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[米国]
オラクル、SAP、IBMなど、言語非依存のSOAプログラミング仕様の策定で協力

(2006年07月27日)

 大手ソフトウェア・ベンダーが参加するアライアンス「Open SOA」は7月26日、SOA(サービス指向アーキテクチャ)アプリケーションの開発に用いる特定の言語に依存しないプログラミング・モデルを定義する仕様の策定に取り組むことを明らかにした。

 SOAは、再利用可能なソフトウェアやサービスを使ってITシステムを構築および管理する方法を提供するもので、企業の間でとみに人気が高まっている。Webサービスの実装を試みる企業が増えるにつれ、標準化を求める声が企業の開発者から上がるようになっていた。さまざまなサードパーティのSOA技術を統合するプロセスを簡略化したいという要望が大きくなったことが背景にある。

 競合関係にあるBEAシステムズ、IBM、オラクル、SAPが、アイオナ・テクノロジーズやサイベース、エクスカリア、ゼンド・テクノロジーズと協力して、共通のプログラミング・モデルの開発に着手したのは2005年11月のことだ。

 IBMのソフトウェア標準部門副社長を務めるカール・ノースワーシー氏は、26日に開催された電話会議の中で、「統合可能なアプリケーションを簡単に開発する手段を、ユーザーに提供していきたい」と強調した。

 「Open SOA」の旗印の下に集結したベンダーは、サービス・コンポーネント・アーキテクチャ(SCA)とサービス・データ・オブジェクト(SDO)という2種のプロジェクトに注力してきた。

 SCAは、SOAを構築するためにサービス・コンポーネントを開発および組み立てる方法を定義するモデルに焦点を当てており、一方のSDOは、SOAアプリケーションでの一貫したデータ処理方法を提供するという目的を持っている。

 SAPの業界標準担当副社長、マイケル・バーコフ氏によれば、ベンダーがSCAおよびSDOの取り組みを通して開発した仕様は、今年末までに標準団体に提出される予定という。今後数カ月に及ぶ仕様の提出準備期間には、各種仕様の一貫性を確認し、フィードバックを反映していく作業が行われる。

 オラクルのWebサービス標準担当ディレクターであるジェフ・ミシュキンスキー氏は、11月にアライアンスが結成されてからは、多数の技術の利用性を高め、サポートを追加する取り組みに注力してきたと話している。

 現行のSCA仕様は、Spring Java開発プラットフォームとEnterprise Java Beans(EJB)との統合が図られているばかりでなく、BPEL(Business Process Execution Language)やWebスクリプティング言語であるPHP(PHP Hypertext Preprocessor)にも完全対応している。SDO仕様も、柔軟性の向上を目指した改良が施され、体系化されていないデータに対するサポートが追加されているという。

 同アライアンスは現在、上記のメンバーにプログレス・ソフトウェア、レッドハット、ソフトウェアAG、サン・マイクロシステムズなど9社を加えた17社で構成されている。

 「われわれの取り組みは、非常に幅広い支持を得られた。これはすなわち、業界から受け入れられたことを意味すると考えている」と言うのは、BEAのアーキテクチャおよび標準担当副社長のエド・コッブ氏である。

 同氏は、アライアンスに参加しているベンダーは、テクノロジーの中核となる部分を開発する仕事に従事しているのであり、標準化団体のOASISが進めている作業とは別物だと話している。

 「われわれのアライアンスは、(SOAを)実装するにあたり企業が準備しておかねばならないものを、最高の状態で提供するために力を尽くしている」(コッブ氏)

 同アライアンスは、仕様開発に対する貢献や助言を行うことのできる中立的なWebサイト「http://www.osoa.org/」を立ち上げた。SAPのバーコフ氏によると、同サイトは「wiki方式を採用」しており、「今も進化を続けている」という。

 また、同アライアンスのベンダーは、仕様に加えた大きな変更点をサイトに掲載して、同業者やユーザーに情報を提供することができると、バーコフ氏は説明している。

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)




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