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ストレージ革命

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ストレージ革命

【連載】
バックアップ新論

第4回 ワークグループのバックアップ

(2006年12月20日)

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自動化を検討する

 ワークグループも基本に立ち返る時期が来た、とSNIAのラモント氏は言う。「自動化できるものは自動化し、メカニクスの部分で省力化を目指すべきだ」というのが、同氏の主張するところである。

 ラモント氏の意見に従えば、まずサポートするデータ、アプリケーション、ビジネス・プロセスについて十分に検討し、次のような要素に対して、許容可能な保護レベルを決定することになる。

 「データの更新頻度はどれくらいか」「現行のバックアップ・スケジュールでデータの再生は可能か」「災害や停電でデータが破壊されたとき、事業を継続するために不可欠なデータは何か」「リカバリ・タイム・オブジェクティブはどれくらいか」

 本節では、こうした要素を考慮に入れながら、以下のオプションを検討してみることにしたい。

1. バックアップ・サービス業者にアウトソースする

 「ワークグループ向けの最も簡単かつ完璧なバックアップ・ソリューションは、バックアップ・サービス・プロバイダーを利用することだ」とは、多くのストレージ・アナリストが声をそろえて主張するところだ。ドラゴン・スレイヤーのステイマー氏も、「そうすれば、ディスクやテープを購入する必要もなければ、ライセンス料を支払う必要もない」と、アウトソーシングの利点を声高に説く。中小企業の経営者として、同氏は社内インフラの整備にも自ら取り組んでいるが、「外部のプロバイダーを利用するようにすれば、自分の時間をもっと直接的な収益活動(ビジネス)に割けるようになる」と、全体最適の観点からもアウトソーサーの利用を勧める。

2. 小規模グループ向けのバックアップ製品を導入する

 データセンター向けに開発されたエンタープライズ規模のソフトウェアや、その「羽をしばって」小さなグループに対応させた製品は避けるべきだと、製品の「サイズ」にこだわりを見せるのは、タネジャ・グループのタネジャ氏だ。

 「多くのベンダーがそうした製品を提供しているが、ワークグループ向けのバックアップ製品は、もっとシンプルに、もっと直感的に使えるものでなければならない」(同氏)というのである。

 もちろん、ワークグループに的を絞った製品も、すでにいくつか登場している。代表的な製品としては、EMCの「Insignia」、ユニトレンズ・ソフトウェアの「Unitrends Data Protection Unit」、ヨセミテ・テクノロジーズの「Backup Simplified」などがある。

3. オフサイトに複製することができるシステムを探す

 ワークグループ向けのソフトウェアの中には、テープを利用してバックアップを作成する製品もある。だが、マサチューセッツ州フラミンガムにあるストレージ・コンサルティング会社グラスハウス・テクノロジーズのデータ保護サービス担当副社長、W.カーティス・プレストン氏は、「(ワークグループの)バックアップ・システムでは絶対にディスクを利用すべきだ」と力説する。

 「ワークグループのバックアップの場合、データ量がそれほど多くなく、テープを交換することがないため、信頼性の面で問題が生じるからだ」と同氏。ディスク・ドライブはテープ・ドライブより3倍から5倍ほども高価だが、「信頼性は高く、バックアップをオフサイトに複製するソフトウェアを利用することも可能」(プレストン氏)なのである。

 オフサイト・レプリケーション機能を搭載している製品としては、アバマー・テクノロジーズの「Axion」と「Replicator」、アシグラの「Televaulting」、シマンテックの「Symantec Norton Ghost 10.0」などがある。これらの製品は、バックアップをオフサイトに複製するために送信するデータ量を極力削減してくれる。

 なお、Linux向けの(オープンソースの)バックアップ・パッケージとしては、「BackupPC」、「Back-ula」、「Amanda」、「Rsnapshot」などが知られている。いずれも、「優れたコミュニティによって開発/サポートがなされている製品」(プレストン氏)である。

4. バックアップの頻度を上げる

 データの重要性にもよるが、企業の情報は少なくとも毎日バックアップする必要がある、とプレストン氏は言う。特に医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)や米国企業改革法(SOX法)に準拠しなければならない企業では、継続的データ保護(CDP)を実施するというのが賢明な選択だ。CDPでは、データがハードディスクに書き込まれると、直ちにバックアップが作成され、リビジョンも記録される。

 CDPについては、業界ウォッチャーの中に「ネットワークや個々のコンピュータの負荷を高め、ファイルのリビジョン管理を困難にする」という声がある一方、「変更部分だけが複製されるため、新しいデータの量はそれほど大きくならない」と指摘する向きもある。

 例えば、ステイマー氏は、「プライマリ・バックアップの総ディスク容量は、最終的に40パーセントから250パーセントほど増えることになるだろう」と見る。

 他方、SNIAのラモント氏は、「専門化したワークグループでは、特にCDPが重要になる」と強調する。ここで言う「専門化したワークグループ」とは、病気の治療法を研究するバイオテクノロジー・グループのようなリサーチ系のグループや、顧客の補償範囲を電子的に設定するサービスを提供している保険会社などのことである。

 ただし、プレストン氏によると、いまのところ小規模企業向けに完璧な「継続的」データ保護を提供する製品を出荷しているベンダーはないという。マイクロソフトやシマンテックも、まだ「擬似的なCDP製品を出している」(同氏)段階でしかないというのだ。

 「それらはスナップショットをベースにしたもので、時間単位のデータ保護を実現しているにすぎない。本物のCDP製品とは、もっと細かくパラメータを設定してレプリケートすることが可能なものを言う」と同氏。

ファイル・サーバ・バックアップとNASバックアップ

 ストレージ専門家によれば、ワークグループをバックアップする場合も、ファイル・サーバをバックアップする場合も、適用されるルールは同じである。しかしながら、ネットワーク・アタッチド・ストレージ(NAS)デバイスにはそれとは異なったルールが適用される。

 ドラゴン・ストレイヤー・コンサルティングの創立者マーク・ステイマー氏によると、NASデバイスの多くはアドオン製品と同等のビルトイン・データ保護機能を搭載しているという。

 マサチューセッツ州ミルフォードにあるエンタープライズ・ストラテジー・グループのアナリスト、ローレン・ホワイトハウス氏は、「インストールや配備が容易で、初期コストが安く、サポートの手間がかからないため、多くのワークグループがNASファイラを利用している。

 ちなみに、NASファイラをバックアップする必要がある場合には、NDMP(Network Data Management Protocol)をサポートしたバックアップ・アプリケーションがベストだ」と主張する。
 

(Computerworld.jp)


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バックアップ新論
第1回 デスクトップのバックアップ
第2回 データセンターのバックアップ
第3回 メッセージのバックアップ
第4回 ワークグループのバックアップ
第5回 PDAのバックアップ
第6回 ブランチ・オフィスのバックアップ

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