【 ここから本文 】

ストレージ革命

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


ストレージ革命

[米国]
CDWの事例に見るストレージ統合の教訓──バックアップ・データを80%削減

(2006年08月02日)

 今、ユーザーが情報システムの統合(コンソリデーション)について語るとすれば、仮想マシンの利用やCPU集約型サーバへの移行による「サーバ統合」が主流になるに違いない。だが、米国イリノイ州バーノン・ヒルズのコンピュータ製品ベンダー、CDWのITオペレーションズ担当ディレクター、K.C.トムシェック氏の教訓は、「ストレージ・インフラの統合」である。同社は、以前は米国各地に配置されていたストレージ・システムを、現在はシカゴ地域に集約している。

 トムシェック氏は、「CDWの長期的なストレージ・コストの削減」「パフォーマンスの向上」「情報の保存場所・保管期間・バックアップ方法などを含むコンプライアンス」という3つの目標を達成するために、同社のストレージをいくつかのSAN(Storage Area Network)に統合した。

 「当社ではこれまで、さまざまな努力を繰り返したのにもかかわらず、ITコストの節減を実現することはできなかった。当社のストレージのデータ容量は、会社自体の年間成長率を大きく上回り、1年で50%も増大した。増大の要因は、当然のことながら、多くの情報がデジタル化されるようになってきたことだ。そのため、当社ではストレージをこれまで以上に集約することを検討した」(同氏)

 トムシェック氏は、CDWのストレージ・システムと、同社が2003年に買収したマイクロウェアハウスのストレージ・システムを集約するために、EMC製品を使用することにした。具体的には、EMCのSANアレイ「Clariion」を、バーノン・ヒルズとシカゴのダウンタウンの両方に設置した。ディザスタ・リカバリ(災害復旧)対策として、両方のアレイはミラー・アレイとしても利用されている。

 次に同氏は、EMCの「Clariion Disk Library(CDL)」をバーノン・ヒルズに設置した。これは、CDWが使用するテープの量とテープにバックアップされるデータ量を減らすことができる仮想化テープ・アプライアンスである。CDWのSANシステムとローカル/リモートWindowsファイル・サーバ300台のそれぞれからCDLに送られるバックアップ・データは、18台のバックアップ・サーバに保存される。

 CDWは、CDLの導入により、コスト削減とパフォーマンス向上という2つの目標を一度に実現することに成功した。

 トムシェック氏によると、CDLを使用することで、テープへのバックアップのスループットを、1分当たり200〜300MBから2.8〜3.2GBに高めることができたほか、バックアップ時間が8時間から2時間に短縮された。また、使用テープ本数は20%減少し、バックアップ・データ量も80%減少したという。

 今年は、管理コストとストレージ・コストがさらに削減される見通しという。トムシェック氏は、EMCのNAS(Network Attached Storage)アレイ「Celerra」をバーノン・ヒルズに設置することにより、約300のファイル・サーバのほとんどを撤去する計画だ。Celerraが設置されれば、ユーザーはその上で稼働するアプリケーションにシン・クライアントでアクセスできるようになる。

 同氏は、コンプライアンス・データを格納するために、EMCのラインのCAS(Content Addressable Storage)アレイ「Centera」を導入したいと考えている。そして、そのデータを管理するために、メリディオの文書・記録管理ソフトウェアの導入も検討している。

 トムシェック氏は、EMCのストレージ製品に費やした投資額の詳細は明らかにしなかったが、100万ドルから500万ドルの間であるとしている。

(デニ・コナー/Network World オンライン米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


