーション・サーバ間でトランザクションの流れをキャプチャできる。そのため、エンド・ツー・エンドでSOA環境を監視/管理することが可能になる」

■Tidalの概要

 Tidalは、1978年にベンチャーから資金援助を受けて設立した。ここ2〜3年は、データセンターを自動化するソフトウェアの開発にリソースを集中するため、事業再編に取り組んでいる。CEOは、米国NetIQの執行役員を務めていたフリント・ブレントン(Flint Brenton)氏である。

 TidalはMicrosoftやOracle、SAPと技術提携しており、同社のソフトウェアはこれらベンダーのアプリケーション環境を容易に管理できるように設計されている。

 Tidalは以前、OCS(Operations Control System)という社名だったが、現会長のゲイリー・レイト(Gary Leight)氏によって社名が変更された。同氏によれば、Tidalは潮の流れ(tide)のような企業であることを目指して名づけたという。「自然の力には驚くばかりだ。ふだん潮の流れを意識することはないが、潮は永久に干満を繰り返しつつ、予測性を持ち、しかもだれにも止められない。一切人手を必要としないのだ」(同氏)

■主な顧客企業

 ING Direct、Lehman Brothers、みずほコーポレート銀行、NYSE、Omgeoなど。


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