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[米国]
ペンシルベニア大学、SOA対応のBPMシステムを導入──学内のワークフローを自動化

(2006年08月28日)

 米国ペンシルベニア州立大学では、業務プロセス処理に使用していた既存システムのオーバーホールを完了し、現在、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に対応した新システムの本稼働に向けて準備を進めている。

 同大学は、15年以上使用してきたワークフロー・システムの代替となる新しいBPM(Business Process Management)ツール群の開発に、約18カ月を費やした。同大学では今秋、「Workflow」と呼ばれる新開発のBPMシステムのテストを、比較的重要でないプロセスで開始する計画だ。テスト完了後には、さらに12〜18カ月かけて、より重要なプロセスへWorkflowシステムの利用対象を拡大していくという。同大学幹部は、新システムの導入により、約1万6,000人の大学従業員が約23のサイトで使用している75余りの業務プロセスの稼働コストを大幅に削減できると見込んでいる。

 Workflowシステムは、現在開発中の同大学のSOA環境で稼働するアプリケーションの第1号となる。同システムとともに実装されるSOAは、同大学のバックエンド・システムであるIBMのメインフレーム機を使用しながら、新しいWebベースのアプリケーションを追加できるよう設計されている。

 同大学の管理サービス担当シニア・ディレクター、ロン・ラッシュ氏によると、Workflowの導入が完了すれば、同大学のすべての業務アプリケーションに単一のインタフェースが提供され、シングル・サインオンおよびロール・ベースのアクセス・メソッドなどが利用可能になるという。

 ラッシュ氏によると、Workflowシステムは、富士通が開発し、米国ソフトウェアAGが販売しているBPMエンジン「Crossvision Business Process Manager」をベースとし、各学部の異種バックエンド・システムからのデータ・アクセスには、ソフトウェアAGのESB(Enterprise Service Bus)「Crossvision Service Orchestrator」を使用しているという。

 同大学のWorkflowプロジェクト・マネジャー、ベス・ヘイズ氏によると、新システムを導入することで、各種プロセスに関係書類を添付できるようになり、従来のように紙の書類の到着を待つことによる承認遅れが発生しなくなるという。また、ユーザーは職務に基づいてシステムにアクセスするようになるため、これまで7,900の承認パスに対して必要としていたITメンテナンスの手間が軽減されるとしている。

 新システムで最初に自動化される書面の1つが、学部課程の出張許可申請書である。ヘイズ氏によると、新システム導入後には、これまで3週間かかっていた処理時間が1日に短縮される見込みだ。

 米国ザップシンクのアナリスト、ジェイソン・ブルームバーグ氏は、「ペンシルベニア州立大学のように、BPMをSOAベースで処理することが、異種混合のITリソースに対処するための唯一の方法だということに、多くのユーザーが気づき始めた。また、SOAプロジェクトへの出資に消極的な経営幹部も、BPMツールの導入には喜んで出資する傾向がある」と指摘する。

(ヘザー・ヘイブンステイン/Computerworld 米国版)




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