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標準化動向

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[米国] 【LinuxWorld San Francisco 2007】
ノベルのCEO、Linuxアプリケーション認証体制の標準化を提案

「Linuxアプリケーションの動作保証は完全性を欠いている」

(2007年08月09日)

 米国ノベルの社長兼CEOを務めるロナルド・ホブスピアン氏は8月8日、Linuxアプリケーションの数を増やしていくためにはさらなる取り組みが必要だと強調、Linux市場に属するさまざまな企業が協力して、標準化されたアプリケーション認証プロセスを構築することを提案した。

米国ノベル 社長兼CEO ロナルド・ホブスピアン氏

 サンフランシスコで開催されている「LinuxWorld Conference & Expo 2007」(8月6〜9日)で基調講演を行ったホブセピアン氏は、「Linuxに関して、わたしが最大の問題だと感じているのはアプリケーションだ」と述べ、Linux市場ではアプリケーションがばらばらに存在している」と指摘した。

 同氏は、単独の統合的なプラットフォーム上でアプリケーションが確実に動作するという前提で市場に流通しているマイクロソフトの「Windows」を例に出し、Linuxアプリケーションの問題点について次のように解説する。

 「Linuxアプリケーションの動作保証は、ディストリビューションを重ねていくという配布形態によって完全性を欠いたものになっている。こうした形態が、Linux市場で重要な役割を担う独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)の孤立化を促進している」

 ホブセピアン氏は、アプリケーションの動作を保証するための中立的な認証プロセスの必要性を説く。そうしたプロセスに従ってISVのアプリケーションを認証することにより、異なるディストリビューションで稼働するアプリケーションの移植もシームレスに行えるようになるという。

 この提案について、レッドハットなどほかのLinuxベンダーと協議しているのかという質問に対して、ホブセピアン氏は、「今まさに、複数のパートナーと話し合いをしているところだ。基本的にこれはベンダーから独立した中立的な取り組みであり、多くの関係者にイニシアチブを取ってもらいたいと思っている」と述べた。

 同氏によると、標準化を監督するための新たな団体の設立は考えておらず、「Linux Standard Base(LSB)」といった既存のプロジェクトがそうした活動を担うことになるという。もっとも同氏は、多種多様なディストリビューションやAPI、インタフェースの舵取りをするのが、技術的に難しいことも認めている。

 コンファレンスに参加したSTマイクロエレクトロニクスの開発部門ディレクター、マーク・ホプキンス氏は、ホブセピアン氏の提案に賛同の意を示している。

 「非常にすばらしいアイディアだと思う。わたしも、Linuxを次の段階に導くために最も重要なものがアプリケーションであるというホブセピアン氏の意見に同感だ」(ホプキンス氏)

 ノベルのホブセピアン氏は基調講演で、多くの大企業やニューヨーク証券取引所などの組織がLinuxを採用・使用していることを紹介し、Linuxの普及が本格化していることをアピールした。

 「第一に言えるのは、Linuxが今や主流の技術になったということだ。この点を見誤ってはならない」(ホブセピアン氏)

 ホブセピアン氏によれば、Linux開発コミュニティが注力すべき取り組みは3つあるという。1つは、アプリケーションの数を増やしてISVエコシステムを拡大すること、2つ目は、次世代データセンターを実現すること、そして3つ目は、Linux市場を拡大することだ。

 「LinuxがあらゆるUNIXサーバに取って代わり、Windowsデスクトップの代替になると確信するのであれば、そうした未来を目指して動き始めなければならない」(ホブセピアン氏)

 同氏は、Linuxをデータセンターに採用すれば、仮想化やマネジメント、セキュリティ、電力管理といった分野での改善を見込めるとし、ノベルがAMDの仮想化技術をサポートするなど、各分野で努力を続けていること強調した。

 ノベルは8日、「ZenWorks Orchestrator 1.1」や仮想マシン・マネージャをリリースするなど、仮想マシン管理の枠組み強化を発表している。

 セキュリティ面では、ネットワークのアクセス・コントロールや、各アプリケーション領域に対応する個々のファイアウォールに改良が加えられた。

 さらに電力管理に関しては、CPU管理のために「AMD PowerNow」技術を採用し、IBMビッグ・グリーン・リナックス・イニシアチブに加入したことを明らかにした。

 ホブセピアン氏はこのほかにも、「Suse Linux」への「IBM WebSphere Application Server Community Edition」の搭載を柱としたIBMとの提携(関連記事)をはじめ、次世代の「openSuse Build Service」、Suse LinuxソフトウェアのGPLv3(GNU General Public Licenseバージョン3)準拠などを発表している。

(ポール・クリル/InfoWorld オンライン米国版)




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