【 ここから本文 】

ストレージ革命

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


ストレージ革命

ストレージのスリム化に挑む

エンタープライズ・ストレージの省エネ&省スペース化を実現する最新技術

(2007年08月31日)

【2】垂直ストレージとホログラフィック・ストレージ

 「垂直ストレージ」は、高密度ディスクの技術として注目を集めているテクノロジーの1つだ。

 周知のとおり、今日のハードディスク・ドライブでは、媒体(ディスク盤)の記録面に対して、水平方向で磁気ビットを配置し、情報を記録していく。

 これに対して、垂直ストレージの技術は、磁気ビットを(ディスク面に対して)垂直方向で配置する(図1)。

 この技術により、ディスクの(1平方インチ当たりの)データ容量が飛躍的に大きくなる。

 すでに、この技術を用いた製品が、シーゲート・テクノロジーや日立グローバルストレージテクノロジーズなどから提供されている。

 垂直ストレージの有効性について、米国エンタープライズ・ストレージ・グループのアナリストであるブライアン・L.ギャレット氏は、「垂直ストレージは、空間(ストレージの設置スペース)と価格の両面で、ユーザーに大きなメリットをもたらす技術だ。その将来性は高い」との見解を示す。

 また、米国ザ・クリッパー・グループのコンサルタント、ダイアン・マックアダム氏も、「垂直ストレージのポテンシャルは非常に高い」と語り、こうも続ける。

 「垂直ストレージによって、同じ物理空間におけるデータの記憶能力が(従来のハードディスク・ドライブの)10倍以上に高められる。結果として、データ保存・読み出しにかかるエネルギー(ないしは電力消費量)も大幅にセーブされ、ユーザーは多大なメリットを得ることができる」


図1:垂直ストレージのメカニズム

 他方、ホログラフィック・ストレージも、垂直ストレージと同じく高密度ディスクの技術だ。こちらは、2つの光レーザーを用い、光ディスクのすべての層に対して、立体的に(3次元で)情報を記録していく仕組みである(図2)。

 「ホログラフィック・ストレージの技術は、きわめて斬新で、画期的なものだ」と、米国エンタープライズ・マネジメント・アソシエイツのカープ氏は言う。

 ただし、そう言う同氏も、ホログラフィック・ストレージの現時点での“実用性”には懐疑的である。

 「ホログラフィック・ストレージはよく“サイエンス・フィクション(SF)的な技術”と揶揄されるが、実際、そう言われても仕方がない側面がある。というのも、この技術はまだまだ発展途上にあるからだ。少なくとも、ホログラフィック・ストレージが、企業の中で広く用いられるようになるのは、かなり先の話だろう」(カープ氏)

 ちなみに現在、ホログラフィック・ストレージとして、いくつかの製品が市場に投入されているが、その1つにインフェーズ・テクノロジーズの「Tapestry 300R」がある。

