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ストレージ革命

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【連載】
バックアップ新論

第1回 デスクトップのバックアップ

(2006年11月14日)

ネットワークをまたいで

 中央集中化されたストレージが構築されており、そのストレージに十分な余裕があれば、デスクトップやラップトップの最適なバックアップ用リポジトリになりうる。

 シマンテックの「NetBackup」やEMCの「Retrospect Server」、あるいはIBMの「Tivoli Storage Manager」は、いずれも一元管理機能を搭載し、ローカル・クライアントに対して多様なオペレーティング・システムを仮想的に提供している。

 一方、エレガントさには欠けるが、小企業向けの経済的なソリューションとしては、ネットワーク上で共有されるデスクトップ・バックアップ・プログラムを利用するという方法がある。なお、ほとんどのオペレーティング・システムには優れたバックアップ・アプリケーションが付属しており、その多くは無償で提供されている。

ローカル・ネットワーク・ストレージ

 ネットワーク・アタッチド・ストレージ(NAS)を利用すれば、ネットワーク上で強力なバックアップ・システムを実現することができる。これは、小規模な店舗とかワークグループとかにおいても有効な手法である。

 ただ、NASには1つ問題がある。それは、NASが高価だと見られていることだ。しかしながら、実はこれは単なる誤解にすぎない。実際、マックスターやウエスタン・デジタルなどからは、設定が簡単なシングル・ドライブのNAS製品が販売されているが、これらのギガ・バイト当たりの価格は、いずれも1ドル以下である。

 つまりは、300ドルのドライブを購入し、物理的に隔離したうえで定期的なバックアップに用いれば、時間の浪費になるばかりの復旧作業を、経済的に回避することができるということだ。

オンラインでのバックアップ

 もし、あなたの会社がWANやオフサイト・リポジトリで大規模なオペレーションをサポートしているのであれば、おそらく仮想専用ネットワーク(VPN)や自動接続感知クライアントも導入しているはずだ。その場合には、それらも有益なリソースとなる。

 サンフランシスコ在住のネットワーク・コンサルタント、ゲリー・マッダロツォ氏は、以前、プライスウォーターハウスクーパースに勤めていたことがあるが、その当時の経験をこう振り返る。

 「サンパウロやシンガポールにいるときも、VPN経由でログインし、重要なデータを自分のラップトップから安全なロケーションに、自動的にオフロードすることができた。それは実に便利で、かつ安心感のあるやり方だった」

 大企業の大規模なバックアップには、こうした方法がベストだろう。

 一方、小さな企業の場合は、オンライン・バックアップ・サービスによって、オフサイトの安全性、ワールドワイドなアクセス、および冗長性を手に入れることができる。Computerworldの姉妹紙、InfoWorldのITディレクター、ケビン・レイルズベック氏は、社内のバックアップ・ニーズに対応するために、アイアン・マウンテンの「Connected Data Protector」を利用することにした。

 それは、「Connectedなどのオンライン・バックアップが、社内のユーザーとリモートのユーザーに同等の信頼性とバックアップ品質を保証する唯一のオプションだったし、2002年初頭の段階でフルシステム・バックアップをサポートしていた同分野のベンダーはアイアン・マウンテン以外にはあまりなかった」(同氏)からである。

 ちなみに、現在では、ビジネス・オリエンテッドなオンライン・サービスとしては、バックアップ・ドットコムの「@Backup」やアクパナ・ビジネス・システムズの「Data Deposit Box」、アンバーウェイブ・コミュニケーションズの「FirstBackup」、イントロニスLLCの「ESureIT」、ロメガの「IStorage Online」、ノバストアの「Online Backup Service」などが提供されており、そのほかアメリボールト、データボールト、レジスタ・ドットコム、スワップドライブなどもサービスを提供している。

ローカル・ストレージでの「やるべきこと」と
「やってはならないこと」

 ユーザーに共有ローカル・ハードウェアを提供して自由に使わせるという戦略は、あまり有効ではない。しかし、バックアップの重要性について教育することで、ある程度の効果は期待できるかもしれない。ちなみに、ユーザーはいくつかの理由から、テープや光メディアよりハード・ドライブでバックアップすることのほうを好む。

