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[米国]
【ニュークリアス調査】
SOA導入によるROIの向上、多くの企業が未達成
積極的な活用を阻むのは、部門どうしの確執と不公平感
(2007年08月21日)
米国ニュークリアス・リサーチは8月20日、「SOA(サービス指向アーキテクチャ)のROI(投資利益率)に関する調査リポート」を発表した。それによると、SOAを導入し、ROIを向上させた企業の割合は、SOA導入企業全体の37%にとどまっているという。
この結果について、同社でアナリストを務めるデビッド・オコーネル氏は、「SOAを導入する目的として、ROIの向上を挙げる企業は多い。しかしほとんどの企業は、SOAを企業組織内のごく一部分にしか利用せず、ROIの向上を達成できていない状態だ」と指摘する。
なお、その他の目的としては、ビジネス・プロセスの改善、ポータルの開発、マスター・データの管理、パートナーとの統合などが挙げられている。
同リポートによると、アプリケーション開発のコスト削減を目的として、SOAを導入したにも関わらず、実際にSOAツールを利用してアプリケーションを開発している企業開発者は、10人に4人もいないという。
「一般に企業の開発者は、新たにコードを書くことで業績評価を受けている。しかし、開発者がSOA環境で何かを開発しようとする場合は、既存のコードを利用して開発をする。こうした行為は、開発者にとっておもしろくないようだ。しかし、SOAツールを使用した場合の開発者の生産性は、SOAツールを利用しない場合と比較して28%も向上しているというデータがある」(オコーネル氏)
ニュークリアスでは、開発者にSOAツールの使用に関する研修を受講させ、効率的にSOAツールを利用できるよう、リポジトリ技術やレジストリ技術を導入することを推奨している。
現在、リポジトリ/レジストリ技術や、SOA検証センターといった、SOAを積極的に活用する技術の導入や取り組みを行っている企業は、SOAを導入している企業の3分の1以下だという。
同リポートは、企業でSOAが効率的に利用されていない理由について、「企業内の各部門の“確執”がある」としている。
「例えば、IT企業の1部門は、SOAに予算を割いていない社内の他部門にもROI効果が及ぶのは不公平だとして、SOAへの投資に二の足を踏んでいる。SOAへの投資に対する抵抗感の背後には、こうした文化的な要因があるようだ」(オコーネル氏)
同リポートによると、SOAの採用率が高いのは、医療ケア分野と製造業分野で、医療ケア企業の62%、製造企業の48%がSOAを導入しているという。逆に、採用率が低いのは、工業系分野および非営利組織で、SOAを導入している企業/組織の割合は、20%に満たないという。
(ヘザー・ヘイブンステイン/Computerworld オンライン米国版)
- 米国ニュークリアス・リサーチ
- http://www.nucleusresearch.com/
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