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SOA

【解説】
SOA導入の前にやっておくべき“2つの自社分析”

既存スキルと企業文化を把握し、導入プロジェクトのリスクを最小化する

(2008年09月03日)

SOA(サービス指向アーキテクチャ)の導入を成功させるためには、数多くの問題や課題をあらかじめ解決しておかなければならない。早い段階からしばしば見逃されてしまう事柄の1つに、企業がすでに有しているさまざまなスキルや、アプリケーション開発における企業文化の分析が挙げられる。本稿では、スキルと企業文化という2つの自社分析がSOAの導入プロジェクトにどう影響してくるかを解説しよう。

Mike Kavis
CIO米国版

SOA導入に伴う自社スキルの分析

 分散コンピューティング/抽象化/疎結合/サービス指向といった概念になじみのない組織では、SOAの導入は難しいだろう。こうした企業の場合、SOAの導入実績を持つコンサルティング企業に助力を求めることになるが、そのときでもプロジェクトの主導権をコンサルティング企業に奪われないようにしたい。

 SOAを導入する際は、SOAをよく理解していて、かつ戦略的なビジョンを描くことのできる、すぐれた技術的指導者が必要になる。コンサルティング企業はそうした人材を提供し、企業の将来展望を支援してくれる。その一方で、コンサルタントらが目指しているのは収入を最大化することであり、ITマネジャーはなるべくコストをかけずにSOA導入を実現したいと考えている。そのため、意見の食い違いが起こりかねない。

 経営手腕に長け、コミュニケーション能力も高いすぐれた技術的指導者がいないなら、新たに人材を雇うことも選択肢の1つだ。人件費は高くつくだろうが、適切な人材を責任者に据えないかぎり、プロジェクトの成功は望めない。

 SOAの導入を成功させるためには、多分野にわたって専門家が存在することもカギを握る。これからSOAを導入するという企業は、エンタープライズ・アーキテクトやデータ・アーキテクト、セキュリティ専門家、プロセス・モデラー、インテグレーション専門家、ビジネス系プロセス・アナリストに加えて、その他さまざまな開発者を擁していなければならない。

 また、ESB(Enterprise Service Bus)やBPMS(Business Process Management System)、サービス管理ツールなどのソフトウェアを購入する必要がある場合は、それらを管理する担当者もまた必要になる。テスターやインフラ関連スタッフも、SOAのコンセプトを理解していなければならない。こうした分野にも、その道の専門家を1人か2人は投入しておいたほうがよいだろう。

 大規模なトレーニングを実施することになるので、そのための予算確保も念頭に置いておくべきだ。SOAの導入は、多くの社員に影響を与えることになる。例えば、データベース・アーキテクト、コンフィギュレーション管理者、プロジェクト・マネジャー、テスター、開発者、アーキテクト、営業サイドのほか、前述したものも含めありとあらゆる専門家がさまざまな形態のトレーニングを受けることになる。

 だが、こうしたトレーニングにより社員に知識を授けることこそ、変化に対する抵抗感を緩和する最善の策となるのである。社員がSOAへの理解を深め、その可能性を認識すればするほど反感も弱まっていくだろう。


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