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【解説】
「SOAとBPM」の相関を理解する
システム俊敏性のさらなる向上を図るためのアプローチ
(2008年04月25日)
BPMとSOAの組み合わせによる俊敏性のさらなる向上
前節で説明したビジネス・プロセスとの親和性、そして、その結果としての高い俊敏性というSOAのメリットをより向上させる方法に、ESB、BPMの両技術とSOAを組み合わせるというアプローチがある。以下で説明しよう。
親和性が高いSOA(ESB)とBPM
ESBは、SOAのサービス間のやり取りの中継地点となり、サービス呼び出しの制御を行うためのミドルウェアである。BPMは、ビジネス・プロセスの現状分析を行い、継続的な最適化を行う仕組み自体を指すことも多いが、ここではBPMツール、すなわち、ビジネス・プロセスと関連するビジネス・ルールを設計し、プロセスの実行フローを制御し、プロセスの実行状況を監視し、可視化するなどの機能を提供するミドルウェアを指してBPMと呼んでいる。ESBは、「バス」という名のとおり、基本的にサービス間、つまり、ビジネス・サブプロセス間のやり取りをすべて補足できる場所である。すなわち、BPMが提供する機能を実現するのに、ESBは最適な場所ということになる(図2)。
| 図2:親和性が高い「SOAとBPM」 |
SOAもBPMも共に、ビジネス・プロセスを中心としたシステム構築の考え方、つまり、トランザクションや画面遷移というシステム側の都合ではなく、業務側の都合に合わせてシステムを構築しようという考え方であり、両技術の親和性は高い。SOAにより、ビジネス・プロセスの部品化がなされていることから、それをシステムの構築時だけではなく、稼働時にも活用しようという考え方はごく自然なものである。つまり、動的にビジネス・プロセスを管理していくことで継続的な最適化を行っていくというわけだ。SOAおよびESBとBPMは、今後とも切っても切れない関係を維持していくものと考えられる。
情報システムのボトルネックを解消
一般に、今日の情報システムにおいては、計画(Plan)、実行(Do)、分析(Check)、対応(Action)というPDCAサイクルの一連の流れにおいて、特に分析と対応の間にボトルネックがあるケースが多い(図3)。
| 図3:情報システムにおける、分析と対応の間のボトルネック |
例えば、ビジネスの現状をリアルタイムに分析し、問題点が明らかになっても、それを迅速にシステムに反映させることができずに、全体としての俊敏性が実現できていないという状況だ。こうした状況下において、ビジネスとITの整合性が高いBPMとSOAの組み合わせは、ボトルネックを解消し、俊敏性を全体的に向上できる可能性が高い。
将来的には、現場のプロセス上の問題点を検知した際、自動的にプロセスのパラメータを調整する「自己最適化型の情報システム」が現実のものとなることが考えられる。今日でも、例えば、コールセンターにおいて業務負荷の状況に合わせてアウトバウンドのオペレーターとインバウンドのオペレーター間のバランスを自動調整する機能などが実現されているが、このような動的な調整機能が、より全社的、さらには企業間をまたがった形で実現される可能性が出てきているのだ。

























