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標準化動向

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[世界]
マイクロソフトのOpen XMLフォーマット、ようやくISO標準化へ

くすぶる最終承認投票時の不正疑惑、欧州委員会による調査の可能性も

(2008年04月02日)

 米国Microsoftが提唱するOffice Open XML(OOXML)フォーマットが、ようやく国際標準として認められる見通しとなった。しかし、その承認プロセスで不正行為が行われたとの指摘もあり、欧州委員会が調査に乗り出す可能性が高まっている。

 欧州連合(EU)の競争監視機関である欧州委員会は今年1月、Microsoftのビジネス手法に関する調査を開始した際、OOXMLが競合他社製品との十分な相互運用が可能かどうかも検証すると明言していた。翌月同委員会は、欧州各国にある国際標準化機構(ISO)の支部に秘密の要望書を送付し、OOXMLの承認プロセスに関する情報提供を求めた。

 IDG News Serviceが入手したこの文書のコピーには、「あなたの組織では、ECMA 376提案に関する議論や投票に影響を与えるような不正行為やその試みがなかったか。もしそのような行為があったら、詳細な情報と該当する事実を知らせてほしい」と書かれている。ECMA 376とは、MicrosoftがISOの標準化承認を求める際OOXMLに付けた名称である。

 欧州委員会が出したこの文書は、「Article 18」と呼ばれるもので、同委員会の反トラスト法問題担当官が証拠を集めるために行う正規の手続きとなっている。この手続きは、2004年に行われたMicrosoftに対する最初の調査でも使用された。このとき同委員会は、提供された情報に基づき、Windows OSに「Media Player」を不正な形でバンドルする行為が反トラスト法に違反するとして告発した。

 OOXMLの承認プロセスにまつわる不正行為の証拠が各国のISO支部から提供された場合、欧州委員会は、Microsoftの反トラスト法違反問題に強い姿勢で臨むことができる。すでにノルウェーのISO関係者からは、自国での投票過程で「深刻な不正行為が行われた」という発言が出ており、これを受けて、ISOノルウェー支部の責任者であるスティーブ・ペッパー(Steve Pepper)氏は、スイスのジュネーブにあるISO本部に、ノルウェーの票を集計から除外するよう勧告する書簡を送った。

 昨年行われた第1回の投票で、ノルウェーはOOXMLのISO標準化を反対したが、先週末の最終投票では賛成に転じていた。Pepper氏の書簡には、「ノルウェーはOOXMLの承認に賛成したという情報が伝えられているかもしれないが、この判断はノルウェー委員会の多数意見を反映していない。委員の80%は承認に反対していた」と書かれている。

 MicrosoftのライバルであるIBMやSun、Oracleが名を連ねる業界団体European Committee for Interoperable Systems(ECIS)の法律顧問、トーマス・ビンジ(Thomas Vinje)氏は、ISOの投票プロセスでMicrosoftが不正行為を行ったという証拠があれば、同社の反トラスト法違反問題に対するECISの立場が強化されるとしたうえで、「投票の結果、OOXMLが標準として承認されたとしても、競合するプラットフォームで完全実装されず、その将来像もMicrosoftの完全な管理下にある以上、オープン標準とは言えない」と語っている。

 一方、業界団体CompTIAの標準問題専門家であるジャン・バン・デン・ベルド(Jan van den Beld)氏は、各国ISO支部の専門技術者数百人が「OOXMLは特定のベンダーを利するために開発されたわけではない」ということを保証するはずだとして、ECISに反論している。CompTIAは、反トラスト法違反問題で以前からMicrosoftに協力してきた。

 欧州委員会は、Microsoftの反トラスト法違反問題に対するISO投票の影響についてコメントを拒否している。

(Paul Meller/IDG News Serviceブリュッセル支局)




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