【 ここから本文 】

ストレージ革命

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


ストレージ革命

【連載】
バックアップ新論

第4回 ワークグループのバックアップ

(2006年12月20日)

ワークグループが共有しているデータは、日常業務で使用する「現場」のデータだ。そのため、それが失われるようなことがあれば、現場の業務に大きな混乱を来す。しかしながら、ワークグループには専任のITスタッフがいることは少なく、いわば「バックアップの盲点」になっている。そこで、今回はこの「ワークグループのバックアップ」について考察することにしたい。ちなみに、ここでの「肝」は、ワークグループの「規模」に応じたバックアップ製品を採用することだ。

マイケル・ホープ
Computerworld 米国版

 ワークグループ管理者には、お決まりの日課がある。それは、1日の終わりに、システム・ユーザー全員が退社するのを待って、サーバをシャットダウンし、夜間バックアップを実行するというものだ。そうしておけば、たとえ次の日の午後に、システムがクラッシュしてデータがなくなったとしても、昨夜のデータをリストアすることができるわけだ。

 しかし、残念ながらここにきて、そんなシンプルな時代も終わりを迎えようとしている。企業が電子データへの依存度を高め、データへの法的規制が強化されるとともに、従来の日課をこなすだけでは済まなくなってきているのだ。

 しかも、音声や動画、画像ファイルが一般化したことで、バックアップが必要なデータ量は幾何級数的に増大している。市場調査会社IDCの調べによると、2005年に全世界で出荷されたドライブ・ユニットは3億8,100万台で、前年に比べて24.4パーセントも増えた。言いかえれば、それだけ多くの新しいデータが保護を必要としているわけである。

 コンピューティング・ワークグループは、システムのバックアップに関して、特殊な環境下にあると言える。ワークグループは通常2人から50人程度の人員で構成されており、コラボレーション・ソフトウェアを利用してファイルを更新したり、やり取りを行ったりしている。

ワークグループ・バックアップの頻度は?

 電子的なデータ共有を支えているのは、もちろんLANである。そうしたワークグループは独立した存在になっている場合もあれば、企業内の一組織として動いている場合もある。

 だが、いずれも通常はデータセンターの外部に存在している。それに、ワークグループのスタッフとしてIT部門の管理職を経験した人材が配置されていることはまれだ。にもかかわらず、ワークグループの管理者は、システムのバックアップに関して重い責任を背負わされているのである。

 「バックアップ(のシステム)は伝統的なモデルをベースに構築されている」と語るのは、世界460社が加盟する非営利団体「ストレージ・ネットワーキング協会(SNIA)」で広報担当を務めるアグネス・ラモント氏だ。同氏が本当に言いたいのは、もちろん、「もっと効率的で、簡単な、そしてより完璧なバックアップ・ソリューションを開発する必要がある」ということである。

 もっとも、最近では新しいソフトウェア製品や各種サービスが提供されるようになり、ラモント氏の願いどおり、ワークグループでもよりスマートなバックアップを行うことが可能になりつつある。


 |123 > 次のページへ


バックアップ新論
第1回 デスクトップのバックアップ
第2回 データセンターのバックアップ
第3回 メッセージのバックアップ
第4回 ワークグループのバックアップ
第5回 PDAのバックアップ
第6回 ブランチ・オフィスのバックアップ

関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

データ激増時代の新しいフレームワーク「FAN(File Area Network)」

分散環境におけるファイル管理をいかに効率化するか――データ激増時代の新しいフレームワーク「FAN」

ファイル仮想化、レプリケーションで実現。統合されたデータ管理基盤の構築方法とは?

