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[中国] 【BEAWorld 2007 Shanghai】
Web 2.0のパワーを企業に―― BEAが提唱するエンタープライズ・ソーシャル・コンピューティング

Genesisで構築するナレッジ共有ネットワークとは

(2007年12月14日)

米国BEA Systemsのマーケティング担当シニア・バイスプレジデント、Rosanne Saccone氏

 米国BEA Systemsは現在、「エンタープライズ・ソーシャル・コンピューティング」と呼ぶナレッジ共有の仕組み作りに取り組んでいる。その概要について、同社のマーケティング担当シニア・バイスプレジデント、ロザン・サコーネ(Rosanne Saccone)氏が、中国・上海市で開催されたプライベート・コンファレンス「BEAWorld 2007 Shanghai」の基調講演で語った。

 BEAが基幹プロジェクトとして進めているGenesisプラットフォームは、「ダイナミック・ビジネス・アプリケーション」の基盤として機能することだけをゴールとしているわけではない。個人が獲得したナレッジを組織全体で共有できるようにすることも、Genesisの目的の1つに数えられる。

 「インスタント・メッセンジャやBlackBerryというように、個人レベルでの生産性向上を支援するツールはいくつもある。だが、それらをビジネス・レベルでのツールとして活用できているかというと、まだまだというのが実情だ。われわれは、インタラクションを強化することでビジネス・シーンでの活用が可能になると考えている。ビジネス・インタラクションを明示的にすることが重要で、われわれはそれをGenesisで取り組んでいる」(Saccone氏)

 Web 2.0コンセプトの浸透やiPhoneといったモバイル・ガジェットの普及、個人向けメッセージング・ツールなどにより、個人レベルでの活動と企業レベルでの活動に逆転現象が生じている。個人レベルでは最新ツールによって優れたナレッジを獲得する一方、古くさい不便なシステムを使う企業レベルでは変化に対応できていない。この状況は、優れたナレッジ獲得を個人レベルにとどめ、企業活動としてのナレッジ共有を阻害している。

 Saccone氏は、人とビジネスの間のギャップを埋めるうえでインタラクションが重要だと力説する。「仕事をアサインされた個人は自発的に他人とコラボレーションをとり、自分のタスクに関係のある情報を引き出そうとする。このとき、より多くの人とのインタラクションが可能になれば、そのぶんだけ価値の高い情報を引き出せる」(同氏)

 しかし、こうしたインタラクションの過程はシンプルな代わりに脆弱なことが多い。そこで、「インタラクションをシンプルな形のまま、もっと広いビジネス・プロセスに適用できるようにしたいと考えた」とSaccone氏は語る。

 個人の生産性を向上させるツールを企業活動の阻害要因ととらえるのではなく、問題解決の中心的役割を果たすものだと再定義する。そして、個人レベルで獲得してきたナレッジを企業レベルで共有できるようにする基盤を用意し、個人の活動が企業全体のナレッジに反映されるようにする。これが、BEAが考えるエンタープライズ・ソーシャル・コンピューティングにほかならない。

 Saccone氏は、エンタープライズ・ソーシャル・コンピューティングのメリットを、例を挙げて説明する。「明示的にすべての情報が共有できている状況を思い浮かべてほしい。共有のナレッジ・ネットワークが出来上がれば、1人ではなく全員が個人のナレッジ・ワークの恩恵にあずかれる」(Saccone氏)

 同氏はまた、Web 2.0のコンセプトや技術をエンタープライズ・コンピューティングに取り込み、そして活用していくことは、絶えず変化するビジネス環境に対応するうえで不可欠だと強調する。

 エンタープライズ・ソーシャル・コンピューティングを実現するうえでは、ビジネス・プロセスの中心に人がいることを再認識することが重要だ。プロセスの中心は人であるととらえ、それを基盤機能に反映させたGenesisは、エンタープライズ・ソーシャル・コンピューティングを支えるプラットフォームとしてふさわしいと言えるだろう。

(後藤大地)




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