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ストレージ革命

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【解説】
にわかに活発化する移動式データセンターの開発競争

Sun、IBMに続き、HPもコンテナ収納型のデータセンターを製品化

(2008年07月16日)

今年7月16日、米国HPが、コンテナを利用した移動式のデータセンターを発表した。同様の製品は、サン・マイクロシステムズやIBMもすでに製品化しており、HPは、先行する両社の動きに追随する格好となった。

Computerworld.jp

HPの移動式データセンター、PODの外観

 HPのデータセンター・コンテナは、「Performance Optimized Data center」(以下、POD)と呼ばれ、今年第3四半期に米国での販売が始動される。また、その数カ月後には、世界各国での販売も順次行われる予定だ。

 SunとIBM、およびHPが製品化したデータセンター・コンテナ(これらは、「ミニ・データセンター」、ないしは「モジュール型データセンター」と呼ばれることもある)は、いずれも、20フィート、ないしは40フィートの標準コンテナを用い、そこにサーバやストレージ、空冷機構、電源、ネットワーク機能などを集積する仕組みになっている。

今年6月に発表された、IBMの移動式データセンター「Portable Modular Data Center (PMDC)」の外観

 これらの製品は、通常1年以上の歳月を要するデータセンターの新規構築/立ち上げを短期間で完了させられるという利点や、その可搬性から、石油採掘現場や工事現場、災害現場、さらには、国防面での利用が見込まれているほか、ブランチ・オフィスの災害復旧用途や、データセンターの単純な拡張用としても、一部のユーザーから注目を集めている。

 さらに、データセンター・コンテナの場合、大量の熱を放出するラック・マウント型サーバを、より高密度に集積できるという優位性もある。というのも、コンテナのような密閉された環境のほうが、室内の温度管理を効率的に行うことが可能だからだ。

 ちなみに、HPのPOD(40フィート・コンテナ・タイプ)では、50Uのサーバ・ラックを22台まで収納することができる。

 そのため、1Uタイプのラック・マウント型サーバを1,100台まで収納でき、搭載可能なストレージ容量も最大12ペタ・バイトに達するという。また、HPによれば、PODは、受注から6週間で出荷することが可能であるようだ。

 もっとも、HPでは、PODの売上げが一気に伸びるとは考えていない。

他社に先行して発売された「Sun Modular Datacenter」(開発コード名:Project Blackbox)の外観

 米国HPのスケーラブル・コンピューティング・グループで、インフラストラクチャ・ディレクターを務めるスティーブ・クーミングス(Steve Cumings)氏は言う。

 「PODは、すばらしいソリューションだが、従来型のデータセンターと真っ向から競合するものではなく、すべての企業がすぐに導入に動く種類のシステムでもない。よって当面は、PODの売上げ規模は比較的小さいものにとどまるだろう。とはいえ、その潜在的な可能性や需要は決して少なくなく、来年以降、徐々に需要が拡大するものと期待している」

 同氏によれば、PODでは、HPの製品だけではなく、サード・ベンダーの製品も(顧客の要望に応じて)搭載することができ、その際には、HP側がインストールやコンフィギュレーションを行うことになるという。

 HPは現在、「EYPミッション・クリティカル・ファシリティーズ」と呼ばれる組織を有しており、この組織が、POD内のシステム設計やシステム拡張計画の策定サービスを、顧客の要望に応じたかたちで提供していくもようだ。

 HPは、PODの価格を明らかにしていないが、POD内のシステム構成によって、その価格は大きく上下するとしている。

 ちなみに、PODと同種の他社製品の場合、最低ラインが20万〜30万ドルで、最高ラインが100万ドル前後といった価格帯にあるようだ。


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