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ストレージ革命

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ストレージ革命

iSCSI対応ディスクアレイ4製品の実力を検証する

小・中規模SANの構築に最適なiSCSI製品は「今が旬」

(2006年01月16日)

Adaptec Snap Server 18000
●アダプテック

写真1:アダプテックの「Adaptec Snap Server 18000」

 アダプテックの「Adaptec Snap Server 18000」(写真1)は、今回、検証した4製品の中で最も低価格なエントリー向け製品である。同製品は、400GBのSATAドライブを用いて最大31.2TBまで拡張可能で、3GHzのXeonプロセッサを2台と2GBのメモリ、ギガビットEthernetを2個備えている。

 Snap Server 18000では、エントリー向けということで、いくつかの機能が省かれている。まず、同製品は、ハードウェアRAIDを実装しておらず、ディスクアレイとしての機能はソフトウェアRAIDで実現されるが、クラスタには非対応となっている。また、読み込み専用のスナップショットしか作成できない。

 ただし、Snap Server 18000は、Linuxベースのファイル共有機能も備えている。後述するネットワーク・アプライアンスのiSCSI対応ディスクアレイと同様に、NFS(G3)およびCIFS(G4)によるファイル共有に対応しているだけでなく、Mac OSマシンとのファイル共有を実現するAFP(Apple File Protocol)もサポートしている。

 Snap Server 18000の設定を行うWebベースのGUIは、4製品の中では最もシンプルで好感が持てるものであった。ただし、1つ残念だったのは、各iSCSIボリュームのアクセス権を特定のホストに関連づけるために使用する名前づけ機能のIQN(iSCSI Qualified Name)が実装されていない点だ。

 Snap Server 18000は、小規模企業において、NFSやCIFSを利用したい場合や、マイクロソフトの「Exchange Server」用のNASとして利用したい場合、あるいはディスク・ツー・ディスクのバックアップ作業に利用したい場合に最適と言える。他社の製品に比べ群を抜いて低価格であることから、コストをかけずに大容量のネットワーク・ストレージを用意できることが最大の魅力である。

G3:NFS……UNIXシステムで利用されるファイル共有システム。UNIX以外のプラットフォームからも利用することができる
G4:CIFS(Common Internet File System)……Windowsのファイル共有サービスを拡張し、Windows以外のOSやアプリケーションでも利用できるよう仕様を公開したもの

EqualLogic PS200E
●イコールロジック

写真2:イコールロジックの「EqualLogic PS200E」

 イコールロジックの「EqualLogic PS200E」(写真2)は、3Uサイズながら、500GBのSATAドライブを16台内蔵することができる製品である。ギガビットEthernetインタフェースを3個備え、サーバからのリクエストを分散して処理するロード・バランシング機能をサポートしている。コントローラには、通常のLAN端子のほか、小型端子規格であるSFP(Small Form-factor Pluggable)、FC端子を備える。

 PS200Eでは、すべてのディスクが論理ユニットとしてグループ化される。この抽象化により、ストレージ管理やクラスタ構築をスムーズに行うことができる。なお、コントローラをネットワーク上に設置してからの管理作業はJavaベースのGUIで行う。

 PS200Eは、他社のiSCSI製品と同様、各ボリュームのアクセス権を特定のホストに関連づけることができる。iSCSI規格では、イニシエータの認証にCHAP(G5)を使用することが定められているが、そのCHAPも問題なく使用できる。また、イニシエータのIQNを特定のLUN(G6)にマッピングすることで、イニシエータをLUNに割り当てることも可能だ。この場合は、リクエスト元のイニシエータのIQNに応じて、アクセスできるボリュームが決定されることになる。

 テストは、パフォーマンスを重視するRAID 10の構成で行った。RAID 10は、ストライピングしたディスクアレイをさらにミラーリングしたもので、ミラーリングにより冗長性を確保したうえで、RAID 5よりも高いパフォーマンスを実現できるという特徴を備える。図1と図2からもわかるように、PS200Eは、評価した製品の中で、アクセス速度が最も高速であった。

 2台のPS200Eを用いて、両ユニット間のレプリケーション機能と、ロード・バランシング機能のテストも試みたが、共に容易に行うことができた。ロード・バランシング機能を設定すると、両ユニット間でボリュームの再割り当てが行われる。

 全体的に見て、PS200Eは設計・実装ともに完成度の高いディスクアレイである。特に、パフォーマンス、冗長性、スケーラビリティにすぐれており、大規模SAN環境の構築にも十分対応できる。

G5:CHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)……サーバとクライアントの間の認証方式の1つ。クライアントはパスワードを暗号化して返すため、盗聴されてもパスワードが明らかにはならない
G6:LUN(Logical Unit Number)……同一SCSI IDでありながら複数の論理デバイスを持つ場合に、それらの識別を行うために付与されるアドレス


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