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ストレージ革命

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ストレージ革命

データ・バックアップの定番デバイス「テープ・ストレージ」の意義を再考する

容量/データ転送速度の向上に加え、セキュリティも強化

(2007年08月21日)

テープ市場の主流規格「DDS/DAT」と「LTO Ultrium」

 ここからは、現在利用されているテープ・ストレージの規格、および、それらのロードマップについて述べる。図4に、IDCが調査した2003年から2006年上半期までの国内におけるテープ・ドライブ総出荷台数を規格別の比率で示した。左側がシングル・ドライブ製品、右側がオートメーション製品の出荷状況である。

図4:2003年から2006年上半期までの国内テープ・ドライブ/オートメーション製品規格別総出荷台数

 テープ・ストレージには、これまで多数の規格が存在していたが、徐々に整理され始めているのが近年の傾向だ。ローエンド市場ではDDS/DATが、ミッドレンジ市場ではLTOが主流になってきており、特にLTOはここ数年で大幅に伸びている。以下では、この2つのテープ・ストレージ規格について見ていこう。

■デファクト標準を保ち続ける「DDS/DAT」

写真2:DAT72のテープ・カートリッジ

 DDS/DATは、1990年に音楽用のDAT技術をベースに開発されたテープ幅4mmのテープ・ストレージ規格である。2007年5月現在、国内で出荷されるDDS/DATドライブは、第5世代のDAT72(写真2)が中心となっている。DAT72は、非圧縮時容量が36GB、データ転送速度は3MB/秒である。

 ラックマウント・サーバやブレード・サーバの普及が影響してローエンド・サーバへの装着率が低下していることや、他の規格へ需要がシフトしていることから、2000年をピークにDDS/DATドライブの出荷台数は徐々に減少している。しかし、そうした状況でも、メディアが安価なことなどからローエンド市場では根強い需要を獲得しており、現在でもローエンド・テープのデファクト・スタンダード的な存在である。

 当初の開発メーカーの1社であったソニーは、第4世代のDDS4以降の新規格の開発を中止したが、HPは、今後も同規格開発への継続的な投資を計画しており、2007年には第6世代となるDAT160の発売を予定している(表1)。

表1:DDS/DATのロードマップに示された容量とデータ転送速度

■ミッドレンジ市場の主役となった「LTO Ultrium」

写真3:LTO Ultrium 3のテープ・カートリッジ

 LTO Ultrium(写真3)は、国内テープ・ドライブ市場において唯一出荷台数を伸ばしている。同規格は、IBM、HP、サータンス(2006年にクアンタムが買収)の3社共同で策定され、1998年に規格が公開、2000年に第1世代製品の出荷が始まった。それ以降、1〜2年に1回のペースで新世代の規格が発表されており、サーバ・ベンダーによる採用も進んでいる。

 これまでLTOでは、新規格のフルハイト・ドライブの製品化から約1年遅れでハーフハイト(5.25インチ)のドライブが発表されてきた。低価格ながら100GB以上の容量が提供されるハーフハイト・ドライブは、ローエンド市場では既存製品に性能不足を感じているユーザーを取り込むことに成功している。また、ミッドレンジ市場でもフルハイトに割高感を覚えるユーザーにとって魅力的な選択肢になっている。

 当初のハーフハイト・ドライブは、データ転送速度がフルハイトの半分程度だったが、現在ではその差が縮まり、性能面でフルハイトに対抗しうるところにまで上がってきている。最近では、性能とコストを比較して、ハーフハイトで十分と判断するユーザーが増え、ハーフハイト・ドライブがフルハイト・ドライブの出荷台数を上回り始めている。

 LTO規格のロードマップでは今のところ、第6世代まで公開されている(表2)。2007年4月にIBMが、非圧縮時の容量800GB、データ転送速度120MB/秒のLTO-4の出荷を発表し、フルハイト製品ではこの規格にまで対応した。また、ハーフハイトでは、LTO-3までの製品が提供されている。ただし、今のところ市場の主流は、フルハイトはLTO-3、ハーフハイトはLTO-2である。

表2:LTOのロードマップに示された容量とデータ転送速度

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