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ストレージ革命

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ストレージ革命

[米国]
IBM、DB2 Expressの無料版をリリース

(2006年01月30日)

 米国IBMは1月30日、主力データベース製品である「DB2」の無料版「DB2 Express-C」をリリースした。既存の「DB2 Universal Database Express Edition(DB2 Express)」の主要機能を提供し、競合ベンダーの無料版データベースよりも、利用制限が緩和されているのが特徴だ。

 DB2 Express-Cは、最大4GBのメモリを搭載したデュアルコア・プロセッサ・サーバ(2台まで)で稼働させることができ、同時ユーザー接続数やデータベース・サイズに制限はない。ちなみに、オラクルやマイクロソフトの無料版データベースはシングルプロセッサ・マシンでしか稼働できない。

 DB2 Express-Cの対応プラットフォームは、LinuxとWindows。実稼働システムに導入できるほか、サードパーティの市販ソフトウェア製品に組み込むことも可能で、同社のサイトから無料でダウンロードできる。

 データベース・アナリストでComputerworld米国版のコラムニストを務めるカート・モナシュ氏は、IBMがユーザー数やデータベースのサイズではなくメモリ・サイズを制限した無料版DB2をリリースしたことをこう評価する。

 「無料版の提供によってDB2の普及がどれだけ進むかはわからないが、少なくとも、すでにIBM製品を他社製品とともに使っているユーザーにDB2の普及を促す効果はあるだろう。また、ネーティブXML機能を試験的に使ってみようという動きが広がる可能性もある」

 一方、米国ロバート・フランシス・グループ(RFG)のアナリスト、ジェリー・マーフィー氏は、「無料製品の提供で先行しているマイクロソフトやオラクルの取り組みに比べ、IBMの対応は遅すぎる」と指摘する。

 IBMは2003年に、拡張性に少々の制約があっても低価格の製品を求める小規模な組織を対象に「DB2 Universal Database Express Edition(DB2 Express)」をリリースしている。

 このDB2 Expressに搭載され、無料版のDB2 Express-Cに搭載されていない機能には、DB2 Warehouse Managerの各種ツール、Informixデータ・ソース・レプリケーション機能、各種アプリケーションからエンタープライズ・データを利用できるようにするDB2 Connectのサポートなどがある。また、IBMのサポート・サービスを受けたいユーザーは、有料のDB2製品のいずれかにアップグレードする必要がある。

 無料のデータベースを提供するベンダーは増えつつあり、オープンソースのRDBMS(リレーショナル・データベース管理システム)として知られるMySQLの普及も進みつつある。また、昨年、オープンソースの「Ingres」をCA(コンピュータ・アソシエイツ)から買い取った新生イングレスもエンタープライズ市場をねらっている。

 主力製品の無料版の提供という点では、IBMは3大データベース・ベンダーの中で最も後発となった。先陣を切ったのは、昨年11月にServer 2005 Express Editionを投入したマイクロソフトである。ただし、無料版を利用できるのは、Windowsが稼働するシングルCPU(最大メモリ1GB)のマシンだけで、ユーザー・データも最大4GBまでに制限されている。

 オラクルも、昨年末にDatabase 10g Express Editionを投入してマイクロソフトの後に続いた。同社の広報担当者によると、そのダウンロード数はすでに10万件を超えているという。オラクルの無料版データベースにも、シングルCPU、最大メモリ1GB、最大ユーザー・データ4GBという制限がある。

 IBMは今後、DB2 Express-Cのアップデートを継続的に実施してDB2の最新技術を盛り込んでいく計画だ。現在ベータテスト中のDB2次世代版「Viper(開発コード名)」の機能も年内にDB2 Express-Cに組み込まれる予定という。Viperは、リレーショナル・データも構造化されていないXMLデータも扱えるハイブリッド型のデータ・サーバとして設計されている。

(Computerworld オンライン米国版)




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