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[国内]
ソフトウェアAGが説く「アプリケーション・モダナイゼーション」

メインフレーム上のレガシー・アプリを“Webサービス化”

(2008年06月12日)

 ソフトウェア・エー・ジー(以下、ソフトウェアAG)は6月12日、報道機関向けのラウンド・テーブルを開催し、“アプリケーション・モダナイゼーション”を支援する製品群について説明を行った。

 Software AGは、ドイツに本拠を置く独立系のソフトウェア・ベンダーで、基盤ソフト構築を得意としてきた企業である。1970年代にはメインフレーム向けデータベース管理システム「Adabas」を、1980年代にはプラットフォームに依存しないコンピュータ言語「Natural」を、そして1990年代にはXMLサーバ「Tamino」を市場に投入し、顧客のみならず業界にもインパクトを与えてきた。

 そんな同社がXMLの次にビジネスの軸足としたのがSOA(サービス指向アーキテクチャ)ベースのインフラ構築だ。2007年6月に米国webMethodsを買収したのもSOA戦略の一環であり、現在ではwebMethodsブランドの下でSOA製品ラインを提供している。

 webMethodsラインのうち、アプリケーション・モダナイゼーションのための製品と位置づけられているのが「webMethods Application Modernization Suite」だ。ここでのアプリケーション・モダナイゼーションとは、メインフレーム上で稼働している基幹アプリケーションのビジネス価値を最大限に高めるという意味である。

 「古くから使われ続けてきたアプリケーションの“近代化”を図り、生まれ変わらせるというのが、われわれが言うモダナイゼーションだ。これにより、使いやすい環境をエンドユーザーに提供するだけでなく、他のパッケージ製品との相互運用性を確保することも可能になる」と、Software AGのETS(Enterprise Transaction Systems)担当バイスプレジデント、ギドー・ファルケンベルグ(Guido Falkenberg)氏は説明する。

一連のオペレーションをカプセル化

 webMethods Application Modernization Suiteには、Web Edition、SQL Edition、SOA Editionの3つのエディションがある。

 このうち、1番目のWeb Editionに相当するのが、アプリケーションのUI(ユーザー・インタフェース)画面をHTML化するwebMethods ApplinXである。メインフレーム向けアプリケーションではいまだに珍しくはないキャラクタ・ベースのUI画面をHTML化し、Webブラウザで表示・操作できるよう変換する。ApplinXサーバでメインフレーム画面を動的にHTML化するため、従来のエミュレータ・ソフトのように専用ソフトウェアがクライアント側で必要になることもない。

 また、メインフレームでのオペレーションをカプセル化するのもApplinXの特徴の1つ。一連のオペレーションをコンポーネント化し、画面遷移プログラムで再利用できるようにする。さらに、カプセル化したコンポーネントにSOAP/WSDLインタフェースを付加すれば、SOAのWebサービスとして扱うことも可能になる。

 残るSQL EditionとSOA Editionには、それぞれwebMethods ConnecX Adaptersと同EntireX/同ESB/同ApplinXが相当する。前者はSQLを介したメインフレーム・データの抽出、後者はメインフレームとESB(Enterprise Service Bus)とのインタフェースが主な役割だ。特に後者のSOA Editionは、アプリケーション・レベルでのノンプログラミング統合を可能にするスクリーン統合機能を備えている。

両社の強みをメインフレーム大国で生かす

 Software AGは2006年の日本法人(ソフトウェアAG)設立を機に、総販売代理店を務めてきたビーコンITとの契約を解消、製品/サービスの直接販売に乗り出した。その成果はすでに表れており、一時伸び悩んでいた国内での売上げも堅調に推移しているという。

 従来からメインフレーム関連のソフトウェア開発を手がけてきたソフトウェアAGにとって、メインフレーム上で動くアプリケーションのモダナイゼーションは得意分野の1つに数えられる。そうした強みと、webMethodsの製品や人材との融合から生まれるシナジー効果を最大限に生かしたいと、同社代表取締役社長の福島 徹氏は意気込みを語った。

 「日本は世界でも3本の指に入るメインフレーム大国。その市場に向けて、ソフトウェアAGとwebMethodsが有する強みをどういった形で提供していくか。このことを常に念頭に置いて、顧客からのフィードバックを製品に反映させ、サービスを提供していきたい」(福島氏)

(右から)ソフトウェアAG 代表取締役社長 福島 徹氏、Software AG アジアパシフィック&ジャパン担当シニア・バイスプレジデント ジョン・オマリー氏、Software AG ETS担当バイスプレジデント ギドー・ファルケンベルグ氏、ソフトウェアAG シニア・テクニカル・コンサルタント 千葉和也氏

(坂井直之/Computerworld)




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