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ストレージ革命

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ストレージ革命

進化する「マネージド・サービス」──「New Data Center」は企業に何をもたらすか

(2006年09月28日)

ストレージの課題を解消

 ストレージが頭痛の種であれば、すでに多くのベンダーが救いの手を差しのべている。HPは、MB単位で現金払いも可能な、モニタリングやプロビジョニング、キャパシティ管理、マルチベンダーSAN(Storage Area Network)管理などを含む「Multi-vendor Storage Management Service」を提供している。

 また、ディメンション・データは仮想テープのようなディスク・ツー・ディスク型バックアップ/リカバリをマネージド・サービスとして提供している。このサービスはネットワーク経由でデータをやり取りするため、テープを搬送する必要がない。EMCとサン・ストレージテックも容量単位で支払うストレージ・オプションを用意している。

 ハイエンドのSAN管理では、既存のマネージド・サービスよりも、カスタム契約がより有利だ。インディアナポリスの医療システム、ヘルスケア・ネットワーク(CHN)もオプティカル・ストレージ・ネットワークの管理をアウトソースする際に、そのタイプの契約を締結した。

 CHNの技術サービス・マネージャ、クリス・スチュワート氏によると、2005年10月、センターパス(原因分析ソフトウェア「Magellan DataPath Manager」の提供ベンダー)と契約し、50TBのFibre ChannelオプティカルSANの構築および管理を委託した。実は、センターパスは2003年にCHNのオプティカルWANの構築を支援して以来、同ネットワークのWDM(波長分割多重)リングを管理している。

 センターパスは、ポートの稼働を維持するだけでなく、パフォーマンスのモニタリングも行っている。ただし、あくまでも制御が中心であり、勝手に変更を加えるようなことはしない。「機能強化のために緊密に連携しているが、実際に作業を行うのはCHNのチームだ」とスチュワート氏は語る。

パフォーマンスも契約の対象に

 NDC関連の契約の中で最も難しいのは、おそらくアドバンスト・ネットワーク管理であろう。

 もちろん、ネットワーク管理を委託できる会社は数え切れないほどある。そうしたベンダーは問題が発生したら、すぐに通知し、修正作業を手助けしてくれる。今日のモニタリング・サービス・プロバイダーはどこも十分な経験を持ち、1つのコンポーネットがダウンしてもネットワーク全体がクラッシュするようなことはない。それでも、現状維持以上のサービスを要求できるプロバイダーを見つけることは、それほど容易なことではない。

 サンはPreventative Servicesでそうした要求に応えようとしている。同サービスの目標は、トラフィック・ストリームが限界に達する前に、適宜パフォーマンス・チューニングを行うことだ。

 同社のカスタマー・ネットワークサービス担当副社長、マイク・ハーディング氏の説明によると、ネットワークの動きに対して、4,500に上る既知のリスクおよび110万のコンフィギュレーション・マトリクスを比較し、ネットワークがダウンするリスクを統計的に計算するという。

 例えば、ある1つのマトリクスは、UNIX/Linux環境でシステム・ソフトウェアを50MB変更すると、可用性が9分の1失われることが算出されている。こうした知識があれば、ダウンタイムに備えて実行すべきさまざまな修正に優先度を付けることが可能になる。

 ハーディング氏によると、それらの条件の下で、変更のリスクを評価し、今すぐ変更する必要があるか、一定の猶予期間があるといった判断を下すことができるほか、システムを変更せずに持ちこたえることができるかどうかも判断できる。サンはElectronic Prognosticsサービスで、予測可能な将来の問題を自動的に修正する高度なサービスの実現も目指している。

 前出のLCSでは、大規模なアウトソーシング契約の一部としてPreventative Servicesを利用している。「サンは先を見越した予測的な管理を行っている。われわれ専属のデータベース管理グループがあり、問題発生を事前に通知してくれる。われわれが自由に利用できる先進的な熟練労働力は、10万ドルをかけて自前でOracleプログラマーを雇用するよりも、はるかに経済的だ」とカークランド氏は高く評価する。

 特定のアプリケーションに関してネットワークの監視を行うなど、より焦点を絞り込んだピンポイントのサービスを求める場合、プロバイダーを見つけるのはもっと難しくなる。ビジネス・プロセス管理(BPM)は、そうしたアドバンスト・ネットワーク管理の今日的な呼び方だ。

 カプジェミナイやEDSなど、多くのアウトソーサーはビジネス・プロセス・アウトソーシングと呼ぶサービスを提供している。ただし、この用語は一般に、人事管理やコールセンター、給与システムといったエンタープライズ・レベルのアプリケーションのSaaS(Software as a Service)アウトソーシングを指す。

 ネットワーク分野におけるBPMは、従来からのインフラ管理に加え、最近ではカスタム・コーディングも含まれるようになった。ディメンション・データのドゥボイジン氏によると、同社はそうした“ドリルダウン・モニタリング”サービスを提供するベンダーの1社だという。このサービスは、Oracleデータベースのパフォーマンスをトランザクション・レベルに細分化し、ネットワーク経由でアプリケーションとデータベースの間をトランザクションが行き来する状態を監視したい顧客向けのものだ。

 そうしたサービスを提供するため、ディメンション・データではトランザクションの時間やその他のメトリック(指標)を記録する「総合トランザクション」を構築し、顧客がそれらのデータを分析できるメトリック・リポジトリを提供する。

 もっとも、ほとんどのネットワーク担当エグゼクティブはBPMに強い期待を寄せるものの、早期導入企業の間ではアウトソーサー側の準備がまだ整っていないとする声も少なくない。

 LCSのカークランド氏は、「われわれがサポートするグループでも、汎用的なプロセスに関してはアウトソーサーによるモニタリングが可能だ。しかし、全体の70パーセントくらいは、おそらく無理だろう。その多くは自社のサービスを提供するための特殊なプロセスであり、アウトソーサが肩代わりできるとは思えない」と述べている。

(Computerworld.jp)


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