特別企画

日立のストレージ・ソリューション

柔軟なデータ・マネジメント戦略でビジネスを加速させよ

“仮想化”を基盤とした総合力で、情報資産の活用を支援する日立製作所のストレージ・ソリューション

イベント・リポート

NetApp Focus 2008

競争力の高いデータ管理基盤をいかに構築するか――ネットアップが提示する仮想化活用の実際

データ管理における豊富なノウハウに基づくNetAppストレージ/仮想化製品群

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

キーパーソン

「ストレージ管理の課題解決のカギは重複除外と仮想化」――ネットアップCTOのポロウスキー氏

社名変更し、ユーザー認知度のさらなる向上も目指す

サンEVPのファウラー氏「ストレージでもオープン革命を起こす」

「サーバ/ネットワーク/ストレージは、オープン技術によって統合化・収束化に向かう」

ストレージにも「グリーン」を――SNIAが示す環境配慮の新指標

エネルギー効率を測定できる新ストレージ指標を2009年完成に向け開発中

「目指すのは、日本社会に根づいた“情報インフラ企業”」――EMCの諸星社長

製品の単なる“日本語化”ではなく“日本化”を目指す

データ統制

オンライン・バックアップ・サービスの普及が大手企業間で加速

有力ベンダーが相次いで市場参入。2011年には約7億ドルの市場規模に

ILMの導入で、IT運用コストを引き下げろ!

ILMを成功裏に導入するための“6つのステップ”

全社レベルでコンテンツを“統制”する「ECM」

今日のコンテンツ管理製品分野における最注目領域

過去のあらゆるデータをリカバリできるデータ保護技術「CDP」

データ・ロスとダウンタイムの最小化をも実現

コンプライアンスを重視したメール運用管理の実際

ECM/CMSではカバーしきれない最重要コンテンツ

ストレージ仮想化

ストレージ仮想化[メリットと手法を確認する]

普及が進み、成熟期を迎えた仮想化技術

注目集めるストレージ仮想化技術――企業は管理コスト削減に期待

管理コストを95%削減した事例も

ストレージ管理

ストレージ・リソース管理(SRM)ソフトは使い物になるか?!

有用なチャージバック・モデル開発など、課題が山積

少ない電力でより多くのデータをストア

ストレージ管理の「今日的キーワード」は「省電力」

企業が陥るストレージの過剰購入

リソース管理ソフトを駆使して計画的な導入を!

「シン・プロビジョニング」でストレージ・リソースの“無駄づかい”を撤廃する

手付かずの容量を有効活用するためのアプローチ

ユーザー事例

ニューヨーク市警の巨大データ・ウェアハウス刷新計画とは

関連機関の“データ・ハブ”として機能

中堅化学薬品メーカーが体感した「iSCSI SAN」の導入効果

災害復旧バックアップ基盤を強化

キャッチアップ

ITILを生かしたストレージ管理の新アプローチ

ベスト・プラクティスをストレージ管理にも応用し、“データの洪水”に備える

ナノテク研究の前線からCPU/HDD/メモリの明日を読む[HDD編]

テラバイト領域に突入したハードディスク――垂直磁気記録方式、TMRヘッド、パターンド・メディア……

データ・バックアップの定番デバイス「テープ・ストレージ」の意義を再考する

容量/データ転送速度の向上に加え、セキュリティも強化

エンタープライズ・レベルに達したiSCSI

急速に普及するiSCSI-SAN。その技術の成熟度を測る

トレンド・ウォッチ

グリーン化を実現するために、コールセンターを「仮想化」せよ

在宅勤務を取り入れれば、オペレーターの定着率がアップし、省エネも達成

待たれる、「相変化メモリ(PCM)」時代の到来

小型化の限界に近づいたフラッシュ・メモリに、いつ取って代わるのか

ISO/IEC、マルチベンダー環境のSAN管理仕様「SMI-S」を承認

SANシステムの相互運用を実現

大半の企業は「電子開示」規則への対応が不十分

民事訴訟での電子文書の証拠提出を巡り

【連載】バックアップ新論

第1回:デスクトップのバックアップ

第1ステップはユーザーへの喚起

第2回:データセンターのバックアップ

まずは経営上のリスクとコストとのバランスを評価

第3回:メッセージのバックアップ

内部統制に必須の重要課題に取り組む

第4回:ワークグループのバックアップ

「バックアップの盲点」をいかに克服するか

第5回:PDAのバックアップ

ネットワーク・デバイスとして管理する

第6回:ブランチ・オフィスのバックアップ

常に変化する“標的”を的確に“キャッチ”する

Weekly Ranking

集計期間:11/25〜12/01



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国