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ストレージ革命

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[米国]
ニューヨーク市警の巨大データ・ウェアハウス刷新計画、いよいよ最終段階に

(2006年09月05日)

 NYPD(ニューヨーク市警本部)は、3度目となる巨大データ・ウェアハウスのアップデートをまもなく開始するもようだ。同市の幹部は、刷新されたデータ・ウェアハウスが、将来、ニューヨークにある数十の法執行機関から送られるデータの“ハブ”として機能すると期待を寄せている。

 NYPDの幹部によると、IBMの「DB2」をベースに構築されたNYPDのデータ・ウェアハウスは、今回のアップデートにより、容量が80GBから400GBに拡張されるほか、各種データ・ソースとの接続を実現する新機能などが追加されるという。また、12年前に導入された犯罪マッピング・ツール「Computerized Statistics(CompStat)」との連携を可能にする機能が今回初めて実装される予定となっている。

 ニューヨーク市のCIO(最高情報責任者)、ジェームズ・オナルフォ氏によると、同市はこの3年間でNYPDに3億ドルのIT予算を投入したという。同氏は、「捜査の最前線で戦っているNYPDの職員には、可能なかぎり最良のツールを提供すべきと考えている」と語る。

 過去3年間にNYPDに導入されたツールの中には、8,000人の捜査官に必要なデータを素早く届けるための「Real-Time Crime Center」と呼ばれるヘルプデスクが含まれる。このヘルプデスクは、データ・ウェアハウスと同様、2005年6月に発表されたもので、当初からデータ・ウェアハウスとの連携が計画されていた。

 NYPDのデータ・ウェアハウス・プロジェクトは、米国IBMグローバル・サービセズが監修している。同社の公共セクター業務担当アソシエート・パートナー、クリスティン・タイラー氏によると、同プロジェクトの第1段階では、2003年以降に発生した告訴、逮捕、犯罪者の召喚、発砲、殺人、その他の事象をDB2に読み込む作業が行われ、第2段階で1995年以降の告訴記録と1990年以降の逮捕データが読み込まれたという。

 オナルフォ氏は、「新しいデータ・ウェアハウスでは、押収した銀メッキ加工の銃に関する記録や、逮捕者の入れ墨に彫られていた名前など、あらゆる記録を即座に検索し、閲覧することができる」と説明する。

 ただし、タイラー氏によると、データの読み込み作業は必ずしも容易ではないという。NYPD内にある55の部門データベースの大半は、FoxProやVSAM、Adabasなどの古いフォーマットを使用しているからだ。

 まもなく開始されるプロジェクトの第3段階では、新しいデータ・ウェアハウスを署内にある他のデータ・ソースや外部機関のソースに接続する作業が行われる。また、このプロセスの段階で、米国インフォマティカのデータ統合ツール「PowerCenter」が導入され、NYPDが独自に開発したCOBOLベースのツールと置き換えられる計画だ。

 このインフォマティカのツールは、ニューヨーク市やFBIが運用している指紋データベースなど、各種ソースのデータを読み込む際に威力を発揮すると期待されている。新しいデータ・ウェアハウスが整備されれば、これまで3週間かかっていた指紋照合がほぼリアルタイムで行えるようになるという。

 オナルフォ氏は、いずれこのデータ・ウェアハウスが、地方検事局や隣接する警察など30に及ぶ地方政府機関も利用できる“中央情報ハブ”として機能すると期待を寄せている。

 米国カレント・アナリシスのアナリスト、ジェームズ・コビエルス氏は、「リアルタイム・レスポンスを目指すNYPDの動きは、フォーチュン上位500社で行われている取り組みと共通している」と指摘している。同氏はNYPDに対し、データ呼び出しの遅延を確実になくすために、管理ツールや監視ツールの導入も検討するよう勧告している。

(エリック・レイ/Computerworld 米国版)




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