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[米国]
IBM、開発ツール「Rational」の完全Web化を実現する計画を明らかに

(2006年02月17日)

 米国IBMは、分散開発環境への対応を実現するため、ソフトウェア・ライフサイクル管理製品の「Rational」を年内に刷新し、完全なWebベース化を実現することを目指している。

 IBMのRational担当ゼネラル・マネジャー、ダニー・サバー氏によると、Rationalツールは現在でもWebブラウザ上で稼働させることができるが、今回の刷新計画の目的は、サーバ対応の機能強化に注力し、Web上環境のメリットを最大限に引き出すことにあるという。

 その際に、カギを握るのが、世界中に分散する開発チームの共同開発を容易にするプロジェクト・データベースの連携機能である。連携データベースを使えば、アプリケーション開発の全工程をWeb上で統一的に管理することができる。

 「ソフトウェア開発ライフサイクル・プロセスのすべてを自動的に連携させることが可能になる」とサバー氏は強調する。

 IBMは現在、グローバルなチーム開発、法令順守、SOA構築への対応を強化している。

 「われわれが挑戦したいのは、低コスト、高性能、高速な環境の創出だけではなく、高い柔軟性を実現することだ。各種オープン標準でこれらのニーズに対応し、さまざまなタイプのダイナミックな利益共同体を構築できるよう、われわれ自身の能力を高めていきたい」(サバー氏)

 IBMは、今年6月に製品のプレビューを行い、年末から来年にかけて投入を開始する計画だ。

 Rationalに詳しいアナリストのカーリー・シュウェーバー氏は、「IBMによる今回のWeb化計画は、市場が求めていることであり、グローバルに分散した開発チームの作業を連携させたいというユーザーの要求に応えるものだ」と分析する。

 同氏によると、VAソフトウェアのSourceForgeとコラブネットのCollabnetは、すでにIBMが計画しているようなコラボレーティブ・プラットフォームをサポートしているが、他の製品を組み合わせて使うための機能が欠けているという。

 「(これらのベンダーは)Rationalに欠けている機能を実現し、それを製品のセールスポイントにしている。IBMが実現したいのは、データやあらゆるツールにアクセスできるような場をユーザーに提供することだ」(シュウェーバー氏)

 一方で同氏は、「IBMの計画は、一見すばらしいことのように思えるが、同社には多種多様なツールがあり、それぞれのツールとWebインタフェースとの適合性が問題になる」とも指摘する。

 なお、IBMによると、Rational製品をWebベース化するという今回の計画は、ソフトウェアをサービスとして提供するホスティング・アプローチではないという。

(InfoWorld オンライン米国版)




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