 というのも、ディスク・スワップの恐怖やテープの巻き戻しの失敗、カセットテープの劣化といった苦い思い出があるせいだろう。だが、その思いが強すぎて、外部ハード・ドライブを信頼しすぎる嫌いがあることには注意が必要だ。彼らは、バックアップ・ドライブも通常のドライブと同じようにダウンする可能性があることを認識していないのだ。

 もっとも、1台目も2台目も物理的な危険度は同じだが、2台目の内部ハード・ドライブを追加すれば、ドライブの故障やマルウェアによる攻撃、あるいは不器用な従業員による不適切な操作などに対するリスク・ヘッジにはなる。

 多くのユーザーがハード・ドライブに親近感を抱いているとはいえ、ローカル・バックアップの適切なファースト・ステップと言えば、やはり書き込み可能なCDやDVDなどリムーバブル・ディスクへのバックアップということになろう。バックアップに際しては、ユーザーに、1回だけ実行するよう指示する。

 その際、ベリファイをスキップしないよう確認しておくことが大切だ。ベスト・プラクティスは、それらのバックアップ・メディアを安全に保管できる場所を確保することであり、さらに、IT部門がそれらのカタログ化を行うことができれば理想的だ。

 ユーザー放任のバックアップ戦略をとる場合、バックアップで「やるべきこと」と「やってはならないこと」を徹底しておかなければならない。ユーザーの中には、同じパーティションの別のフォルダに、データを安全にバックアップできると信じている人さえいるからだ。

 また、経験豊富なユーザーの中にも、冗長性やバックアップのローテーション、パスワード保護/暗号化、定期的なバックアップの重要性を認識していない人がいるものである。このため、単に教育するだけでなく、実装──すなわち、バックグラウンドで実行するローカルのバックアップ・プログラムのインストールと設定──までアシストするようにすれば、より効果的だ。

継続的なバックアップ

 ワークステーションやラップトップのデータが頻繁に見直されたり、定期的に変更されたりするような場合、継続的なバックアップを検討する必要がある。前述した継続的データ保護(CDP)は、この分野で最近注目されている機能の1つであり、すでにアテンポの「LiveBackup/LiveServ」やIBMの「Tivoli Storage Manager and NetBackup」といった製品に組み込まれている。

 デスクトップのCDPが市場でブームとなったきっかけは、Windows Volume Shadow Copy Serviceの登場であった。指定されたファイルをセーブしたときに一定の間隔でそれらをバックアップするネットテック・インフォシステムズの「Shadow」やスタードックの「KeepSafe」は、その代表的な製品である。

 なお、ほとんどのCDPアプリケーションは複数のリビジョンの格納が可能で、自動セーブ機能によってアドホックなドキュメント・アーカイビング・システムを構築することができる。

オンライン接続できない場合のバックアップ法

 モバイル・ユーザーが何らかの理由により、定期的に接続できない、あるいはネットワークやイントラネット、オンライン・サービス経由でバックアップできない場合、ローカルで最小限のバックアップを実施する方法がいくつか存在する。

  • USBフラッシュ・ドライブ、光メディア、外付けハード・ドライブにバックアップする。何もしないよりはましだが、盗難のおそれや自己の不注意による紛失などの危険性は排除できない。
  • フラッシュ・メモリ・カードやPCカード形式のハード・ドライブにバックアップする。安全とは言えないが、それらはラップトップ本体に装着しているため、盗難や紛失の危険性は低い。
  • 大きめのノートブックであれば、モジュラーベイに内部ハード・ドライブをもう1台追加できる。ただし、衝撃などにより最初のドライブと同時に故障する危険性は避けられない。

(Computerworld.jp)


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バックアップ新論
第1回 デスクトップのバックアップ
第2回 データセンターのバックアップ
第3回 メッセージのバックアップ
第4回 ワークグループのバックアップ
第5回 PDAのバックアップ
第6回 ブランチ・オフィスのバックアップ

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