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ストレージ革命

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ストレージ革命

【ユーザー事例】
“孤立”した経営データを1つに統合――意思決定支援システムを刷新したトランスワークス

すべての経営情報を単一プラットフォームで提供する「Cube」を開発

(2008年08月20日)

インドに本拠を置く多角経営企業Aditya Birla Nuvo(旧Indian Rayon)の100%子会社であるTransWorks Information Servicesにとって、システムごとに独自のダッシュボード機能でアクセスしなければ経営データを閲覧できないことは悩みの種であった。そこで同社は、経営情報を単一のプラットフォームで提供する「Cube」を開発。複数システム間でデータ連携を図り、経営上の意思決定に欠かせない情報を的確に提供する仕組みを作り上げたのである。

Balaji Narasimhan
CIOインド版

「情報の洪水」の解消を目指して

 山と積まれたファイル、1,000種類の業務、いくつものシステム、おまけに100万件のリポート──。これらがどれくらいの量なのか、想像してみていただきたい。幹部社員用の個室に閉じこもり、あらゆる部門から送られてくる、「重要」のスタンプが押されたすべてのリポートに目を通して的確な指示を出す。こう聞いただけでも、大変な仕事に思えてくるはずだ。

 こうした「情報の洪水」に率先して身を投じようと思う社員などいないだろう。しかし、インドのTransWorks Information Services(注1)でアジア担当のCIOを務めるN. ガジャパシー(N. Gajapathy)氏は、自分がその立場に就くべきだと悟った。

 インドに本拠を置く多角経営企業(コングロマリット)、Aditya Birla Nuvo(旧Indian Rayon)の100%子会社であるTransWorksは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のプロバイダーである。同社は、顧客からの問い合わせ受付、技術サポート、電子メールやWebベースのチャットによるサポート、テレマーケティングなどのCRMサービスのほか、統合マーケティング・サービス、データ/トランザクション・プロセッシングなどのKPO(Knowledge Process Outsourcing)サービスも提供している。

 TransWorksは現在、インド、米国、英国、カナダ、ドイツ、ハンガリー、フィリピンなど世界33カ所に拠点を置き、自動車メーカー、金融サービス、ハイテク関連、通信事業者などの「Global 1000」企業を顧客に持つ。

 こうした事業規模と業務の多様さから、TransWorksの社内では多数のシステムが稼働していた。同社アジア担当のガジャパシー氏にとって、その複雑さは想像を超えていたのである。

注1:TransWorks Information Servicesは2007年11月、Minacs(カナダ)の買収完了に合わせて、社名を「Aditya Birla Minacs Worldwide Limited」に変更した

システムごとに“孤立”した経営/戦略リポート

 ガジャパシー氏が担当したのは、幹部向けに経営/戦略情報をリポートの形で提供する意思決定支援システムだ。ところが、情報ソース間の連携に問題があったことから、従来は情報を的確に経営陣に提供することが難しかった。

 「それぞれのシステムには固有のリポート作成機能があり、これらのリポートを読むには複数のダッシュボードにアクセスしなければならなかった。これでは当然ながら業務横断的な分析などありえない。現に多くの経営幹部がこのプロセスを使いにくいと感じ、リポートの信頼性と正確さに確信を持てなくなっていた」(ガジャパシー氏)

 TransWorksの業務システムは多岐にわたるが、従来はそれらが緊密に連携することは皆無に等しかった。ソースの中から断片的な要素を集め、意味のあるタイムリーな分析データに加工して幹部に提供するといった仕組みも用意されていなかったのである。

 リポート対象となる事業活動の範囲の広さも、事態を複雑にしていた。当然ながら、幅広い事業活動から生じるデータの量も膨大だった。「早急に意思決定支援システムに手を入れる必要があることは、だれの目からも明らかだったのだ」(ガジャパシー氏)


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