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[米国]
リーマン・ブラザーズが経営破綻――先進的な同社IT部門の将来も不透明に

グリッド、SOA、ガバナンス・フレームワーク、SSO VPN……数々のITプロジェクトを生み出す

(2008年09月16日)

 米国の大手投資銀行/証券会社Lehman Brothersは9月15日、米国連邦破産法11条(通称:Chapter 11)を申請すると発表し、事実上経営破綻した。同社のIT部門は、グリッド・コンピューティングの分野などで先駆的な役割を果たしており、社内で開発した技術をソフトウェア・ベンダーに売却できるほどのすぐれた能力を有していた。

 Lehman Brothersの2007年のIT支出は11億4,000万ドルで、2万5,000人のITスタッフを擁する大規模なIT部門を運営していた(英国支社には5,000人を超えるITスタッフが在籍)。しかしながら、今回の経営破綻により、IT部門やITスタッフたちが手がけてきた数々のITプロジェクトの将来も予断を許さない状況になっている。

幾多のITプロジェクトを成功させてきた、米国Lehman BrothersのCTO、ハリー・ゴーパルクリシュナン氏

 LehmanのCTO(最高技術責任者)、ハリー・ゴーパルクリシュナン(Hari Gopalkrishnan)氏は、米国で最も独創的なITリーダーの1人とされている。同氏は、自社のグリッド・コンピューティング・システムを分散キャッシング・フレームワークと連携させ、高性能メッセージング機能やSOA技術(メインフレームを標準インタフェースに置き換えている)、多機能ダッシュボードなどの開発を次々と手掛けてきた。

 ゴーパルクリシュナン氏は、InfoWorld米国版が今年行ったインタビューの中で、「このプロジェクトにより、当社の指標やデータの本格的な可視化が可能となり、取引のライフサイクルをチェックして生産性を高めることができるようになる」と語っていた。

 ゴーパルクリシュナン氏が率いるIT部門は、ガバナンス・フレームワークも導入していた。「会社を発展させ、特定の分野に力を集中させるのに必要なきわめて興味深い取り組みにも着手している」と同氏はインタビューで語っていた。

 上記のような実績を築いていったLehmanのIT部門は、ユーザー企業有数の技術革新集団として高く評価された。ゴーパルクリシュナン氏が指揮をとり、同社の内外のユーザーを対象としたポータルを構築したプロジェクトも記憶に新しい。このプロジェクトについて同氏は、「このポータル・プロジェクトでは、われわれがみずからシングル・サインオンVPN技術を開発した。当時、この技術が存在していなかったためだが、その後、この技術はCitrix Systemsに売却され、市販されることとなった」(ゴーパルクリシュナン氏)

(Computerworld英国版)




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