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標準化動向
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【解説】
「KVM」――Linux標準の仮想化機能の得意領域を知る
Linuxカーネルに統合された仮想マシン環境
(2008年07月07日)
残された課題
現在のKVMの実装は、パフォーマンス面でチューニングの余地が残されている。KVMのインタフェースをゲストOS側から利用するためのパラドライバの開発も待たれるところだ。
例えば、KVMのI/Oエミュレーション層では、ハードウェアのふるまいが非常に正確にエミュレーションされるが、その分オーバーヘッドが大きくなってしまうのが課題になっている。そうしたI/Oエミュレーション時のオーバーヘッドを回避するための技術として開発が進められているのがパラドライバである。I/Oエミュレーション層を経由せずにゲスト・カーネルが直接ホストとなっているLinuxカーネルにリクエストを発行する。同様の技術は、VMwareやXenの完全仮想化でも採用されている。
ほかにも、ハイパーバイザとなっているLinuxカーネルから特定のデバイスとのやり取りを仮想マシンに委譲する「passthrough」の開発も検討されている。
各種OSの対応状況は、クムラネットのWikiページに掲載されている。今のところworkaroundによる対応が必要なものや、起動しないものもあるが、徐々に改善されていく見通しだ。
対応作業の実例としては、x86のリアル・モードのソフトウェアによる実装が進められていることが挙げられる。これは主にMS-DOSやWindows 95などの古い環境への対応において必要となる作業だ。
また、現在のKVMの実装は、CPUの仮想化支援機能の利用が必須の条件となるため、最新ハードウェアを用意する必要もある。そうしたことから仮想化支援を不要とするための機能も開発中だ。実装が公開されてから約1年と短く、企業への導入の敷居は高いものの、LinuxコミュニティにおけるKVMの注目度は高く、今後が期待される。
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