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“グリーン・データセンター”を構築せよ

省エネを実現するために踏むべき7つのステップ

(2007年05月30日)

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【ステップ5】
社内のビジネス・バリアを取り除く

 IT部門はこれまでパフォーマンスとアップタイムに関しては慎重に追跡し、深くかかわってきたが、エネルギー効率については責任を問われることがなかった。そちらに関しては、ファシリティ部門の管轄になっていたからだ。アップタイム・インスティチュートのブリル氏に言わせれば、「負荷を生成するのはIT部門、電気料金の請求書を受け取るのはファシリティ部門」だったわけである。

 電力問題を理解し、その問題を変革するための金銭的インセンティブを提供しようとするのであれば、まずはIT部門とファシリティ部門の間に横たわるバリアを取り除くことから始める必要がある。変革を進める──冷却システムを単純なルーム・レベルの空調からターゲット指向の冷却システムに移行したり、熱交換器をサーバ・ラックのそば、もしくはラックの中に移動させたりする──ときには、両部門間のコミュニケーションを円滑にしておくことが非常に大切なのである。

 そして、データセンターにおけるファシリティ部門とIT部門の境界線が曖昧になりつつあるときに、「(両部門の)オフィスの場所が遠かったり、きちんとコミュニケーションが取れていなかったりしたのでは、良いソリューションは生まれない」(ロッキー・マウンテンのロビンス氏)のだ。

 また、バリアが存在するのは、IT部門とファシリティ部門の間だけではない。IT部門内にも、バリアは存在する。というのも、今のエンジニアは分野ごとに専門化されており、その部品が使われるシステム全体(この場合はデータセンター)を考えることなく、自分が担当する部品だけを設計しているからだ。

 かつては総合的な設計プロセスによってシステム全体を最適化することでさまざまなメリットがもたらされていたが、今はばらばらに分割され、「1人の専門家が1つの部品だけを設計する、あるいは特定のメリットのために1つの部品だけを最適化する」(ロッキー・マウンテンのロビンス氏)という状況に置かれてしまっているのである。

 こうした状況も、今後は改善する必要があろう。

【ステップ6】
標準に従う

 現在、ユーザーが最もエネルギー効率の良いIT機器を探して買えるよう、いくつかのイニシアチブが進められている。なかでもよく知られているのが、電源装置向けの「80 Plus」プログラムと、サーバ向けに予定されている「Energy Star」認定プログラム(今年中に具体的な仕様が定まる予定)だ。

 また、スタンダード・パフォーマンス・エバリュエーション・コーポレーション(SPEC)は、エネルギー効率を比較するための基準として、サーバ向けに“ワット当たりのパフォーマンス”というベンチマークを開発中だ。この仕様も、今年中にリリースされる予定である。これが完成すれば、「複数のプラットフォーム間でエネルギー効率を比較するのに役立つ」(SPECの電力/性能委員会委員長、クラウス・ディーター・ランゲ氏)ことになるのは間違いない。

【ステップ7】
変化を促す

 IT機器ベンダーは、ユーザーからの要求がない限り、エネルギー効率を考慮して設計するようなことはしないだろう。そのため、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのように、ベンダーに対して、もっと効率的な設計にするよう働きかけることも必要だ。

 同社の上級副社長で、プラットフォームおよびデータセンター担当責任者でもあるジョセフ・ヘッジコック氏も、「電源装置、ひいてはシステム全体をより効率的にするようベンダーを説得している」と、意気込みを隠さない。

 一方、バンガード・グループでは、さらなる省エネ化を図るため、「グリーン・グリッド」などの業界団体への参加を果たした。

 「法人としてグリーン・グリッドのメンバーになっているだけでなく、私個人もさまざまな情報団体に参加している。というのも、この問題は業界全体で議論すべきテーマだと信じているからだ。だから、もちろんベンダーとも協力し合っている」(バンガードのイェール氏)

(Computerworld.jp)


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