 同製品(のドライブ)の価格は1万8,000ドルで、同ドライブ用の記録媒体(厚さ1.5mmの光ディスク)の価格は、1枚180ドルとなっている。


図2:ホログラフィック・ストレージの構造

前のページへ < 1234 > 次のページへ



▲ページの先頭へ戻る


特別企画

日立のストレージ・ソリューション

柔軟なデータ・マネジメント戦略でビジネスを加速させよ

“仮想化”を基盤とした総合力で、情報資産の活用を支援する日立製作所のストレージ・ソリューション

イベント・リポート

NetApp Focus 2008

競争力の高いデータ管理基盤をいかに構築するか――ネットアップが提示する仮想化活用の実際

データ管理における豊富なノウハウに基づくNetAppストレージ/仮想化製品群

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

キーパーソン

「ストレージ管理の課題解決のカギは重複除外と仮想化」――ネットアップCTOのポロウスキー氏

社名変更し、ユーザー認知度のさらなる向上も目指す

サンEVPのファウラー氏「ストレージでもオープン革命を起こす」

「サーバ/ネットワーク/ストレージは、オープン技術によって統合化・収束化に向かう」

ストレージにも「グリーン」を――SNIAが示す環境配慮の新指標

エネルギー効率を測定できる新ストレージ指標を2009年完成に向け開発中

「目指すのは、日本社会に根づいた“情報インフラ企業”」――EMCの諸星社長

製品の単なる“日本語化”ではなく“日本化”を目指す

データ統制

オンライン・バックアップ・サービスの普及が大手企業間で加速

有力ベンダーが相次いで市場参入。2011年には約7億ドルの市場規模に

ILMの導入で、IT運用コストを引き下げろ!

ILMを成功裏に導入するための“6つのステップ”

全社レベルでコンテンツを“統制”する「ECM」

今日のコンテンツ管理製品分野における最注目領域

過去のあらゆるデータをリカバリできるデータ保護技術「CDP」

データ・ロスとダウンタイムの最小化をも実現

コンプライアンスを重視したメール運用管理の実際

ECM/CMSではカバーしきれない最重要コンテンツ

ストレージ仮想化

ストレージ仮想化[メリットと手法を確認する]

普及が進み、成熟期を迎えた仮想化技術

注目集めるストレージ仮想化技術――企業は管理コスト削減に期待

管理コストを95%削減した事例も

ストレージ管理

ストレージ・リソース管理(SRM)ソフトは使い物になるか?!

有用なチャージバック・モデル開発など、課題が山積

少ない電力でより多くのデータをストア

ストレージ管理の「今日的キーワード」は「省電力」

企業が陥るストレージの過剰購入

リソース管理ソフトを駆使して計画的な導入を!

「シン・プロビジョニング」でストレージ・リソースの“無駄づかい”を撤廃する

手付かずの容量を有効活用するためのアプローチ

ユーザー事例

ニューヨーク市警の巨大データ・ウェアハウス刷新計画とは

関連機関の“データ・ハブ”として機能

中堅化学薬品メーカーが体感した「iSCSI SAN」の導入効果

災害復旧バックアップ基盤を強化

キャッチアップ

ITILを生かしたストレージ管理の新アプローチ

ベスト・プラクティスをストレージ管理にも応用し、“データの洪水”に備える

ナノテク研究の前線からCPU/HDD/メモリの明日を読む[HDD編]

テラバイト領域に突入したハードディスク――垂直磁気記録方式、TMRヘッド、パターンド・メディア……

データ・バックアップの定番デバイス「テープ・ストレージ」の意義を再考する

容量/データ転送速度の向上に加え、セキュリティも強化

エンタープライズ・レベルに達したiSCSI

急速に普及するiSCSI-SAN。その技術の成熟度を測る

トレンド・ウォッチ

グリーン化を実現するために、コールセンターを「仮想化」せよ

在宅勤務を取り入れれば、オペレーターの定着率がアップし、省エネも達成

待たれる、「相変化メモリ(PCM)」時代の到来

小型化の限界に近づいたフラッシュ・メモリに、いつ取って代わるのか

ISO/IEC、マルチベンダー環境のSAN管理仕様「SMI-S」を承認

SANシステムの相互運用を実現

大半の企業は「電子開示」規則への対応が不十分

民事訴訟での電子文書の証拠提出を巡り

【連載】バックアップ新論

第1回:デスクトップのバックアップ

第1ステップはユーザーへの喚起

第2回:データセンターのバックアップ

まずは経営上のリスクとコストとのバランスを評価

第3回:メッセージのバックアップ

内部統制に必須の重要課題に取り組む

第4回:ワークグループのバックアップ

「バックアップの盲点」をいかに克服するか

第5回:PDAのバックアップ

ネットワーク・デバイスとして管理する

第6回:ブランチ・オフィスのバックアップ

常に変化する“標的”を的確に“キャッチ”する

Weekly Ranking

集計期間:11/25〜12/01



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国