特別企画

日立のストレージ・ソリューション

柔軟なデータ・マネジメント戦略でビジネスを加速させよ

“仮想化”を基盤とした総合力で、情報資産の活用を支援する日立製作所のストレージ・ソリューション

イベント・リポート

NetApp Focus 2008

競争力の高いデータ管理基盤をいかに構築するか――ネットアップが提示する仮想化活用の実際

データ管理における豊富なノウハウに基づくNetAppストレージ/仮想化製品群

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

キーパーソン

「ストレージ管理の課題解決のカギは重複除外と仮想化」――ネットアップCTOのポロウスキー氏

社名変更し、ユーザー認知度のさらなる向上も目指す

サンEVPのファウラー氏「ストレージでもオープン革命を起こす」

「サーバ/ネットワーク/ストレージは、オープン技術によって統合化・収束化に向かう」

ストレージにも「グリーン」を――SNIAが示す環境配慮の新指標

エネルギー効率を測定できる新ストレージ指標を2009年完成に向け開発中

「目指すのは、日本社会に根づいた“情報インフラ企業”」――EMCの諸星社長

製品の単なる“日本語化”ではなく“日本化”を目指す

データ統制

オンライン・バックアップ・サービスの普及が大手企業間で加速

有力ベンダーが相次いで市場参入。2011年には約7億ドルの市場規模に

ILMの導入で、IT運用コストを引き下げろ!

ILMを成功裏に導入するための“6つのステップ”

全社レベルでコンテンツを“統制”する「ECM」

今日のコンテンツ管理製品分野における最注目領域

過去のあらゆるデータをリカバリできるデータ保護技術「CDP」

データ・ロスとダウンタイムの最小化をも実現

コンプライアンスを重視したメール運用管理の実際

ECM/CMSではカバーしきれない最重要コンテンツ

ストレージ仮想化

ストレージ仮想化[メリットと手法を確認する]

普及が進み、成熟期を迎えた仮想化技術

注目集めるストレージ仮想化技術――企業は管理コスト削減に期待

管理コストを95%削減した事例も

ストレージ管理

ストレージ・リソース管理(SRM)ソフトは使い物になるか?!

有用なチャージバック・モデル開発など、課題が山積

少ない電力でより多くのデータをストア

ストレージ管理の「今日的キーワード」は「省電力」

企業が陥るストレージの過剰購入

リソース管理ソフトを駆使して計画的な導入を!

「シン・プロビジョニング」でストレージ・リソースの“無駄づかい”を撤廃する

手付かずの容量を有効活用するためのアプローチ

ユーザー事例

ニューヨーク市警の巨大データ・ウェアハウス刷新計画とは

関連機関の“データ・ハブ”として機能

中堅化学薬品メーカーが体感した「iSCSI SAN」の導入効果

災害復旧バックアップ基盤を強化

キャッチアップ

ITILを生かしたストレージ管理の新アプローチ

ベスト・プラクティスをストレージ管理にも応用し、“データの洪水”に備える

ナノテク研究の前線からCPU/HDD/メモリの明日を読む[HDD編]

テラバイト領域に突入したハードディスク――垂直磁気記録方式、TMRヘッド、パターンド・メディア……

データ・バックアップの定番デバイス「テープ・ストレージ」の意義を再考する

容量/データ転送速度の向上に加え、セキュリティも強化

エンタープライズ・レベルに達したiSCSI

急速に普及するiSCSI-SAN。その技術の成熟度を測る

トレンド・ウォッチ

グリーン化を実現するために、コールセンターを「仮想化」せよ

在宅勤務を取り入れれば、オペレーターの定着率がアップし、省エネも達成

待たれる、「相変化メモリ(PCM)」時代の到来

小型化の限界に近づいたフラッシュ・メモリに、いつ取って代わるのか

ISO/IEC、マルチベンダー環境のSAN管理仕様「SMI-S」を承認

SANシステムの相互運用を実現

大半の企業は「電子開示」規則への対応が不十分

民事訴訟での電子文書の証拠提出を巡り

【連載】バックアップ新論

第1回:デスクトップのバックアップ

第1ステップはユーザーへの喚起

第2回:データセンターのバックアップ

まずは経営上のリスクとコストとのバランスを評価

第3回:メッセージのバックアップ

内部統制に必須の重要課題に取り組む

第4回:ワークグループのバックアップ

「バックアップの盲点」をいかに克服するか

第5回:PDAのバックアップ

ネットワーク・デバイスとして管理する

第6回:ブランチ・オフィスのバックアップ

常に変化する“標的”を的確に“キャッチ”する

Weekly Ranking

集計期間:09/29〜10/05



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国