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ストレージ革命

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ストレージ革命

[米国]
アマゾン、「Amazon EC2」クラウドにブロック・ストレージ・サービスを追加

仮想マシンへの永続ディスク・ボリュームの割り当てが可能に

(2008年08月22日)

 米国Amazon.comは8月21日、クラウド・サービス「Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)」に、永続的なブロック・ストレージ・サービス「Amazon EBS(Elastic Block Store)」を追加したと発表した。

 Amazonによると、ユーザーはEBSを利用することで、EC2のインスタンス(仮想マシン)にブロック・ストレージ・デバイスとしてボリュームを割り当てることができるという。また、スナップショットを利用すれば「Amazon S3(Simple Storage Service)」へのバックアップも可能だ。

 これまではEC2のインスタンス内にストレージが保管されていたため、インスタンスが消失すれば格納されていたデータも同時に消失していた。しかし、EBSにより、ユーザーはストレージ・ボリュームをEC2とは独立した形で存続できる。

 AmazonのCTO、ワーナー・ヴォーゲルス(Werner Vogels)氏は、「EBSは、フォーマットしていないハードディスクのようなもの」とブログで説明。「ボリュームをマウントした後は、あらゆるファイルシステムにフォーマットできる。また、ハイエンドなデータベース・エンジンといった高度なアプリケーションを利用する場合は、ストレージへの直接アクセスも可能だ」と述べた。データベースやアプリケーションに保存されたデータは、EC2のインスタンスが起動・停止するたびに、物理サーバを利用するのと同じような方法で保存されるという。

 ヴォーゲルス氏によると、EBSの容量は1GBから最大1TBまで用意しており、開発者は複数のストレージを作成できるという。さらに同氏は、EBSは単なる巨大ボリューム・ストレージ・アレイではなく、スナップショットを作成して企業がS3に保管できるように設計されていると付け加えた。

 「例えば、ロールバック戦略や世界規模でのボリューム再作成など、開発者は長期的なバックアップにEBSを活用できる。またスナップショット機能は、EC2の『Elastic IP Address』や『Availability Zone』を利用したアプリケーション管理機能と組み合わせることで、フォルト・トレランス設計の際にも重要な役割を果たす」(ヴォーゲルス氏)

 「TechCrunchIT」のブロガー、ニック・クブリロヴィック(Nik Cubrilovic)氏は、EC2用の永続的なブロックレベル・ストレージは長い間待ち望まれていた機能だと語った。「EC2の立ち上げ時、複数のスナップショットにまたがるすばやいデータ保存ができないという点に批判が出ていた。そのため、データベースやデータ集中型アプリケーションは、動作がやや複雑になってしまっていた」(クブリロヴィック氏)

GigaOm」のブロガーであるマリク氏は、サーバ・ベンダーやデータセンター事業者にとってEBSが脅威になると見ている

 さらに同氏は、EBSとS3の違いについて、「EBSはブロック・レベルのアクセスが可能だ。ローカル環境のストレージ・デバイスのようにEC2内でマウントすることができ、複数のサーバやインスタンスなどから自由にアクセスできる」と説明した。

 またクブリロヴィック氏は、アクセス時間と可用性という面で、ハイエンドのローカル・ストレージに匹敵する高いパフォーマンスをEBSは提供すると述べた。

 一方、テクノロジー系サイト「GigaOm」のブロガー、オム・マリク(Om Malik)氏は、「AmazonがEBSを開始したのは、SAN(Storage Area Networks)製品ベンダーやサーバ・ベンダー、データセンター事業者などに対する一種の挑戦状ではないか」と語った。

 マリク氏は、「EBSを利用すれば、EC2のインスタンスに付属する新たなストレージをすぐに作成できるうえ、ユーザーが慣れ親しんでいるこれまでの物理マシンに近い方法でクラウド・サービスを利用できる」と説明した。「Amazonは、『サーバ』を『サービス』へと変革する大きな一歩を踏み出したと言える。これは、サーバ・ベンダーの幹部にとって大きな脅威になるはずだ」(マリク氏)

(Heather Havenstein/Computerworld米国版)




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