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【解説】
メインストリームへの躍進を続けるSSD
HDDはもう時代遅れ?──台頭するニューフェイスの実力を探る
(2010年07月31日)
「SSD(Solid State Drive)」のメリットは、すでに広く知られている。そして今、SSDは、日常的に使用されるストレージの“もう1つの選択肢”として定着する兆しを見せている。もちろん、企業システムへの導入という面でも注目度は高い。そこで本企画では、エンタープライズ・ユースの観点から、SSDの適応度を検証してみる。
メリッサ J. ペレンソン/PC World米国版
SSDのアーキテクチャに見る
ストレージの進化形態
SSDが登場するまで、PCの標準的なストレージは磁気技術を利用したHDD(Hard Disk Drive)に頼っていた。HDDには多くの可動部品(スピンドル・モータや、アクチュエータ・アセンブリ、回転するプラッタの表面からわずか10nm〈ナノメートル〉浮いている読み書きヘッドなど)が使われている(図1)。対して、SSDはNAND型フラッシュ・メモリ・チップで構成され、可動部品がないことからHDDよりも優位な点が多い(写真1)。
| 図1:HDDとSSDの構造比較 |
| 写真1:HDDよりも優位な点が多いSSD。Intelの最新SSD「X25-M」は、信頼性も高く、パフォーマンスも良好だ |
1つ目の優位点は、HDDよりも耐衝撃性にすぐれているということ。SSDは機械的な故障が発生する個所が少ないため、外圧や突然の衝撃にも耐性がある。
2つ目の優位点は、住空間に置くPCには最適であるということ。熱の発生やエネルギー消費が少ないことから冷却用のファンが不要であり、プラッタが回転するHDDに比べて動作も静かだ。そして、3つ目の優位点が、コンパクトであり、狭いスペース(例えば、設置スペース制約の厳しいノートPCなど)にも十分収まるように設計できるということだ。
とは言うものの、今日のSSDは1.8インチや2.5インチという現在のHDDサイズに従っているものがほとんどで、コネクタも一般的にHDDと同じもの(当初はパラレルATA、現在はシリアルATA/300)が使われている。既存の業界標準が使われているからこそ、SSDは現在のノートPCやデスクトップPCの筐体に簡単に収めることができるとも言える。
価格に関しては、標準的なHDDに対抗できる望みはほとんどなく、この状況はすぐには変わらないと思われる。標準的なHDDの価格がGB当たりおよそ0.25ドルであるのに対し、SSDはGB当たり2.75ドル以上と、HDDの10倍以上になる。容量も比較的制限されており、現時点では256GBが一般向けのSSDとしては最大容量だ(OCZ Colossusなど、例外的に数社で500GBや1TBにおよぶ製品もあるが、ケタ外れに高額で筐体は3.5インチだ)。
こうした制限のため、SSDメーカーは大容量ストレージを必要とするユーザーをターゲットにしていない。大容量を必要とするユーザーは、標準的なHDDを頼りにしたほうがよい。HDDならば、SSDの数分の1の価格で、3倍以上の容量を得られる(もう1つ考えられるのは、デスクトップPCを所有しており、両者のメリットを享受したい場合、SSDをOSやアプリケーションのプライマリ・ブートボリュームとして使用し、容量が大きい通常のHDDをデータ保管用にする方法だ)。
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