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[米国]
「Visual Studio 2008」がRTMに移行、MSDNでのダウンロード提供も開始

.NET Framework 3.5も同時リリース

(2007年11月20日)

 米国Microsoftは11月19日、Webアプリケーションの統合開発環境(IDE)である「Visual Studio 2008」と、同IDEに付随するアプリケーション開発プラットフォーム「.NET Framework 3.5」がRTM(製造工程向けリリース)の段階に入ったと発表した。両製品は同日から開発者向けのMSDNサイトでダウンロードすることができる。

 両製品のディスク版についても、数週間以内に提供される予定だ。試用版の申し込み受付は現在でもMSDNサイトで行われている。

 Visual Studio 2008は、Windows Vista上で稼働するアプリケーションを開発するのに適したIDEだ。Microsoftは同IDEについて、一般の個人プログラマーやプロジェクト・チームのみならず、プロの開発者に最適なプラットフォームであると喧伝している。

 一方、.NET Framework 3.5は、コンポジット・アプリケーションの迅速な構築を支援するため、プログラミング・タスクを処理する。新版となるバージョン3.5では、Web 2.0やSOA(サービス指向アーキテクチャ)などを取り入れたアプリケーションも新たに開発対象に加えている。

 Microsoftの開発者部門コーポレート・バイスプレジデント、S・ソーマ・ソマセガー(S. "Soma" Somasegar)氏は、自身のブログの中で、「開発環境の現状を大きく進展させる製品のチームに加われたことを心から誇りに思う」と述べている。

 Visual Studio 2008では、個人プログラマーをターゲットにした「Visual Studio Express」からチーム開発向けの「同Team System」に至る全エディションで改良が施された。新機能は250個以上に及び、.NET Framework 3.5での開発を高速化するビジュアル・デザイナの追加、Web開発ツールのアップグレードなどが行われている。

 従来版との違いで特に注目されるのが、「統合言語クエリ(Language Integrated Query:LINQ)」の採用だ。Microsoftによると、LINQはプログラミング・オブジェクトとデータの溝を埋めるものだという。LINQを利用すれば、データにどうやってアクセスするのかではなく、データに何をさせる必要があるのかという点に集中して開発を進められると、Microsoftでは説明している。

 LINQ以外に、Visual Studio 2008はコンポジット・アプリケーション開発を高速化するツールも備えている。また、ASP.NETのコントロール機能の改良により、ページ管理やテンプレートが進化した。さらに、AJAX/JSON(JavaScript Object Notation)対応サイト向けのWebサーバ通信技法を新たにサポートしている。

 チーム開発向けのVisual Studio Team System 2008は、各種ツール、プロセス、ガイダンスを実装したALM(アプリケーション・ライフサイクル管理)システムで、ビルド管理などの機能を備えている。

 対してVisual Studio Team System 2008 Team Foundation Server(TFS)のほうは、同Team System用のコラボレーション・サーバという位置づけだ。TFSの2008年度版は、パフォーマンスおよびセキュリティの改善、クラスタリング/仮想マシンといったコンフィギュレーションのサポート、継続的インテグレーション、定期的なビルドなどを特徴としている。これらに加え、バージョン管理機能や強化されたクエリ・ビルド、バージョン管理へのWebアクセス、ワーク・アイテム・トラッキング、ステータス・リポート機能なども目を引く。

 「TFSはプロセスを実働させ、大量のデータを収集し、それに関するリポートを作成する。あらゆる場所からの可視性を高め、特定のタスクを実行させることができる」と、Somasegar氏は語った。

 しかし、調査会社Directions on Microsoftのアプリケーション・プラットフォーム担当主任アナリスト、グレッグ・デミチリ(Greg DeMichillie)氏は、「さほど重要な改良は加えられておらず、テスティングといった分野では他に後れを取っている」と、TFSに対し辛い評価を下している。

 Visual Studio 2008プロフェッショナル版は、新規購入料金が799ドル、旧版からのアップグレード料金が549ドルだ。TFSの新規購入料金は2,799ドル、アップグレード料金は499ドルとなっている。

(Paul Krill/InfoWorld オンライン米国版)




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